ノーコード開発の期間はどれくらい?開発種別ごとの目安や事例を紹介

業務システムやアプリを新しく作りたいと考えたとき、多くの方が気になるのが「どれくらいの期間で完成するのか」という点ではないでしょうか。ノーコード開発は「早い」とよく言われますが、実際のところどの程度のスピード感なのか、そして作るものによって期間がどう変わるのかは、なかなか見えにくいものです。
本記事では、ノーコード開発にかかる期間の目安を、SaaSやローコード、スクラッチ開発と比べながら整理します。あわせて、Webサイトや業務アプリといった開発の種類ごとの目安や、実際の事例も紹介。導入を検討するうえでの判断材料としてお役立てください。
なお、「自社のケースだと、どれくらいの期間がかかるのか知りたい」という方には、ノーコード開発の窓口がおすすめです。複数の開発会社を簡単に比較でき、専門知識を持つコンシェルジュが発注先の選定を無料でサポート。BubbleやFlutterFlowといったツールの選定から要件定義まで相談できるため、自社に合った進め方を見つけられます。
Q1:ノーコード開発の期間はどれくらいですか?
約1〜6ヶ月が目安です。ゼロから作るスクラッチ開発(半年〜2年)の3分の1〜4分の1ほどの期間で、サービスを形にできます。
Q2:作るものによって開発期間は変わりますか?
はい。小規模な業務アプリや社内ツールは1〜2ヶ月、マッチングや予約アプリは2〜4ヶ月、中規模の業務システムやBtoB SaaSは4〜6ヶ月が目安です。
Q3:なぜノーコードは開発期間が短いのですか?
コードを書く「実装」の工程が省け、テンプレート活用で設計も短縮できるためです。少人数で進むため調整の手間も減り、修正もすぐ反映できます。
【結論】ノーコード開発の期間は約1〜6ヶ月が目安|スクラッチ開発の1/3〜1/4程度で開発が可能

結論からお伝えすると、ノーコード開発にかかる期間は、おおよそ1〜6ヶ月が目安です。システムのすべてをゼロから作り込む「スクラッチ開発」では半年から2年ほどかかるため、その3分の1から4分の1ほどのスピードで形にできる計算になります。
ただし、この数字はあくまで目安。作るものの規模や機能の複雑さ、依頼する会社の体制などによって、期間には幅が出ます。まずは、システムを作る代表的な4つの手法を、期間や費用の面から見比べてみましょう。
| 開発手法 | 開発期間の目安 | 費用の目安(中規模案件) | 自由度・拡張性 | カスタマイズ性 | 適している場面 |
|---|---|---|---|---|---|
| SaaS(既製サービス) | 1週間〜1ヶ月 | 月額数万円〜 | △ 提供機能の範囲内 | × 限定的 | 標準的な業務をすぐ始めたい |
| ノーコード | 1〜6ヶ月 | 300〜1,000万円 | ◯ ツール仕様内で柔軟 | ◯ 一定範囲で可能 | スピード重視・独自業務に合わせたい |
| ローコード | 3〜9ヶ月 | 500〜1,500万円 | ◎ コード拡張で柔軟 | ◎ 高い | 拡張性も必要・社内にエンジニアがいる |
| スクラッチ | 6ヶ月〜2年 | 1,000〜5,000万円超 | ◎ 制約なし | ◎ 完全自由 | 独自性が競争優位の核・大規模 |
表に出てくる4つの手法について、それぞれ簡単に補足します。
SaaS(サース)は、すでに完成しているサービスを契約して、そのまま使う方式です。会計ソフトや勤怠管理サービスなどが代表例で、自分で作る手間がかからないため、最短数日で使い始められます。一方で、機能はサービス側で決められた範囲に限られ、独自の業務に細かく合わせることは苦手といえるでしょう。
ノーコードは、その名のとおりコード(プログラムへの命令文)を書かずに、用意された部品を画面上で組み合わせてアプリを作る方式。SaaSより自由に作り込めるうえ、スクラッチよりもはるかに短い期間で完成します。スピードと柔軟さのバランスが取れた選択肢です。
ローコードは、基本は画面操作で作りながら、必要な部分にだけ少しコードを書いて機能を足す方式です。ノーコードより複雑な仕組みにも対応できる反面、コードを扱えるエンジニアが必要になり、期間もやや長めになります。
スクラッチは、ゼロからすべてをコードで作り上げる、従来からの開発方式です。実現できることに制限がなく、思いどおりのシステムを作れる一方、期間も費用も最もかかります。
整理すると、「とにかく早く・安く始めたい」ならSaaSやノーコード、「独自性や大規模さが欠かせない」ならローコードやスクラッチ、といったように、目的に応じた使い分けが大切です。次の章からは、ノーコード開発の期間をさらに詳しく見ていきましょう。
ノーコードの開発期間はプロジェクト内容で変わる

前章では、ノーコード開発の期間がおおよそ1〜6ヶ月であることをお伝えしました。とはいえ、この幅はけっして「ざっくりした見積もり」というわけではなく、何を作るかによって変わるものです。同じノーコードでも、ページ数枚のシンプルなツールと、何十もの画面を持つ業務システムとでは、必要な期間が大きく異なります。
ここからは、代表的なプロジェクトを規模別に3つに分け、それぞれの期間の目安を見ていきましょう。
- 小規模業務アプリ・社内ツール(1〜2ヶ月)
- マッチング・予約・コミュニティ系アプリ(2〜4ヶ月)
- 中規模業務システム・BtoB SaaS(4〜6ヶ月)
なお、章の最後には、より細かな種別ごとの期間をまとめた早見表も用意しています。
小規模業務アプリ・社内ツール|開発期間1〜2ヶ月
社内の困りごとを解決する小さな業務アプリや社内ツールは、ノーコードがもっとも得意とする領域です。たとえば、日報の提出、在庫の管理、備品の貸し出し申請といった、特定の業務に絞ったしくみがこれにあたります。
画面の数はおおむね5〜15程度。あらかじめ用意されたテンプレート(ひな型)や標準機能を組み合わせることで、1〜2ヶ月ほどで形にできます。Excelや紙でおこなっていた作業をアプリに置き換えるイメージで、現場の担当者が自ら試しながら改善していけるのも魅力です。
向いているのは、入力フォームや一覧画面を手早く作れるkintone(キントーン)やAppSheet、Glideといったツール。まずはここから小さく始め、効果を確かめながら広げていく進め方が、失敗の少ない第一歩になるでしょう。
マッチング・予約・コミュニティ系アプリ|開発期間2〜4ヶ月
利用者どうしをつなぐマッチングアプリや、予約の受付、会員が交流するコミュニティサービスになると、期間は2〜4ヶ月ほどに伸びます。求人と求職者を結びつけるサービス、店舗の予約システム、趣味の仲間が集まる会員サイトなどが代表例です。
このタイプは、利用者ごとのアカウント登録(ログイン機能)、ユーザー間のやりとり、決済など、機能が一気に増えるのが特徴。画面数も20〜40ほどになり、それぞれの動きやデータのつながりを設計する手間がかかります。
こうした作り込みに向くのが、自由度の高いBubble(バブル)やFlutterFlow(フラッターフロー)といったツールです。機能が多いぶん、どこまでを最初のリリースに含めるかを整理しておくことが、期間を必要以上に長引かせないコツになります。
中規模業務システム・BtoB SaaS|開発期間4〜6ヶ月
複数の部署や役割をまたいで使う中規模の業務システムや、他社へ提供するBtoB SaaS(企業向けのクラウドサービス)になると、期間は4〜6ヶ月が目安です。在庫・受発注・顧客管理などを一つにまとめた管理システムや、サービスとして他社へ貸し出すツールが、その代表といえます。
画面数は50〜100にのぼるのが一般的。利用する人の権限を細かく分けたり、他のシステムとデータを連携させたりと、踏み込んだ作り込みが求められます。ノーコードだけで完結させるのが難しい部分は、BaaS(バース:データベースなど裏側のしくみを提供するサービス)と組み合わせて補うのが定番です。Bubbleを中心に、外部サービスをつないで構成する形がよく採られます。
この規模では、設計段階でのつまずきが後の工程に大きく響きがちです。だからこそ、要件をしっかり固めてから開発に入ることが、期間とコストを抑える何よりの近道になります。
【一覧】プロジェクト種別別 開発期間早見表
ここまでの3タイプに、LPやECサイト、大規模な基幹系システムも加えて一覧にまとめました。自社が作りたいものに近い行を探せば、ノーコードとスクラッチ、それぞれのおおよその期間がひと目で分かります。
| プロジェクト種別 | 規模の目安 | ノーコード開発期間 | スクラッチ開発期間 | 適したツール例 |
|---|---|---|---|---|
| LP・コーポレートサイト | 1〜10ページ | 2〜4週間 | 2〜3ヶ月 | STUDIO、Webflow |
| 小規模業務アプリ・社内ツール | 画面5〜15 | 1〜2ヶ月 | 4〜6ヶ月 | kintone、AppSheet、Glide |
| ECサイト | 商品数〜500 | 1〜2ヶ月 | 4〜6ヶ月 | Shopify、STUDIO |
| マッチング・予約・コミュニティアプリ | 画面20〜40 | 2〜4ヶ月 | 8〜12ヶ月 | Bubble、FlutterFlow |
| 中規模業務システム・BtoB SaaS | 画面50〜100 | 4〜6ヶ月 | 12〜18ヶ月 | Bubble+BaaS連携 |
| 大規模基幹系・ミッションクリティカル | 画面100超 | 不向き/ハイブリッド推奨 | 18ヶ月〜 | ローコード or スクラッチ |
表のいちばん下にある大規模な基幹系システム(会社の根幹を支え、止まると業務全体に影響する“ミッションクリティカル”なしくみ)は、ノーコード単体では荷が重い領域です。この場合は、ノーコードで作れる部分とコードでしっかり作り込む部分を組み合わせる「ハイブリッド」な進め方や、ローコード・スクラッチへの切り替えが現実的でしょう。
なぜノーコード開発は開発期間が短いのか?

ここまで、ノーコード開発がスクラッチ開発の3分の1から4分の1ほどの期間で済むことをお伝えしてきました。では、なぜそれほど早く作れるのでしょうか。理由を知っておくと、いざ開発を依頼するときにも「どこで時間が縮むのか」をイメージしやすくなります。
システム開発は大まかに、「何を作るか決める(要件定義)」「設計図を描く(設計)」「プログラムを書く(実装)」「動作を確かめる(テスト)」「直す(修正)」という流れで進みます。ノーコードが速いのは、この一連の工程それぞれに、時間を短くするしくみがあるからです。主な理由は、次の4つに整理できます。
- プログラミングが不要で「実装」の工程が大幅に短くなる
- テンプレートの活用で「設計・要件定義」も時間を短縮できる
- 少人数で進められるため、やりとりの手間が減る
- 修正がすぐ反映でき、「やり直し」の工程が短い
プログラミング不要だから「実装工程」が圧倒的に短くなる
実装(じっそう:設計をもとに、実際にプログラムを書いて動くようにする工程)は、従来の開発でもっとも時間がかかる部分です。エンジニアが一行ずつコードを書き、それを積み上げていくため、機能が増えるほど工数もふくらみます。
ノーコードでは、この「コードを書く」作業そのものが発生しません。ボタンや入力欄といった部品を画面に置き、設定で動きを指定していくだけ。文字どおりコードを書く時間がまるごと省けるため、実装にかかる期間が大きく縮むわけです。
開発全体のなかでも、実装は大きな比重を占める工程。ここが短くなることこそ、ノーコードのスピードを支える最大の理由といえます。
設計・要件定義もテンプレート活用で時間短縮が可能
要件定義(どんな機能が必要かを決める作業)や設計(その実現方法を考える作業)も、ノーコードなら短くできます。多くのツールには、業務でよく使われる機能があらかじめ「テンプレート」として用意されているためです。
たとえば予約システムや顧客管理など、定番のしくみには、ゼロから考えずに使える土台が用意済み。そこへ自社のやり方を少し足すだけで済むため、白紙の状態からあれこれ検討する時間を減らせます。
さらに、実際に画面を動かしながら「ここはこうしたい」と確認できるのもノーコードの強みです。頭の中だけで仕様を固めるよりも認識のズレが起きにくく、設計のやり直しというムダも生まれにくくなります。
コミュニケーション工数の削減も可能
意外と見落とされがちですが、開発に関わる人数も期間を左右します。携わる人が増えるほど、打ち合わせや連絡、認識合わせに時間がかかるからです。
従来のスクラッチ開発では、プロジェクト全体を管理するPM(プロジェクトマネージャー:進行の取りまとめ役)に加え、複数名のエンジニア、デザイナー、サーバーなど裏側を整えるインフラ担当と、多くの人が関わります。一方ノーコード開発は、PMとノーコードを扱うエンジニア1〜2名だけで完結するケースも珍しくありません。
人数が少なければ、情報の行き違いや、予定を合わせるための調整、会議の時間がぐっと減ります。その結果、プログラムを組む「純粋な作業時間」だけでなく、プロジェクトが始まってから終わるまでの全体の期間、いわゆるリードタイムそのものが短くなるのです。
修正・改修も早く「手戻り工程」が短い
手戻り(てもどり:いったん作ったものを、あとから直すこと)の早さも、ノーコードの見逃せない強みです。
コードで作ったシステムは、一か所を直すと別の部分に影響が出ないか、入念に確かめる必要があります。修正のたびにテストをやり直すことも多く、ここで時間を取られがち。ノーコードなら、画面上で部品を動かしたり設定を変えたりするだけで直せるため、修正からその反映までが格段にスピーディーです。
この身軽さは、作っている最中はもちろん、公開したあとにも効いてきます。「使ってみたら、やっぱりここを変えたい」という要望にもすぐ応えられるので、現場の声を取り入れながら育てていけるのも、ノーコードならではの良さといえるでしょう。
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開発期間が短いことによる3つのメリット
ここまでは、ノーコード開発が「なぜ速いのか」という仕組みの面を見てきました。ここからは視点を変えて、開発期間が短いことが、ビジネスにどんな良い影響をもたらすのかを整理します。スピードはただ便利なだけでなく、事業の成否を左右する大きな武器になります。主なメリットは、次の3つです。
- 市場投入までの時間を早められる
- 仮説検証を素早く繰り返せる
- 初期投資を抑えられる
市場投入までの時間を早くすることができる
開発期間が短いことの最大の利点は、サービスを世に出すまでの時間(市場投入までの時間)を早められること。「タイム・トゥ・マーケット」とも呼ばれる、いま注目の考え方です。
たとえば半年かけて作っていたものが2ヶ月で公開できれば、残りの4ヶ月を売上づくりや改善にあてられます。競合よりも先にサービスを届けられれば、早い段階で利用者を獲得でき、市場での立ち位置を有利にできるでしょう。
ビジネスの世界では、良いアイデアほど他社も同じことを考えているもの。少しでも早く形にして届けることが、そのまま競争力につながります。
仮説検証を素早く回せる
新しいサービスは、作ってみて初めて分かることがたくさんあります。「本当に使ってもらえるのか」「どの機能が喜ばれるのか」は、実際に世に出して反応を見るのが一番の近道です。
ノーコードなら短期間で形にできるため、この「作って試す」を何度も素早く繰り返せます。まずは必要最小限の機能で公開し、利用者の声をもとに改良を重ねていく――いわゆる仮説検証(こうではないかと立てた予想を、実際に確かめること)を、低コストで回せるのが強みです。
検証のサイクルが速ければ、それだけ早く「この方向で伸ばすべきか、それとも見直すべきか」を判断できます。時間とお金をかけて作りきったあとで「ニーズがなかった」と気づくような大きな失敗を避けやすいのも、見逃せない利点です。
初期投資を抑えられる
開発にかかる期間が短いということは、人件費をはじめとする費用も少なくて済むということです。前の章で触れたとおり、ノーコード開発はスクラッチ開発の3分の1から4分の1ほどのコストで進められることもめずらしくありません。
初期費用を抑えられれば、新しい挑戦のハードルはぐっと下がります。「これだけの予算ならまず試してみよう」と一歩を踏み出しやすくなり、仮に思うような成果が出なくても、損失を小さく抑えられるのです。
浮いた予算を広告や次の改善にあてられるのも、見逃せないポイント。限られた予算のなかで成果を出したい中小企業や、新規事業を立ち上げたい場面にとって、心強い選択肢になるでしょう。
【注意】ノーコード開発は必ずしも開発期間が短くなるわけではない
ここまでノーコード開発のスピードの良さをお伝えしてきましたが、いつでも必ず短期間で終わる、というわけではありません。進め方を誤ると、かえって時間がかかってしまうこともあります。後悔しないために、つまずきやすい4つのポイントもあわせて押さえておきましょう。
- 要件が固まらないまま始めて、手戻りに時間を取られる
- 既存システムとの連携に手間取る
- 難しい機能の作り込みに時間がかかる
- ツール選びを誤り、作り直しになる
開発の手戻りで倍の時間がかかる
ノーコードは手軽に作り始められるぶん、「とりあえず作ってみよう」と見切り発車しがちです。ところが、何を作るのかがあいまいなまま進めると、あとから「やっぱり違った」と大幅な作り直しが発生します。
この手戻り(いったん作ったものを直す作業)が重なると、本来短いはずの期間が倍近くにふくらむことも。スピードを活かすつもりが、かえって遠回りになってしまいます。
防ぐカギは、開発に入る前に「誰が・何のために・どう使うか」をできるだけはっきりさせておくこと。最初の準備に少し時間をかけるほうが、結果的には早く・無駄なく完成します。
既存システムとの連携には時間がかかりやすい
すでに社内で使っている別のシステムと、データをやりとりさせたい――そんなケースでは、思った以上に時間がかかることがあります。
ノーコードツールが外部とつなぐ方法は、あらかじめ用意された範囲に限られがちです。つなぎたい相手のシステムが特殊だったり、対応するしくみが用意されていなかったりすると、回り道の対応を迫られることも。場合によっては、その部分だけ別途プログラムを書いて橋渡しすることもあり、ここで工数がふくらみます。
依頼前に「どのシステムと、どんなデータを連携させたいか」を整理し、それが実現できるツールかどうかを確かめておくと安心です。
難易度の高い機能は開発に時間がかかる
ノーコードが得意なのは、あくまでよくある定番の機能です。逆に、独自の複雑な計算や、込み入った条件分岐(「もしこうなら、こうする」が何重にも重なる処理)が必要な機能では、苦手とする場面も少なくありません。
用意された部品では表現しきれず、無理に実現しようとして、かえって複雑な作りになってしまうこともあります。そうなると設定の組み立てや動作確認に時間がかかり、スクラッチで書いたほうが早かった、という事態にもなりかねません。
高度な処理が中心となるサービスを考えているなら、その機能がノーコードの範囲で無理なく作れるかどうか、早い段階で見極めておくことが大切です。
ツール選定の誤りで作り直しも
ノーコードツールには、それぞれ得意分野があります。Webサイト作りに強いもの、業務アプリ向きのもの、ECサイトに特化したものなど、その性格はさまざまです。
ここで選び方を誤ると、開発の途中で「このツールでは作りたい機能が実現できない」と行き詰まり、別のツールでゼロから作り直す――という最悪のパターンに陥ります。ノーコードは万能ではなく、何でも作れる魔法の道具ではないのです。
だからこそ、最初のツール選びがとても重要になります。とはいえ、数多くのツールから自社に最適な一つを見極めるのは、決して簡単ではありません。判断に迷うときは、知識を持つ専門家の力を借りるのも、遠回りを避ける賢い選択です。
ノーコード開発の事例
ここまでの内容を、実際の開発事例で確かめてみましょう。「本当にそんなに早く作れるの?」という疑問に、3つの事例が答えてくれます。いずれも、ノーコードならではのスピードでアイデアが形になった例です。
- 飲食店オーダー管理|2週間でベータ版リリース
- ビジネス人材マッチング|1ヶ月で開発
- リメイク品ECアプリ|2ヶ月で開発
飲食店オーダー管理を2週間でベータ版リリース
高田馬場で長年愛される老舗中華料理店では、紙の伝票による注文管理が悩みの種でした。手書きの文字が読みにくく注文ミスが起きやすいうえ、外国籍のスタッフが日本語の記入に苦労していたのです。
そこで導入されたのが、ノーコードで開発されたタブレット注文システム。ホールの担当者が端末で入力すると、厨房のタブレットに注文内容がリアルタイムで一覧表示されるしくみです。写真を多く使い、説明書きを読まなくても直感的に操作できるよう工夫されました。
わずか2週間で試作版(ベータ版)を公開し、現場で使いながら細かな改善を重ねた結果、注文にかかる労力はおよそ半分に。実際に使って気づいた点をすぐ反映できる、ノーコードならではの身軽さが、店舗にぴったり合ったシステムを実現しました。
参考:柔軟なカスタマイズで最適なオーダーシステムを実現。スタッフの負担を50%削減できるシステムを構築できた理由
ビジネス人材マッチングを1ヶ月で開発
正社員から個人事業主まで、誰でも手軽に募集を掲載できるビジネス人材マッチングサービス「kitene(キテネ)」。SNSのX(旧Twitter)と連動し、投稿を拡散して採用につなげられるのが特徴です。応募者の過去の投稿から人柄が見えるなど、履歴書だけでは分からない情報を得られるのも魅力といえます。
このサービスは、ノーコードツール「Bubble(バブル)」を使い、わずか1ヶ月・3名という体制で開発されました。コードを書く一般的なシステム開発に引けを取らない品質を、低コストかつ短期間で実現したかたちです。
求人や新規サービスのように「まず世に出して反応を見たい」領域で、ノーコードのスピードが活きた好例といえるでしょう。
参考:今話題のノーコードで開発した人材募集サービス”kitene”全機能が無料で利用可能へ。ノーコード開発普及の一歩に。
リメイク品ECアプリを2ヶ月で開発
古着などの生地を買い取ってリメイクし、新たな衣服として販売する事業者向けに作られたのが、リメイク品のECアプリ「RematchR(リマッチャー)」です。自社商品の販売に加え、利用者どうしが縫製やリメイクの仕事を依頼し合える機能まで備えています。
出品や購入、アプリ内での決済、条件を絞った商品検索、利用者間のチャットや評価など、ECアプリに求められる機能はひととおり網羅。これだけの内容を、ノーコードツール「Adalo(アダロ)」を使っておよそ2ヶ月で開発しました。Adaloはスマホアプリ作りに向き、デザイン性にも優れたツールです。
通常なら長い期間と高い費用がかかるECアプリでも、ノーコードなら短期間で形にできる――そのことをよく物語る事例といえるでしょう。
参考:【開発事例/Adalo】リメイク品のECアプリ-『RematchR』
アプリ開発会社の選定ならノーコード開発の窓口へ
ここまで見てきたとおり、ノーコード開発は、スクラッチ開発の3分の1から4分の1ほどの期間でサービスを形にできる、心強い選択肢です。一方で、その速さを引き出せるかどうかは、「作りたいものに合ったツールを選べているか」「最初に要件をきちんと固められているか」で大きく変わります。ツール選びを誤れば、かえって作り直しに時間を取られてしまうこともお伝えしました。
とはいえ、数あるノーコードツールや開発会社の中から、自社にぴったりの相手を見極めるのは簡単ではありません。そんなときに頼れるのが、ノーコード開発の窓口です。
ノーコード開発の窓口は、ノーコード開発を手がける会社を比較・検討できる、専門のマッチングサイト。主な特長は、次の3つです。
- 複数の開発会社を、かんたんに比較・検討できる
- 専門知識を持つコンシェルジュが、発注先の選定をサポート
- Bubble・FlutterFlowといったツールの選定から要件定義まで、無料で相談できる
「どのツールで作ればいいか分からない」「まず何から決めればいいのか迷っている」――そんな段階からでも問題ありません。コンシェルジュが希望をていねいに整理し、最適な進め方や発注先までご案内。相談は無料ですので、まだ構想がまとまっていなくても気軽に活用できます。
ノーコードのスピードを最大限に活かし、遠回りせずにアイデアを形にするために。開発会社選びで迷ったら、まずはノーコード開発の窓口にご相談ください。
