ノーコードでECを作る2つの方法とは?ECにおすすめのノーコードツールと選び方

「ノーコードでECサイト(ネットショップ)は作れるのか」

——結論からお伝えすると、作れます。しかも、その方法は大きく2つに分かれます。ただし、どちらを選ぶかで開店までの手軽さや、実現できることの幅は大きく変わってきます。自分のお店にはどちらが合うのか、ここを見誤ると、あとから作り直しになりかねません。

この記事では、ノーコードでECを作る2つの方法をわかりやすく整理したうえで、それぞれに向いているケースやおすすめのツール、失敗しない選び方まで解説します。

「独自の要件があり、どこに頼めばよいか分からない」という方には、ノーコード開発の窓口がおすすめです。開発会社が運営する、ノーコード開発会社を比較・検討できる専門マッチングサイトで、専任のコンシェルジュが発注先選びをサポート。ツール選定から要件の整理まで、無料でご相談いただけます。

この記事で分かること

Q1. ノーコードでECサイトは作れる?
A.作れます。方法は「既製ECサービスを使う」「汎用ノーコード開発ツールで作る」の2つ。標準的な物販なら、専門知識がなくても既製サービスで最短即日から始められます。

Q2. ノーコードECの種類と選び方は?
A.既製ECサービス(Shopify・BASEなど)と、汎用開発ツール(Bubble・FlutterFlow)の2系統があります。標準的な物販は既製で十分。BtoB卸や独自サブスクなど特別な要件があれば、汎用ツールでの開発が向きます。

Q3. 既製と汎用、どちらを選ぶべき?
A.大多数は、早く安く始められる既製サービスで十分です。汎用ツールは自由度が高い反面、設計や構築に手間と費用がかかります。既製で実現できない独自要件があるかどうかが、選び分けの基準です。

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ノーコードでECサイトを作る方法は大きく2つ

ノーコードでECサイトを作ると一口に言っても、そのやり方は1つではありません。大きく分けると、次の2つの方法があります。

  • 既製ECサービスを使う方法
  • 汎用ノーコード開発ツールを使う方法

多くの方がイメージするのは前者ですが、実は後者という選択肢も存在します。それぞれどのような方法なのか、順番に見ていきましょう。

既製ECサービス|契約すればすぐ店を持てる

1つ目は、ShopifyやBASE、STORESといった、ネットショップ専用に作り込まれたサービスを使う方法です。商品を登録する画面、買い物かご(カート)、支払いの仕組みなど、ECに必要な機能があらかじめひととおりそろっています。利用者は、用意されたテンプレート(ひな形)に沿って設定していくだけ。この作業自体にプログラミングは不要なので、これもれっきとした「ノーコード」に当たります。

専門知識がまったくなくても、早ければ申し込んだその日のうちにお店を開けるのが最大の魅力。個人の副業から企業の販売サイトまで、実際のところ大多数のケースは、この方法で十分にまかなえます。

ここで前提として押さえておきたいのが、この既製ECサービスも、広い意味ではノーコードの一種だという点です。「ノーコードでEC」と調べる方の多くは、この既製サービスと、次に紹介する開発ツールを無意識のうちに混同しがち。まずは「既製サービスもノーコードに含まれる」と整理しておくと、この先の話がぐっと理解しやすくなります。

なお、既製ECサービスにはいくつかのタイプがあり、それぞれ得意な分野が異なる点も知っておきたいところ。詳しい種類分けとおすすめのサービスは、記事の後半で改めて紹介します。

汎用ノーコード開発ツール|独自要件を自由に作れる

2つ目は、BubbleやFlutterFlowといった、いろいろなものを作れるタイプのノーコードツールを使い、EC機能を自分で組み立てる(あるいは開発会社に外注する)方法です。これらはネットショップ専用ではなく、業務システムやスマートフォン向けアプリなど、幅広いものを作れる汎用的なツール。その分、設計の自由度が非常に高いのが特徴です。

「既製サービスで十分なら、わざわざ自分で作る必要はないのでは」と思われるかもしれません。おっしゃるとおり、ごく標準的なネットショップであれば、既製サービスで事足ります。汎用ツールが選択肢に上がってくるのは、既製サービスの枠に収まらない独自の要件があるケース。たとえば、次のような場合です。

  • 企業どうしの取引(BtoB)の卸売りで、取引先ごとに価格や割引率を細かく変えたい
  • 複雑な会員ランクや、独自の定期購入(サブスク)の仕組みを組み込みたい
  • 自社の基幹システム(在庫や会計など会社の中核となる仕組み)や、外部サービスと細かく連携させたい
  • 他店にはない独自の操作感や、購入体験を作り込みたい

こうした「既製サービスではどうしても実現できないこと」がある場合に、汎用ツールという2つ目の道が生きてきます。この段階ではまず、「そういう選択肢が存在する」ことだけ押さえていただければ十分。既製サービスとの具体的な違いや、どこまで作れるのかといった点は、この後のセクションで順を追って掘り下げていきます。

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既製のノーコードECサービスは2タイプ

前のセクションで触れた「既製ECサービス」ですが、実はこの中でも、さらに2つのタイプに分けられます。それが次の2つです。

  • ASP・カート型:自分だけの店舗サイトを手軽に持てるタイプ
  • クラウドEC・パッケージ型:より本格的で、拡張性や機能面に優れたタイプ

ざっくり言うと、前者は手軽さ重視、後者は本格度・拡張性重視。後者になるほど高機能になり、費用も上がりやすい傾向があります。それぞれ代表的なサービスを、一覧表も交えながら見ていきましょう。

ASP・カート型|自分の店舗サイトを持てる

ASPとは「アプリケーション・サービス・プロバイダ」の略で、かんたんに言えば、事業者が用意したネットショップの仕組みを、インターネット経由で借りて使う形のサービスです。自分でサーバー(データを置いておく場所)を用意する必要がなく、月々の利用料などを払うだけで、自分のブランドの店舗サイトを持てます。

「ノーコードでEC」と調べて多くの方がまず思い浮かべるのが、このASP・カート型。手軽さと自由度のバランスがよく、最初の一歩として選ばれることが多いタイプです。代表的なサービスを見ていきましょう。

サービス特徴・強み向いているケース
Shopify世界最大級。デザインのひな形や拡張アプリが豊富で、越境にも強い事業拡大や海外販売も見据えたい
BASE初期費用・月額をかけず、最短即日で開店できる費用を抑えて小さく始めたい
STORESスマホから直感的に作れ、実店舗の仕組みとも連携できるネットと実店舗を一緒に運営したい
カラーミーショップ集客・販促アプリが充実し、作り込みにも対応デザインや販促にこだわりたい
makeshop使える機能が多く、本格的な運用に向く商品数や売上の規模が大きい

Shopify

世界中で使われている最大級のECサービスです。デザインのひな形や、機能を後から足せる「アプリ」が非常に豊富で、拡張性の高さが大きな魅力。多言語や海外発送にも対応しているため、将来的に事業を大きくしたい方や、海外への販売も見据えたい方に向いています。

公式サイト:https://www.shopify.com/jp

BASE

初期費用や月額料金をかけずに始められ、最短でその日のうちに開店できる手軽さが人気です。「まずは費用のリスクを抑えて、小さく試してみたい」という方にぴったり。個人の副業や、初めてのネットショップにも向いたサービスです。

公式サイト:https://thebase.com/

STORES

スマートフォンからでも直感的にショップを作れるのが特徴で、無料で使えるデザインのひな形も充実しています。レジや予約といった実店舗向けの仕組みとも連携できるため、ネットショップと実店舗をまとめて運営したい方におすすめ。

公式サイト:https://stores.fun/

カラーミーショップ

GMOグループが運営するサービスで、集客や販売促進に役立つアプリが幅広くそろっています。基本はノーコードで作れますが、HTMLやCSS(Webサイトの見た目を整えるための言葉)を使った作り込みにも対応。デザインや販促にこだわりたい方に向いたタイプです。

公式サイト:https://shop-pro.jp/

makeshop

使える機能の多さに定評があり、中規模から大規模のショップまで、本格的な運営を支えてくれるサービスです。取り扱う商品数や売上の規模が大きく、細かな機能まで求めたい方に向いています

公式サイト:https://www.makeshop.jp/

クラウドEC・パッケージ型|より本格的な運営向け

クラウドEC・パッケージ型は、先ほどのASP・カート型よりもさらに高機能で、大規模な運用や手厚いサポートを前提としたタイプです。その分、費用は高めになりがち。ただし料金は各社さまざまで、低コストで使えるものもあります。

既製ECサービスの中では最も自由度が高く、ここがちょうど「できあいのサービスを使う」道と「汎用ツールで一から開発する」道の境目に当たります。「既製サービスでは少し物足りないけれど、いきなり開発するのは大げさかもしれない」という段階で候補に挙がるタイプです。

サービス特徴・強み向いているケース
ecforceD2C・定期購入に強く、売上を伸ばす機能が豊富定期通販で本格的に売上を伸ばしたい
メルカート実績あるECの仕組みのクラウド版で、サポートが手厚い支援を受けながら本格運用したい
Cafe24低コストで始めやすく、多言語・多店舗に対応費用を抑えて越境・多店舗展開したい

ecforce

D2C(メーカーが小売店などを通さず、消費者へ直接販売すること)や、定期購入(サブスク)に強みを持つサービスです。売上を伸ばすための仕組みや導入実績が豊富で、単に店を出すだけでなく、継続的に成果を出したい事業者に選ばれています。定期通販で本格的に売上を伸ばしたい方に向いたタイプ。

公式サイト:https://ec-force.com/

メルカート

国内で多くの導入実績を持つECの仕組み「ecbeing」を、より手軽に使えるようにしたサービスです。ショップの立ち上げから運用まで、サポートが手厚いのが特徴。将来の事業拡大を見据えつつ、専門家の支援を受けながら本格的に運営したい方に向いています。

公式サイト:https://mercart.jp/

Cafe24

初期費用や月額をかけずに始めやすいうえ、多言語や複数店舗の運営にも対応しているサービスです。海外への販売(越境EC)を狙う場合にも心強い選択肢。コストを抑えながらも、多彩な機能で本格的な運営を実現できるのが強みです。

公式サイト:https://www.cafe24.co.jp/

EC制作に使える汎用ノーコード開発ツール

「既製サービスでは実現できない独自の要件がある」——そんなときに選択肢となるのが、汎用ノーコード開発ツールを使う、2つ目の道です。ここでは、EC制作にもよく使われる代表的な2つのツールを紹介します。

  • Bubble:Web(ブラウザ)で動くサービスを作るのに向いたツール
  • FlutterFlow:スマートフォン向けアプリを作るのに向いたツール

どちらもEC専用ではないため、必要なEC機能は自分で組み立てるか、開発会社に依頼して形にしていきます。「どんなものを作れるのか」というイメージをつかむために、それぞれの得意分野を見ていきましょう。

Bubble

Webで動くサービス全般を、プログラミングなしで作れる、代表的な汎用ノーコードツールです。会員登録やデータベース(情報をためておく仕組み)、複雑な条件による処理の切り替えなど、作り込みの幅がとても広いのが特徴。そのため、企業間取引(BtoB)の卸売りサイトや、独自の会員ランク・定期購入の仕組み、出品者と購入者をつなぐマーケットプレイス型のECなど、既製サービスの枠に収まらないWebベースのECを形にしたい場合に向いています。

ただし自由度が高いぶん、思いどおりに作るには、ツールの知識や設計のノウハウが欠かせません。「こんな仕組みを作れないか」という構想がある段階なら、まずは開発会社に相談して、実現できるかどうかを確かめるのが近道です。

公式サイト:https://bubble.io/

FlutterFlow

iPhoneやAndroidのスマートフォン向けアプリを、プログラミングなしで作れるツールです。アプリならではの操作感や、プッシュ通知(アプリから届くお知らせ)といった機能を活かせるのが強み。たとえば、動画を見ながらその場で買えるライブ配信型の販売アプリや、診断の結果からおすすめ商品を提案し、購入まで完結させるアプリなど、「ブラウザのネットショップ」では表現しきれない買い物体験を作りたい場合に力を発揮します。

こちらも自由度が高いぶん、アプリの申請(App StoreやGoogle Playで公開するための手続き)など、専門的な作業も出てきます。アプリでの販売を本気で考えるなら、経験のある開発会社と組むのが安心です。

公式サイト:https://flutterflow.io/

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既製ECサービスと汎用ノーコードツールの「違い」と「選び方」

ここまで、既製ECサービスと汎用ノーコード開発ツールという2つの道を見てきました。では、両者は具体的に何が違い、自分はどちらを選ぶべきなのでしょうか。このセクションでは、次の3つの観点から整理します。

  • 既製と汎用の、根本的な違い
  • 既製ECサービスが向いているケース
  • 汎用ノーコード開発ツールが向いているケース

大きな違いは「テンプレ」か「要件に合わせて開発」するか

両者の違いを一言でまとめると、既製ECサービスは「完成された枠の中から選んで組み合わせる」もの、汎用ノーコード開発ツールは「自社の要件に合わせて自由に設計・構築する」ものです。この根本的な違いから、手軽さ・費用・自由度・できること/できないこと・運用の手間まで、あらゆる差が生まれます。

比較観点既製ECサービス汎用ノーコード開発ツール
手軽さ・スピード契約後すぐ〜数日で開店でき、専門知識はほぼ不要ゼロから設計・構築が必要で、数週間〜数か月かかる
費用初期費用は0〜低額、そこに月額または販売手数料。予算が読みやすい月額の利用料+構築コスト(自作の手間か外注費)。要件次第で変わる
自由度・カスタマイズテンプレートやアプリ(拡張機能)の範囲内。枠を超える改変はできない画面・データ・処理の流れを、要件に合わせて自由に設計できる
できること/できないこと標準的な物販機能はほぼ網羅。独自の操作感・複雑なBtoB・基幹連携は苦手独自要件・外部連携・複雑な処理も実装可能。反面、一から作る手間がかかる
運用・保守サービス側が保守・更新・セキュリティを担ってくれる自社(または外注先)で保守・更新・セキュリティ対応が必要
向くケース標準的な物販を早く安く始めたい/社内にエンジニアがいない既製の枠を超える独自要件がある/アプリで展開したい

特に費用の考え方は大きく異なります。既製サービスは、保守やアップデートまで含めて料金があらかじめ決まっているため、月々の利用料や手数料を中心に予算が読みやすいのが利点。一方、汎用ツールで開発する場合は、要件に合わせて一から作るぶん、自作なら手間(工数)が、外注ならその費用がかかり、作りたい内容によって金額が大きく変わります。ざっくり言えば、既製サービスは少額から始めやすいのに対し、開発はまとまった初期費用がかかると考えておくとよいでしょう。

既製ECサービスが向いているケース

次のような場合は、既製ECサービスを選べば、まず問題ありません。

  • 洋服や雑貨、食品といった、標準的な商品の販売がメインである
  • とにかく早く、費用を抑えてお店を始めたい
  • 社内にエンジニア(開発ができる人)がいない
  • まずは小さく出してみて、売れ行きを試したい

実のところ、ネットショップを始めたい方の大多数は、この既製ECサービスで十分にまかなえます。「独自の仕組みがどうしても必要」という明確な理由がないかぎり、まずは既製サービスから検討するのが現実的です。

汎用ノーコード開発ツールが向いているケース

一方で、次のような場合は、汎用ノーコード開発ツールでの制作(開発)が視野に入ってきます。

  • 企業間取引(BtoB)の卸売りで、取引先ごとに価格や条件を変えたい
  • 複雑な会員ランクや、独自の定期購入(サブスク)の仕組みを作りたい
  • 自社の在庫管理・会計などの仕組みや、外部サービスと細かく連携させたい
  • 他店にはない独自の操作感や、買い物体験を実現したい
  • 出品者と購入者をつなぐ、マッチング型のECを作りたい
  • スマートフォンのアプリとして展開したい

これらはいずれも、先ほど紹介したBubbleやFlutterFlowといった汎用ツールの得意分野です。「既製サービスを試してみたものの、どうしても実現できない機能に突き当たった」というときも、汎用ツールでの開発が解決の糸口になります。

ただし、こうした独自要件のあるECを形にするには、ツールの知識に加えて、要件を整理する力や設計のノウハウが欠かせません。その具体的な進め方や相談先については、この後のセクションで順に見ていきます。

ノーコードでECサイトを作る手順

ここでは、既製ECサービスを使ってお店を開くまでの流れを見ていきます。大きく分けると、次の4つのステップで進みます。

  1. サービスを選んで申し込む
  2. 商品・決済・配送を設定する
  3. デザインを整える
  4. 公開前チェックをして開店

なお、既製サービスの枠に収まらない完全オリジナルのECを作りたい場合は、この定型の手順がそのままは当てはまりません。その進め方は、最後に補足します。

サービスを選んで申し込む

まずは、前のセクションで紹介したような既製ECサービスの中から、自分の商材や規模に合ったものを選んで申し込みます。多くのサービスには無料プランやお試し期間が用意されているため、いきなり有料で契約せず、実際に管理画面(ショップを設定・運営するための操作画面)を触って使い心地を確かめてから決めるのがおすすめ。メールアドレスの登録だけで始められるサービスも多く、この段階でつまずくことは、ほとんどありません。

商品・決済・配送を設定する

アカウントを用意できたら、次はお店の中身を作っていきます。具体的には、販売する商品の名前・価格・写真・説明文などを登録し、あわせて「お金の受け取り方(決済方法)」と「商品の送り方(配送方法や送料)」を決めていく作業です。クレジットカードやコンビニ払いといった支払い手段は、あらかじめ用意された選択肢から選ぶだけで使えるようになるものがほとんど。ネットショップの土台となる、いちばん大事な部分といえます。

デザインを整える

続いて、お店の見た目を整えていきます。既製サービスには、あらかじめ用意されたデザインのひな形(テンプレート)が豊富にそろっているので、好みのものを選び、ロゴや色、トップページに載せる画像などを差し替えるだけで、それらしいお店に仕上がります。専門的な知識がなくても、写真や文章を入れ替える感覚で調整できるのが、ノーコードならではの手軽さ。凝ったデザインにこだわりすぎず、まずは「商品が見やすく伝わること」を優先すると、失敗が少なくなります。

公開前チェックをして開店

最後に、公開する前のチェックを行います。スマートフォンとパソコンの両方で表示が崩れていないか、商品を買う流れ(カートに入れてから支払いまで)に問題がないか、送料や在庫の設定は正しいか、といった点を確認しましょう。テスト用の注文を一度自分で通してみると、購入者の目線で不具合に気づきやすくなります。ここまで済めば、あとは公開ボタンを押すだけで開店。早ければ、申し込んだその日のうちにお店をオープンできます。

完全オリジナルのECはノーコード開発会社へ相談する

ここまでの4ステップは、あくまで既製ECサービスを使う場合の流れです。BubbleやFlutterFlowといった汎用ツールで、既製の枠を超えた完全オリジナルのECを作る場合は、こうした決まった手順がそのままは当てはまりません。

理由は、既製サービスがあらかじめ用意してくれていた部分を、すべて自分で設計する必要があるからです。たとえば、「どんな機能を、どう動かすか」を決める要件定義(作るものの中身を固める作業)、情報をどうためて扱うかというデータの設計、決済の仕組みづくり、不正アクセスを防ぐセキュリティ対策、さらには特定商取引法など法律への対応まで、考えるべきことは多岐にわたります。

これらを独学だけで進めるのは、正直なところハードルが高く、時間も手間もかかるうえ、途中でつまずいて作り直しになるリスクも小さくありません。だからこそ、独自要件のあるECを作るなら、経験豊富なノーコード開発会社に相談し、必要に応じて外注するのが現実的な選択肢。プロの視点で要件を整理してもらえれば、遠回りや思わぬ失敗を避けやすくなります。

ノーコードで作られたECの実例

ここまでの内容を、実際の事例で確かめてみましょう。既製サービスをうまく使いこなした例と、汎用ツールで独自のECを形にした例を、あわせて3つ紹介します。

  • オリオンビール公式通販サイト(既製サービス=Shopify)
  • ライブコマースECアプリ「Macroz」(汎用ツール=FlutterFlow)
  • 診断×提案×購入アプリ「イメコン」(汎用ツール=FlutterFlow)

前者は「既製サービスでここまでできる」、後者2つは「既製では実現できない要件を、汎用ツールで解決した」典型例です。

オリオンビール公式通販サイト(Shopify)

沖縄を代表するビールメーカー、オリオンビールの公式通販サイトは、既製サービスのShopifyで作られています。デザインのひな形を土台にカスタマイズする形で、およそ2か月という短期間で全面リニューアルを実現しました。

注目したいのは、Shopifyの自社サイトを持ちながら、楽天市場・Amazon・Yahoo!ショッピング・LINEギフトといった外部の売り場とも併用している点。既製サービスでも、複数の販路を組み合わせた本格的なEC運営が十分にできると分かる好例です。ギフト用途が多いという商品の性質に合わせ、購入時の注意点をサイト上でていねいに案内するなど、細やかな工夫も凝らされています。

「標準的な物販を、早く・しっかり形にしたい」——そんな多くの事業者にとって、目指しやすいお手本といえるでしょう。

参照:https://commerce-media.info/blogs/works/orionbeer

ライブコマースECアプリ「Macroz(マクロズ)」(FlutterFlow)

Macrozは、生地の買い取りや倉庫物流を手がける株式会社BISITSが立ち上げた、ライブ配信を見ながらその場で買えるECアプリで、汎用ツールのFlutterFlowで開発されています。

このアプリが生まれた背景には、既製サービスの限界がありました。同社はもともとインスタライブで商品を売っていたものの、ライブ画面とネットショップを行き来しないと購入できず、使い勝手に不満を感じていたそうです。ライブ配信中にそのまま買えるサービスを探しても、条件が合うものが見つからない。そこで「ないなら自分たちで作る」と決断したのが、Macrozの出発点でした。

汎用ツールで一から作ったからこそ、既製サービスにはない独自の機能を実現できています。ライブを見ながら数タップで買える仕組み、在庫の残りをリアルタイムに見せて「今買わないと」という臨場感を演出する工夫、あらかじめ入金しておけば1タップで済む独自の決済など、そのどれもが標準のネットショップにはない体験。「既製サービスでは作れなかったものを、汎用ツールで形にする」という、2つ目の道のわかりやすい実例です。

参照:https://flutterflow-cafe.com/contents/casestudy-macroz/

診断×提案×購入アプリ「イメコン」(FlutterFlow)

イメコンは、衣料や雑貨の販売、イメージコンサルティングを手がける株式会社マリコローレが作った、買い物の失敗を減らすためのアプリです。こちらも汎用ツールのFlutterFlowで開発されました。

きっかけは、「パーソナルカラーや骨格・顔タイプの診断を受けても、その結果を毎日の服選びに活かしきれない人が多い」という課題。イメコンでは、ユーザーの診断タイプに合わせて似合うファッションやコスメを提案し、そのまま商品を選べるところまでを、ひとつのアプリの中で完結させています。

ポイントは、「独自の診断のしくみと物販を組み合わせる」という、既製のECサービスには用意されていない仕組みを実現している点です。ライブコマースのMacrozとはまったく違うタイプですが、どちらも「自社ならではの体験を軸にしたEC」を汎用ツールで形にした例。2つ目の道の使いどころが、ライブ配信のような特定の売り方だけにとどまらないことが、よく分かります。

参照:https://flutterflow-cafe.com/contents/casestudy-imecon/

ノーコードでECサイト開発を検討中ならノーコード開発の窓口へご相談ください

ここまで、ノーコードでECを作る2つの道——既製ECサービスを使う方法と、汎用ノーコード開発ツールで作る方法——を見てきました。標準的な物販であれば、ShopifyやBASEといった既製サービスで、手軽に、しかも十分に形にできます。一方で、BtoBの卸売りや独自の会員・サブスク、他店にはない買い物体験づくりなど、既製の枠に収まらない要件があるなら、BubbleやFlutterFlowを使った開発が視野に入ってくるでしょう。

ただし、この開発ルートで独自のECを成功させられるかどうかは、「自社の要件に合ったツールを選べているか」「発注先が要件定義から親身に付き合ってくれるか」に大きく左右されます。ご紹介したMacrozやイメコンのように、既製では作れない要件を形にするほど、この見極めの重要性は増していくもの。ツールと発注先のどちらかを誤ると、途中で作り直しが生じ、時間も費用も余計にかさんでしまいかねません。

とはいえ、数あるツールと開発会社の組み合わせの中から、自社に合う相手を自力で探し当てるのは、なかなか骨が折れます。そんなときに頼りになるのが、ノーコード開発の窓口です。

ノーコード開発の窓口は、ノーコード開発を手がける会社を比較・検討できる、専門のマッチングサイトとして運営しています。主な特長は、次の3つです。

  • 複数の開発会社を、一度にまとめて比較・検討できる
  • 専門知識を持つコンシェルジュが、発注先選びを伴走サポート
  • Bubble・FlutterFlowといったツール選びから要件の整理まで、無料でサポート

「そもそも、自社のやりたいECが既製サービスで足りるのか、それとも開発が必要なのか判断がつかない」という段階からでも、ご相談いただけます。コンシェルジュが要件をていねいにうかがったうえで、課題に合ったツールや発注先までご案内する流れ。相談は無料のため、構想がまだ固まりきっていなくても、気軽にお使いいただけます。

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