ノーコード開発の事例17選!業種別に事例を徹底紹介!

「ノーコード開発」という言葉を聞いたことがあっても、実際にどんな業種で、どんなシステムやアプリが作られているのか、具体的なイメージが湧かない方も多いのではないでしょうか。プログラミングの知識がなくても開発できると聞くと便利そうに感じる一方で、「自社の業務にも本当に使えるのか」「どこまでのことが実現できるのか」といった疑問を持つ方も少なくありません。

そこで本記事では、業種別に17の事例を厳選してご紹介します。飲食、製造、物流、医療、不動産など、幅広い業界での活用シーンを取り上げますので、自社の課題と照らし合わせながら参考にしていただければと思います。あわせて、ノーコード開発ならではの得意分野と苦手分野についても解説します。

なお、ノーコード開発を検討する際は、数あるツールや開発会社の中から自社に合ったものを選ぶ作業自体が悩みの種になりがちです。「ノーコード開発の窓口」は、開発会社が運営する専門のマッチングサイトで、複数の開発会社を簡単に比較できます。コンシェルジュが発注先選びをサポートし、BubbleやFlutterFlowといったツール選定から要件定義まで無料でご相談いただけますので、あわせてご活用ください。

この記事で分かること

Q1. ノーコード開発では、どんなことができますか?
A. 業務システムから顧客向けアプリまで、多くのシステムを実現できます。ただし大規模・高負荷なシステムには不向きです。

Q2. どんな業種の事例がありますか?
A. 社内の業務効率化から申請ワークフロー、マッチングアプリ、ECサイトまで、業種・用途別に17の事例を紹介しています。

Q3. 自社にノーコードが向いているか、どう見極めればいいですか?
A. 業務プロセスが定型的なら向いており、独自要件や大規模なシステムは不向きです。判断に迷う場合はノーコード開発の窓口へご相談いただけます。

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ノーコードのシステム開発で「できること」と「できないこと」

ノーコード開発とは、プログラムのソースコード(システムを動かすための命令文)を書かずに、あらかじめ用意された部品を組み合わせてシステムやアプリを作る開発手法です。専門的な知識がなくても着手しやすい反面、何でも自由に作れるわけではなく、得意な分野と苦手な分野がはっきり分かれています。導入を検討する前に、この線引きを押さえておきましょう。

  • 業務システムから顧客向けアプリまで、大半のシステムはノーコードで実現可能
  • 大規模なアクセスや高い負荷がかかるシステムは、ノーコードでは実現が難しい

業務システムから顧客向けアプリまで大半はノーコードで実現可能

社内の在庫管理や勤怠管理といった業務システムから、予約受付や会員向けサービスといった顧客向けアプリまで、世の中に存在するシステムの多くはノーコードで開発できます。顧客情報や案件情報を一元管理する仕組み、予約と決済を組み合わせたサービス、複数の会員をつなぐマッチングサービスなど、対応できる範囲は年々広がっています。

これは、近年のノーコードツールが、データベース(情報を整理して蓄積する仕組み)の設計や外部サービスとの連携機能を充実させてきたためです。従来であれば数か月かけてゼロから作り込んでいた仕組みも、部品を組み合わせる形で数週間単位で形にできるケースが増えています。業種を問わず、まずは自社の業務や事業のどの部分にノーコードが当てはまりそうか、洗い出してみることをおすすめします。

大規模・高負荷システムはノーコードでは実現が難しい

一方で、ノーコードには苦手な領域もあります。代表的なのが、非常に多くのユーザーが同時にアクセスするシステムや、大量のデータを一度に処理する必要があるシステムです。ノーコードツールは、あらかじめ用意された機能の範囲内で組み立てる仕組みのため、想定を超える負荷がかかった際に動作が不安定になったり、処理速度が落ちたりすることがあります。

また、独自の複雑な計算ロジックや、他にはない特殊な仕様を細部までこだわって作り込みたい場合も、既存の部品の組み合わせだけでは限界が出やすい部分です。こうしたケースでは、ノーコードと従来型のプログラミング開発を組み合わせたり、規模が大きくなった段階でプログラミングによる開発に切り替えたりといった選択肢も検討する必要があります。自社が作りたいシステムの規模感や将来的な拡張の見込みを踏まえたうえで、ノーコードが適しているかどうかを見極めることが大切です。

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【業種・用途別】ノーコードの開発事例

ここからは、ノーコードで実際に作られたシステムやアプリの事例を、業種・用途別に17件ご紹介します。取り上げるのは次の6つのジャンルです。

  • 社内の業務効率化事例
  • 顧客管理・営業支援の事例
  • 申請・ワークフロー自動化の事例
  • 予約・マッチングサービスの事例
  • ECサイト・店舗運営の事例
  • AI活用・データ活用の事例

自社の業種や課題に近いものから読み進めていただくと、導入後のイメージがつかみやすくなります。

社内の業務効率化事例

まずは、社内の紙業務やExcel業務をアプリに置き換えた事例から見ていきましょう。

  • 日報作成システム化
  • 棚卸管理アプリ
  • 不良品報告書アプリ

日報作成システム化

神戸市役所では、建設事務所を中心に公用車の運転日報を紙で管理しており、年間約5,000枚にのぼる日報の回収や押印、保管、内容確認が職員の負担になっていました。そこで業務システム構築サービス「kintone(キントーン)」を基盤に日報管理アプリを構築し、フォーム作成サービスと組み合わせることで、kintoneのアカウントを持たない職員でもWebフォームから日報を提出できる仕組みを整えました。

項目内容
業種行政・自治体
使用ツールkintone、FormBridge、kViewer
課題紙の日報の回収・押印・保管にかかる手間、確認作業の負担
成果紙運用を完全にペーパーレス化し、職員一人あたり平均100時間以上の残業を削減

参照:https://toyokumo-blog.kintoneapp.com/daily-report-information-sharing-m/

棚卸管理アプリ

京セラ株式会社の物流倉庫は、サッカーコート2面以上もの広さがあり、紙のリストを使った棚卸作業には、在庫照合の目視チェックに時間がかかるうえ、人的ミスも発生しやすいという課題がありました。ある新入社員の「棚卸用のアプリを作れないか」という提案をきっかけに、モバイルアプリ作成サービス「Platio(プラティオ)」で棚卸アプリを1日かからずに作成現場では表示されたリストに沿って結果を入力するだけで、棚卸報告が完了する仕組みにしました。

項目内容
業種製造・物流
使用ツールPlatio
課題棚卸の目視チェックによる時間のロスと入力ミス
成果用紙の受け渡し・移動の手間を削減し、在庫照合を自動化。全国の拠点への展開も進む

参照:https://plat.io/ja/case/kyocera

不良品報告書アプリ

船舶や発電機向けの合金軸受を製造する株式会社イソダメタルでは、品質管理課で発生する不良品の報告業務が課題でした。現場から上がってくる手書きの報告書を部門長がひとりでExcelに転記しており、入力ミスや残業の増加を招いていました。そこで、業務アプリ作成サービス「サスケWorks」のAI-OCR機能(手書き文字を自動で読み取り、文字データに変換する機能)を活用し、報告書をスキャンするだけでデータ化できるアプリを導入しました。

項目内容
業種製造業
使用ツールサスケWorks(AI-OCR機能)
課題手書き報告書の手作業での転記による入力ミスと残業の増加
成果登録作業にかかる時間を導入前と比べておよそ67%削減

参照:https://works.saaske.com/case/p0005.html

顧客管理・営業支援の事例

続いては、営業案件や顧客情報の管理をアプリ化した事例です。

  • 営業案件管理アプリ
  • 営業活動管理システム
  • 顧客訪問管理アプリ

営業案件管理アプリ

エアゾール商品や香水の製造販売を手がける株式会社ピノーレでは、小ロット香水の新サービス開始にあわせて営業チームを新たに発足させましたが、案件管理や進捗の見える化を行うツールがありませんでした。サスケWorksで営業案件管理アプリを作成し、顧客管理アプリとも連携させたところ、シンプルな操作性が功を奏し、導入から1か月ほどで運用が定着しました。

項目内容
業種製造・卸売業(香水)
使用ツールサスケWorks
課題営業チーム発足に伴う案件管理・進捗共有の仕組みの不在
成果導入1か月で運用が定着。その後アンケートアプリを3日、試作管理アプリを1週間で追加開発

参照:https://works.saaske.com/case/p0013.html

営業活動管理システム

建設業を営む株式会社ココ地建では、案件管理から引き渡しまでに関わる業務が多く、エクセルや汎用ソフトによる管理が煩雑になっていました。コンサルティング会社の支援のもと、kintoneで顧客情報や案件情報を一元管理できる仕組みを構築。現場の業務フローを詳細に確認したうえで、業務に合わせたアプリを作成しています。

項目内容
業種建設業
使用ツールkintone
課題案件管理から引き渡しまでの業務が多岐にわたり、管理方法が煩雑だった点
成果紙で管理していた顧客・案件情報を一元化し、資料作成時間を削減。過去データの検索も迅速になった

参照:https://www.ccinnovation.co.jp/case/kintone_kokochiken/

顧客訪問管理アプリ

エンジニアリング関連の事業を手がけるユニソルホールディングス株式会社では、組織統合後にIT企画部だけでは対応しきれない開発課題を抱えていました。Google Workspaceとの親和性が高いノーコードツール「AppSheet(アップシート)」を導入し、顧客訪問管理アプリをはじめとする4つの業務アプリをリリース。訪問後には自動で作業報告書が作成される仕組みも構築しています。

項目内容
業種エンジニアリング
使用ツールAppSheet
課題部門のリソースだけでは対応しきれない開発ニーズ
成果顧客訪問管理アプリなど4つの業務アプリをリリースし、訪問報告書の作成などを自動化

参照:https://www.yoshidumi.co.jp/collaboration-lab/how-to-use-appsheet

申請・ワークフロー自動化の事例

社内の各種申請や承認業務をオンライン化した事例を見ていきましょう。

  • 承認ワークフローシステム
  • 出張申請システム
  • 稟議書申請システム

承認ワークフローシステム

総合建設業の株式会社太昭組では、実行予算書や発注依頼など、部長から常務、専務、社長へと複数回の承認を要する書類が数多く存在し、申請がどこで止まっているのか把握しづらい状態でした。kintoneのプロセス管理機能(承認の流れを設定できる機能)を使い、経費申請アプリを皮切りに、見積・発注・入札などの承認フローを段階的にデジタル化していきました。

項目内容
業種建設業
使用ツールkintone(プロセス管理機能)
課題複数回の承認が必要な紙の申請書類で、進捗状況が把握しにくかった点
成果承認待ちの状況や履歴が可視化され、社外からスマートフォンでも承認できるように

参照:https://www.comdec.jp/comdeclab/taishogumi-02/

出張申請システム

自動制御装置の設計・組立・施工を行う株式会社マイティーテクノでは、紙による事務処理のために場所や時間が制約され、情報の連携や分析も進みにくいという課題を抱えていました。PCでもモバイルでも使えるAppSheetを導入し、受注台帳アプリを皮切りに、出張申請や有給休暇申請など紙の申請書を順にアプリへ置き換えていきました。

項目内容
業種製造業(自動制御装置)
使用ツールAppSheet
課題紙の事務処理による場所・時間の制約と、情報連携の遅れ
成果出先や出張先でも社内と同じ業務が可能になり、これまでに10個以上のアプリを開発

参照:https://appsheet-apps.jp/case/case-mitytechno/

稟議書申請システム

まもなく設立70年を迎える信光石油株式会社では、古くからの慣習で稟議書や報告書を紙でやり取りしており、決裁までに時間がかかっていました。年齢層の幅広い従業員が無理なく使えることを重視してサスケWorksを選び、稟議決裁や慶弔連絡、インシデント報告のアプリを導入しました。

項目内容
業種石油製品販売業
使用ツールサスケWorks
課題紙の稟議書による決裁の遅れと、書類紛失のリスク
成果決裁が最短即日に短縮(従来は1週間以上)。紙の利用量も7割減少

参照:https://works.saaske.com/case/p0023.html

予約・マッチングサービスの事例

ここからは、社外のユーザーに向けたサービスの事例です。ノーコードは業務システムだけでなく、事業として成立するサービス開発にも活用されています。

  • 結婚式準備サービス
  • ヨガ指導者マッチングアプリ
  • 学生・企業マッチングアプリ

結婚式準備サービス

結婚式準備サービス「ブラリノ」は、オンラインでの招待状作成やご祝儀、引き出物の選択、写真共有などを無料で利用できるサービスです。ノーコードツール「Bubble」を使ってチーム開発され、2021年には、Bubbleで作られたサービスとして日本で初めて事業売却が行われた事例として注目を集めました。

項目内容
業種ブライダル
使用ツールBubble
特徴ノーコードで開発したサービスとして、国内初とされる事業売却が実現
成果招待状作成からご祝儀、写真共有までを一括で管理できるサービスとして支持を拡大

参照:https://newscast.jp/news/5669856

ヨガ指導者マッチングアプリ

「ヨガラボ」は、ヨガの指導を受けたい生徒と、全国の認定ヨガ講師をつなぐマッチングアプリです。モバイルアプリ開発に強いノーコードツール「FlutterFlow」を使い、ノーコード受託開発会社が約6か月かけて開発しました。

項目内容
業種ヘルスケア・フィットネス
使用ツールFlutterFlow
開発期間約6か月
概算費用600万円~800万円

参照:https://www.c3reve.co.jp/works/yoga-labo

学生・企業マッチングアプリ

新卒学生と採用企業をつなぎ、オンライン面接の日程調整までを支援するマッチングアプリ「SPOTTO」は、ノーコードツール「Adalo」で開発されました。対面での面接が難しくなった状況を受けて短期間で開発され、採用企業からの注目を集めた結果、2020年5月にA-Career社に買収されています。

項目内容
業種人材・採用
使用ツールAdalo
特徴企業ごとのプロフィール表示、チャット機能、カレンダー機能などを搭載
成果開発から短期間で採用企業の注目を集め、事業として買収された

参照:https://ja.adalo.com/posts/spotto-the-first-adalo-app-to-get-acquired

ECサイト・店舗運営の事例

続いて、ネットショップの構築や店舗運営を効率化した事例をご紹介します。

  • ECサイトリニューアル
  • ネットショップ即日開設
  • 店舗衛生管理アプリ

ECサイトリニューアル

ランドセルや大人向け革製品を手がける土屋鞄製造所は、2000年代からEC事業を展開してきましたが、大規模な改善は年に1~2回しかできず、新しいツールの導入にも時間がかかることが課題でした。少人数のチームで施策を自走できる体制を目指し、拡張性の高いECプラットフォーム「Shopify」を導入メールマーケティングのアプリなどを組み合わせて活用しています。

項目内容
業種製造・小売(革製品)
使用ツールShopify
課題ECサイトの大規模改善やツール導入に時間がかかっていた点
成果少人数チームでの自走・内製化が進み、施策のスピードと実行数が向上

参照:https://www.shopify.com/jp/blog/success-story-tsuchiyakaban

ネットショップ即日開設

人気ラーメン店「麺屋武蔵」は、感染症拡大による急激な売上減少への対応として、ネットショップ作成サービス「BASE」でオンライン販売を開始しました。登録の案内に沿って進めるだけで、ものの30分でネットショップが完成した点に驚いたといいます。

項目内容
業種飲食業(ラーメン店)
使用ツールBASE
課題急激な来店客数の減少への迅速な対応
成果登録から約30分でネットショップを開設し、販路を確保

参照:https://baseu.jp/19092

店舗衛生管理アプリ

創業150年を超える老舗百貨店の株式会社松屋では、食品表示シール(消費期限やアレルギー情報などを記載したシール)の記載ミス削減と、確認業務の効率化が課題でした。Platioでプロトタイプを2日、現場の要望を反映した完成版を5日で作成。売場担当がシールを撮影して共有すると、衛生管理者にプッシュ通知が届き、記載ミスがあればアプリ上ですぐに修正指示を出せる仕組みにしました。

項目内容
業種百貨店・小売業
使用ツールPlatio
課題食品表示シールの記載ミスと、確認対応にかかる工数
成果現地に赴かずリモートで確認業務が可能になり、約30名の関係者が情報を共有

参照:https://plat.io/ja/case/matsuya

AI活用・データ活用の事例

最後に、ノーコードと生成AIを組み合わせた最新の事例を2つご紹介します。

  • 営業支援AIチャットボット
  • 社内問い合わせ対応・運行データ分析AI

営業支援AIチャットボット

介護用品・福祉用具レンタル大手の株式会社ヤマシタでは、営業担当者の「段取り力」を高めるため、育成担当者が週3回の振り返り面談を行っていましたが、その時間や体制の確保が課題となっていました。ノーコードで生成AIアプリを作成できる開発基盤「Dify(ディファイ)」を導入し、訪問前の準備や訪問後の振り返りを支援するAIチャットボット「ヤマシタAI段取りコーチ」を開発しました。

項目内容
業種介護用品・福祉用具レンタル
使用ツールDify
課題営業育成のための面談にかかる時間とサポート体制の確保
成果育成担当者との面談を週3回から週1回に削減し、育成対象者の業務効率を約60%改善

参照:https://www.yco.co.jp/cms/wp-content/uploads/2025/07/20250711.pdf

社内問い合わせ対応・運行データ分析AI

乗合バス事業を中心に展開する国際興業株式会社では、kintoneアプリの数が563まで増えたことで「目的のアプリが見つからない」という声が上がり、社内規定などに関する問い合わせが対応部署の負担になっていました。そこで「kintone AIラボ」の検索AI機能(自然言語で過去の事例を横断検索できる機能)を導入し、問い合わせ対応を効率化。さらに、バス利用者から寄せられる遅延情報を分析AI機能で分析し、将来的な運行計画の見直しにも役立てようとしています。

項目内容
業種運輸・交通(乗合バス)
使用ツールkintone AIラボ(検索AI/レコード一覧分析AI)
課題業務アプリ増加に伴う問い合わせ対応の負担、遅延データ分析の手が回らない状況
成果問い合わせ対応の負荷を軽減し、遅延の発生傾向を分析して運行計画への活用を検討中

参照:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000331.000027677.html

事例から見るノーコード開発が向いているケース・向かないケース

ここまで紹介してきた17の事例を振り返ると、ノーコードで成功しやすいケースと、そうでないケースには、いくつかの共通した傾向が見えてきます。自社の課題がどちらに近いかを判断する材料として、整理していきます。

  • 業務プロセスが定型的なシステムほどノーコードに向いている
  • 独自要件・大規模なシステムほどノーコードには向かない

業務プロセスが定型的なシステムほどノーコードに向いている

日報や棚卸、承認ワークフロー、稟議書申請といった事例に共通するのは、「入力する→確認する→承認する」といった、業務の流れがあらかじめ決まっている点です。こうした定型業務は、ノーコードツールに用意された部品を組み合わせるだけで再現しやすく、開発期間も数日から数週間程度に収まるケースが目立ちました。

また、顧客訪問管理や営業案件管理のように、扱う情報の項目こそ企業ごとに異なるものの、記録・共有・検索という基本的な仕組みは共通しているシステムも、ノーコードとの相性が良い分野です。現場の担当者自身が試行錯誤しながら少しずつ改良していけることも、定型業務のアプリ化ではプラスに働きます。実際、今回の事例でも、非エンジニアの社員がアプリ開発を主導し、運用しながら現場の声を反映していったケースが多く見られました。

独自要件・大規模なシステムほどノーコードには向かない

一方で、独自の複雑な業務ロジックや、他社にはない特殊な仕様を求められるシステムでは、ノーコードの限界が見えやすくなります。たとえばマッチングアプリのように、ユーザー同士をつなぐ独自のアルゴリズムやデータ構造が必要なサービスは、ノーコードで開発できるとはいえ、それなりの開発期間と費用がかかることも珍しくありません。今回紹介したヨガ指導者マッチングアプリの事例でも、開発期間は約6か月、費用は600万円から800万円ほどを要しており、単純な業務アプリとは異なる規模感になっています。

さらに、非常に多くのユーザーが同時にアクセスするシステムや、大量のデータをリアルタイムで処理する必要があるシステムも、ノーコードだけでの実現は難しい領域です。こうしたケースでは、まずノーコードで小さく試作し、事業として拡大していく段階でプログラミングによる開発へ移行するという進め方も選択肢になります。自社が目指すシステムの独自性や将来的な利用規模を踏まえたうえで、ノーコードを使う範囲を見極めることが重要です。

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ノーコード開発に関する相談はノーコード開発の窓口へ

ここまで、業種・用途別の17事例と、ノーコード開発が向いているケース・向かないケースについて見てきました。日報や棚卸、承認ワークフローといった定型業務から、マッチングアプリやECサイトのような対外向けサービスまで、ノーコードの活用範囲は着実に広がっています。ただし、その良さを十分に引き出せるかどうかは、「自社の要件に合ったツールを選べているか」「発注先が要件定義から丁寧に伴走してくれるか」によって大きく変わります。ツールと発注先のどちらかの見極めを誤ると、途中で作り直しが発生し、かえって時間もコストもかさんでしまうことは、本記事でご紹介した事例からもうかがえるはずです。

とはいえ、Bubble、FlutterFlow、kintone、AppSheet、Platioなど、数あるツールと開発会社の組み合わせの中から、自社にぴったりの相手を見つけるのは簡単ではありません。そんなときに頼れるのが、ノーコード開発の窓口です。

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  • 気になる複数の開発会社を、まとめて比較できる
  • 専門知識を持つコンシェルジュが、発注先選びをサポート
  • Bubble・FlutterFlowなどのツール選定から要件定義まで、無料でサポート

「そもそも自社の課題がノーコードで解決できるのか、判断がつかない」という段階でも、ご相談いただけます。コンシェルジュが要件を丁寧にヒアリングしたうえで、業種や課題に合ったツール・発注先までご案内する流れです。相談は無料のため、構想がまだ固まっていない段階でも気軽にご活用いただけます。

この記事で紹介した事例を参考に自社の課題を整理しながら、開発会社選びで迷ったときは、ぜひノーコード開発の窓口にご相談ください。

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