ノーコード開発会社の選び方を徹底解説!ツール比較から契約前確認まで

「ノーコードで開発を進めたいけれど、どの会社に頼めばいいかわからない」——そう感じている方は少なくありません。ノーコード開発とは、プログラムコードをほとんど書かずに、画面上の操作だけでアプリやWebサービスを作れる開発手法のこと。従来の開発に比べてスピードが速く、コストも抑えやすいため、新規事業の立ち上げや業務改善に活用する企業が増えています。
しかし、開発会社によって得意なツールや対応できる領域は大きく異なります。「とりあえず安いところに頼んだ」「実績もよく確認しないまま契約した」という判断が、後になって想定外のトラブルや追加費用につながるケースも少なくありません。
そこで本記事では、失敗しないノーコード開発会社の選び方を、ツールの比較から契約前に確認すべき項目まで詳しく解説します。
なお、複数のノーコード開発会社を効率よく比較・検討したい方には、「ノーコード開発の窓口」がおすすめです。開発会社が運営する専門マッチングサイトで、BubbleやFlutterFlowなどのツール選定から要件定義まで、コンシェルジュが無料でサポート。最適な発注先を見つけるプロセスを、スムーズに進められます。
Q1. ノーコード開発会社を選ぶときに見るべきポイントは?
自社が作りたいものに合ったツールを得意としているか、似た開発実績があるか、できないことを正直に伝えてくれるかの3点が重要です。
Q2. ノーコード開発の費用はどのくらいかかる?
シンプルなWebアプリで50万〜150万円、複雑なWebアプリで150万〜500万円が目安。スクラッチ開発と比べ、費用・期間ともに50〜80%削減できるケースもあります。
Q3. 契約前に確認すべきことは?
アカウントの管理権限が自社に移管されるか、ツールの月額利用料が見積もりに含まれているか、将来ツールを乗り換える場合の対応が可能かを必ず確認しましょう。
ノーコード開発会社を比較するときに見るべき3つのポイント
いざ開発会社を探し始めると、似たような会社が多くて「どこも同じに見える」と感じることがあります。しかし実際には、会社ごとに得意なこと・苦手なことはっきりと異なります。
比較する際に特に意識してほしいポイントは、以下の3つです。
- 自社が作りたいものに合ったツールを扱っているか
- 開発実績に自社プロジェクトと似たものがあるか
- できないことはできないと伝えてくれているか
それぞれ詳しく見ていきましょう。
自社が作りたいものに合ったツールを扱っているか
ノーコード開発に使われるツールは1種類ではありません。BubbleやFlutterFlow、Adalo、Glideなど、さまざまな種類があり、それぞれ得意な開発領域が異なります。
たとえば、Bubbleは複雑な機能を持つWebアプリの開発に強く、マッチングサービスやSaaS(オンラインで使うソフトウェアサービス)を作りたい場合に適しています。一方、FlutterFlowはスマートフォンアプリの開発に特化しており、iOSとAndroid両対応のアプリを効率よく作れる点が魅力です。Adaloはシンプルな機能のアプリを素早く形にしたいときに向いており、Glideはスプレッドシートのデータを使ったアプリ開発が得意なツールです。
つまり、「ノーコードで作れればどのツールでも同じ」というわけではありません。自社が実現したい機能やサービスの特性によって、最適なツールは変わります。
開発会社に相談する際は、「このツールで〇〇の機能は実現できますか?」と具体的に確認してみましょう。ツールの選定段階からアドバイスをくれる会社なら、より的確な提案を受けられるはずです。
開発実績に自社プロジェクトと似たものがあるか
ノーコードは比較的新しい開発手法ということもあり、会社によって経験の深さにはかなり差があります。そのため、開発実績の内容をしっかり確認することが大切です。
重要なのは「実績の数」だけでなく、「自社が作りたいものに近い事例があるかどうか」。たとえば、予約システムを作りたいのであれば、同様の予約システムを手がけた実績がある会社を選ぶほうが、開発のスムーズさや品質の面で安心感があります。
多くの会社は自社サイトで事例を公開しています。確認する際は、「何を作ったか」だけでなく、「どんな課題を解決したか」「どのくらいの期間・費用で仕上げたか」といった点にも目を向けてみてください。似た背景を持つプロジェクトの経験が豊富な会社ほど、想定外のトラブルが起きにくく、開発をスムーズに進められる可能性が高まります。
できないことはできないと伝えてくれているか
一見わかりにくいポイントですが、実は会社選びで最も大切な基準のひとつです。
初回の相談時に「すべてできます」と即答する会社には、少し注意が必要かもしれません。ノーコードツールにはそれぞれ機能の限界があり、要件によっては実現が難しいこともあります。それを正直に伝えてくれる会社こそ、信頼できるパートナーといえます。
反対に、実現可否をきちんと確認もせず「とりあえずできます」と答えてしまう会社に依頼すると、開発が進んでから「やはりこの機能は無理でした」という事態になりかねません。その結果、追加費用や納期の遅れにつながることも。
最初の問い合わせや相談の場で、「こういった機能はどうですか?」「似た事例はありますか?」と聞いてみたときの反応が、その会社の誠実さを測るバロメーターになります。正直に制約を説明しつつ、代替案を提示してくれる会社は、長期的に信頼できるパートナーになりやすいでしょう。
主要なノーコードツールの特徴とツールの選び方
開発会社を選ぶうえで、ノーコードツールそのものへの理解は欠かせません。「どのツールで作るか」によって、完成するサービスの機能や品質、コストが大きく変わるからです。
このセクションで解説する内容は以下の2点です。
- 主要ノーコードツール5選の特徴と得意分野(比較表)
- 作りたいものからツールを選定する方法
【比較表】主要ノーコードツール5選の特徴と得意分野
代表的なノーコードツールを5つ取り上げ、それぞれの特徴と向き・不向きをまとめました。開発会社に相談する前に、大まかなイメージをつかんでおくと、会話がスムーズになります。
| ツール名 | 得意な開発対象 | 向いているケース | 向いていないケース | プログラミング知識 | 費用感(ツール利用料) |
|---|---|---|---|---|---|
| Bubble | Webアプリ全般(SaaS、マッチング、業務システム等) | 複雑なWebアプリを本格的に作りたい | スマホアプリをネイティブで作りたい | 不要(ただし学習コストはやや高め) | 月額 $29〜 |
| FlutterFlow | モバイルアプリ(iOS / Android) | スマホアプリをiOS・Android同時に作りたい | 複雑なWebアプリを作りたい | あると活用幅が広がる(ローコード寄り) | 月額 $30〜 |
| Adalo | シンプルなモバイルアプリ | 機能が限定的なアプリを素早く作りたい・MVP検証 | 複雑な機能や大規模なアプリ | 不要 | 無料プランあり / 有料 $45〜 |
| kintone | 業務管理システム(顧客管理、案件管理等) | 社内の業務効率化・データ管理が目的 | 一般ユーザー向けのWebサービスやアプリ | 不要 | 月額 780円〜 / ユーザー |
| AppSheet | スプレッドシート連携アプリ | Google Workspaceを活用した社内ツール | デザイン性が求められるサービス | 不要 | Google Workspace利用者は無料〜 |
※ MVPとは、最低限の機能に絞って作る試作品のこと。市場での反応を早い段階で確かめるために使われます。 ※ 費用はツール利用料のみの目安です。開発費用は別途かかります。
作りたいものからツールを選定する
比較表を見てもわかるように、ツールによって得意なことと苦手なことは明確に分かれています。たとえば、Bubbleは機能が豊富なWebアプリに強い一方で、スマホアプリをネイティブ(iOSやAndroidのアプリとして配信できる形式)で作ることは得意ではありません。反対に、FlutterFlowはスマホアプリに向いていますが、複雑なロジックを持つWebアプリには少し力不足になることがあります。
そのため、まず「何を作りたいのか」を整理することが、ツール選びの出発点になります。
- Webアプリ(ブラウザで使うサービス)を作りたい → Bubble
- iOSとAndroid両対応のスマホアプリを作りたい → FlutterFlow
- シンプルな機能でまず試してみたい → Adalo
- 社内の業務管理を効率化したい → kintone
- Googleスプレッドシートのデータを活かしたアプリが欲しい → AppSheet
ただし、実際には「社外向けのWebアプリも作りたいし、スマホアプリも欲しい」というように、複数の目的が重なるケースも珍しくありません。そういった場合や、そもそもどのツールが合っているか判断がつかない場合は、複数のツールに対応している開発会社に相談するのが確実です。
ツールの選定は開発の成否を左右する重要な判断です。「とりあえず有名なツールで」と決めてしまう前に、専門家の意見を聞いてみることをおすすめします。
初回相談時に開発会社へ聞くべき質問
「相談に行ったけど、何を聞けばいいかわからなかった」という声は珍しくありません。初回の相談は、開発会社の実力や誠実さを見極める大切な機会です。
以下の3つの観点から、具体的な質問例をまとめました。相談前にチェックリストとして使ってみてください。
- ツール・技術面で確認すべき質問
- 費用・契約面で確認すべき質問
- 体制・サポート面で確認すべき質問
ツール・技術面で確認すべき質問
開発の根幹となる技術的な部分は、最初にしっかり確認しておきましょう。後から「このツールでは無理でした」「連携できませんでした」となると、手戻りのコストが大きくなります。
- 「自社の要件には、どのノーコードツールが最適だと思いますか?その理由も教えてください」
- ツールの提案理由を説明できる会社は、要件をきちんと理解しようとしている証拠。「何でも対応できます」ではなく、理由を添えた提案をしてくれるかどうかが判断のポイントです。
- 「そのツールでの開発実績は何件ありますか?似た案件を見せていただけますか?」
- 実績の数だけでなく、自社の要件に近い事例を実際に見せてもらうことで、仕上がりのイメージがつかみやすくなります。
- 「ノーコードだけでは実現が難しい機能はありますか?その場合、どう対応しますか?」
- ノーコードツールには機能の限界があります。限界を正直に伝えつつ、代替策(一部をコーディングで補う「ハイブリッド開発」など)を提示してくれる会社は信頼できます。
- 「将来的にユーザーが増えた場合、動作が遅くなるなどの問題は起きませんか?」
- リリース直後はスムーズでも、利用者が増えるにつれてシステムへの負荷が高まることがあります。スケールアップ(規模拡大)への対応方針を事前に確認しておきましょう。
- 「APIや外部サービスとの連携は対応できますか?」
- APIとは、異なるサービス同士をつなぐための仕組みのこと。たとえば決済サービスやメール配信ツールとの連携が必要な場合は、対応可否とその方法を具体的に確認しておくと安心です。
費用・契約面で確認すべき質問
費用のトラブルは、開発会社とのやり取りでもっとも多い問題のひとつです。「思ったより高くなった」「追加費用が次々と発生した」という事態を防ぐため、契約前に以下の点を必ず確認しましょう。
- 「見積もりの内訳を、項目ごとに教えていただけますか?」
- 「開発費一式〇〇万円」という見積もりには要注意。設計費・開発費・テスト費・導入サポート費など、項目ごとの金額が明示されているか確認してください。
- 「開発途中で仕様変更が発生した場合、追加費用はどのように計算されますか?」
- 開発を進める中で「やっぱりここを変えたい」となるのはよくあること。変更対応の費用計算ルールを事前に把握しておくことで、後の認識ズレを防げます。
- 「ノーコードツールの月額利用料は、見積もりに含まれていますか?」
- ノーコードツールの多くは月額制で、リリース後も継続的な費用が発生します。この費用が見積もりに含まれているのか、別途必要なのかを確認しておかないと、想定外の出費につながります。
- 「開発後に機能を追加したい場合、費用感の目安を教えてもらえますか?」
- サービスをリリースした後に「この機能も欲しい」となることは多いもの。追加開発の単価感を先に把握しておくと、将来の予算計画を立てやすくなります。
- 「支払いのタイミングはどうなりますか?着手金・中間金・納品後などに分割できますか?」
- まとまった金額の一括払いが難しい場合は、分割払いの可否を確認しましょう。支払い条件についても、契約前に書面でしっかり取り決めておくことが重要です。
体制・サポート面で確認すべき質問
開発は「作って終わり」ではありません。リリース後の運用まで見据えて、体制やサポートについても確認しておきましょう。
- 「担当者は誰ですか?開発途中で担当が変わることはありますか?」
- 担当者が変わると、それまでの経緯や要件の引き継ぎが不十分になるリスクがあります。窓口となる担当者が一貫しているかどうかは、プロジェクトの安定感を左右する重要なポイントです。
- 「開発中の進捗報告やレビューの頻度はどのくらいですか?」
- 定期的な報告やレビューの機会がないと、完成後に「思っていたものと違う」という事態が起きやすくなります。週次報告や中間レビューの有無を確認しておきましょう。
- 「納品後の保守・運用サポートはありますか?月額費用と対応範囲を教えてください」
- リリース後のバグ対応や軽微な修正を誰が担うのかは、運用を続けるうえで非常に重要です。保守契約の有無・費用・対応範囲を具体的に確認しておきましょう。
- 「不具合が発生した場合、どのくらいのスピードで対応してもらえますか?」
- サービスが動かなくなった際に、翌日対応なのか数時間以内なのかでは、ビジネスへの影響がまったく異なります。緊急時の対応フローについても事前に確認を。
- 「将来的に自社で運用・修正を行いたい場合、引き継ぎや研修はしてもらえますか?」
- 内製化(自社内で開発・運用ができる状態にすること)を検討しているなら、引き継ぎ資料の提供や操作研修の有無を確認しておくと安心です。対応してくれる会社であれば、長期的なコスト削減にもつながります。
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契約前に確認すべきノーコード特有の注意点
ノーコード開発には、通常のシステム開発では見落としがちな、独自の注意点があります。「開発会社に全部お任せ」のまま契約してしまうと、後になって「アカウントの管理権限が自社にない」「データを取り出せない」といったトラブルに発展するケースもあります。
契約前に必ず押さえておきたいポイントは、以下の3つです。
- ソースコードやデータは自社のものになるか
- ツールの利用料は誰がどう負担するのか
- 将来ツールを乗り換える場合の対応は可能か
ソースコードやデータは自社のものになるか
開発が完了した後、そのアプリやシステムが「誰のもの」になるのかを、契約前に必ず明確にしておく必要があります。曖昧なまま進めると、後から管理権限やデータをめぐってトラブルになることがあります。
- 開発したアプリやシステムの「所有権」は誰に帰属するか 完成物の著作権や所有権が自社にあるのか、開発会社にあるのかを契約書で確認しましょう。自社に帰属することが明記されていない場合、将来的に別の会社へ保守を依頼しようとした際に支障が出ることがあります。
- ツール上のアカウントやプロジェクトの管理権限は自社に移管されるか ノーコードツールは、アカウントの持ち主がプロジェクト全体を管理できる仕組みになっています。開発会社名義のアカウントで進めてしまうと、納品後も管理権限を握られたままになるリスクがあります。アカウントは自社名義で取得するか、権限の移管を書面で取り決めておきましょう。
- 蓄積されたデータのエクスポート(書き出し)は可能か、その方法と形式は何か エクスポートとは、システム内に蓄積したデータを外部に取り出す操作のこと。ツールによっては、データの書き出し形式や対応している範囲に制限があります。将来的に別のシステムへ移行する可能性も考慮して、データをいつでも取り出せる状態にあるかを事前に確認しておきましょう。
ツールの利用料は誰がどう負担するのか
ノーコードツールの多くは月額制の料金体系を採用しています。開発費用とは別に、継続的なランニングコストとして発生するため、誰がどのように負担するのかを契約前に明確にしておくことが重要です。
- ツールのアカウントは自社名義か、開発会社名義か アカウントが開発会社名義の場合、ツールの利用料は開発会社が一旦支払い、後から請求される形になることがあります。この場合、実際にいくら払っているかが見えにくくなるため、自社名義での契約を基本とするほうが透明性を保てます。
- 月額利用料は開発費用に含まれているのか、別途自社で支払うのか 見積もりにツールの月額料金が含まれているケースと、含まれていないケースがあります。「開発費用だけ払えばいい」と思っていたら、毎月のツール利用料が別途かかっていた——という事態を防ぐため、見積もりの段階で確認しておきましょう。
- ツールのプランは何を前提にしているか ノーコードツールは料金プランによって、使える機能や同時接続できるユーザー数、データの保存容量などが異なります。見積もりが低いプランを前提にしている場合、実運用で機能が不足してプランを上げざるを得なくなることがあります。
- 将来的にプランのアップグレードが必要になった場合の費用見通し サービスが成長してユーザーが増えると、より上位のプランへの切り替えが必要になる場合があります。現在の見積もりだけでなく、1〜2年後のコストも見据えた見通しを開発会社に確認しておくと、予算計画を立てやすくなります。
将来ツールを乗り換える場合の対応は可能か
ノーコードツールはプラットフォームへの依存度が高い開発手法です。サービス終了・価格改定・機能不足など、将来的に別のシステムへ乗り換えが必要になるケースはゼロではありません。いざというときに慌てないよう、事前に以下の点を確認しておきましょう。
- 使用するツールにデータのエクスポート機能はあるか ツールを乗り換える際に最初に問題になるのがデータの移行です。CSVやJSON形式(汎用的なデータ形式)でのエクスポートに対応しているかどうかは、ツール選定の段階で確認しておきたいポイントです。
- 将来的にスクラッチ開発やほかのツールへ移行する場合、開発会社は対応可能か スクラッチ開発とは、コードをゼロから書いてシステムを作る手法のこと。事業の成長に伴って、より高機能なシステムへの移行が必要になることがあります。移行を視野に入れた相談に乗ってもらえる会社かどうかも、長期的なパートナー選びの基準になります。
- 移行を見据えた設計をあらかじめ相談できるか 最初から「将来の移行」を想定した設計をしておくと、乗り換え時のコストや手間を大幅に抑えられます。たとえば、データを専用のデータベースに保存しておく設計にすることで、ツールが変わってもデータはそのまま活用しやすくなります。こうした設計上の工夫について相談できる開発会社は、技術力と誠実さの両方を持ち合わせているといえるでしょう。
ノーコード開発が可能な会社を紹介
ここまでの選び方・質問事項・契約前の注意点を踏まえたうえで、「実際にどんな会社があるのか」を知りたい方も多いのではないでしょうか。
おすすめのノーコード開発会社については、以下の記事で14社を厳選して紹介しています。企画・実装・運用まで一貫して対応できる会社から、新規事業・MVP開発に強い会社、保守・運用込みで提案できる会社まで、目的別に分類して解説しているため、自社の要件に合った会社を見つけやすい内容になっています。
ぜひあわせてご覧ください。
▶ ノーコードを扱うおすすめ開発会社を14選紹介!選び方のポイントも徹底解説
ノーコード開発の費用相場と開発期間の目安
「ノーコード開発はどのくらいかかるの?」という疑問は、発注を検討する際に誰もが気になるポイントです。ただし、費用や期間は開発内容・機能の複雑さ・依頼する会社によって大きく変わります。ここでは参考情報として、一般的な目安を整理しました。
このセクションで紹介する内容は以下の2点です。
- 種類別のノーコード開発費用と期間の目安表
- スクラッチ開発と比べたときのコスト・期間の差
【種類別】ノーコード開発の費用と期間の目安表
開発対象ごとの費用・期間・向いているツールの目安をまとめました。あくまで相場感をつかむための参考値であり、要件や会社によって実際の金額・期間は前後します。複数社から見積もりを取って比較することをおすすめします。
| 開発対象 | 費用の目安 | 開発期間の目安 | 向いているツール |
|---|---|---|---|
| Webアプリ(シンプルな機能) | 50万〜150万円 | 1〜2ヶ月 | Bubble, Adalo |
| Webアプリ(複雑な機能・SaaS) | 150万〜500万円 | 2〜5ヶ月 | Bubble |
| モバイルアプリ(iOS / Android) | 100万〜400万円 | 2〜4ヶ月 | FlutterFlow |
| ECサイト | 50万〜200万円 | 1〜3ヶ月 | Bubble, Webflow |
| 社内業務システム | 30万〜200万円 | 2週間〜3ヶ月 | kintone, AppSheet |
| MVP(市場検証用の最小限プロダクト) | 30万〜150万円 | 2週間〜2ヶ月 | Bubble, Adalo |
※ MVPとは、まず最低限の機能だけで作り、市場の反応を早期に確かめるためのプロダクトのことです。 ※ 表内の費用はあくまで目安です。機能の数・デザインのカスタマイズ度合い・外部サービスとの連携の有無などによって変動します。
費用に影響する主な要素としては、開発する機能の数や複雑さ、外部サービスとのAPI連携の有無、デザインのオリジナル度、納品後の保守・運用対応の範囲などが挙げられます。特に「シンプルな機能で早く試したい」というMVP開発であれば、費用・期間ともに大幅に抑えられる可能性があります。
スクラッチ開発と比べると最大2/3ほど安くなることも
スクラッチ開発とは、プログラムコードをゼロから書いてシステムを作る手法のこと。ノーコード開発は、このスクラッチ開発と比べてどのくらいコストや期間を削減できるのでしょうか。代表的な開発対象で比較してみます。
| 開発対象 | スクラッチ開発 | ノーコード開発 | 削減の目安 |
|---|---|---|---|
| Webアプリ(SaaS) | 300万〜1,500万円 / 4〜12ヶ月 | 150万〜500万円 / 2〜5ヶ月 | 費用:50〜70%減 / 期間:50〜60%減 |
| モバイルアプリ | 300万〜1,500万円 / 3〜10ヶ月 | 100万〜400万円 / 2〜4ヶ月 | 費用:50〜70%減 / 期間:40〜60%減 |
| 社内業務システム | 150万〜500万円 / 2〜5ヶ月 | 30万〜200万円 / 2週間〜3ヶ月 | 費用:50〜80%減 / 期間:50〜70%減 |
※ こちらもあくまで目安です。要件・規模・依頼先によって大きく異なります。
表を見ると、ノーコード開発ではスクラッチ開発と比べて費用を50〜80%、開発期間を40〜70%ほど削減できる可能性があることがわかります。特に社内業務システムや、まず市場に出してみたいMVP開発では、コストと期間の両面でノーコードの優位性が際立ちます。
ただし、スクラッチ開発のほうが適している場面もあります。たとえば、高度なセキュリティ要件がある場合や、既存の社内システムと複雑に連携する必要がある場合、将来的に大規模な拡張を見込んでいる場合などは、最初からスクラッチで設計したほうが長期的なコストを抑えられることもあります。ノーコードとスクラッチのどちらが自社の要件に合っているかについては、開発会社に率直に相談してみることをおすすめします。
自社の要件はノーコードに向いている?5つのチェックポイント
「ノーコード開発が向いているかどうか、自社の場合はどうなのか」と迷っている方向けに、要件を整理するためのチェックポイントをまとめました。以下の5つの観点から自社の状況を当てはめてみてください。
- 予算はどれくらいを考えているか
- リリースまでの期間はどれくらいが希望か
- 作りたいものはノーコードでも開発実績があるか
- 同時に使うユーザー数の規模はどれくらいか
- リリース後の改善や変更を繰り返したいか
予算はどれくらいを考えているか
予算が数十万〜300万円程度であれば、ノーコード開発が現実的な選択肢になります。前のセクションで紹介したとおり、シンプルなWebアプリやMVPであれば30万〜150万円ほどで開発できるケースもあり、限られた予算で形にしやすいのがノーコードの強みです。
一方、予算に余裕があり、かつ長期的な拡張性や独自性の高い機能が必要な場合は、最初からスクラッチ開発を選ぶほうが将来的なコストを抑えられることもあります。「今の予算でまず試してみたい」という段階ならノーコード、「本格的なプロダクトを最初から作り込みたい」という場合はスクラッチも視野に入れて検討してみましょう。
リリースまでの期間はどれくらいが希望か
「できるだけ早く市場に出したい」「3ヶ月以内にリリースしたい」という場合は、ノーコード開発が向いています。ノーコードは開発工数を大幅に削減できるため、スクラッチ開発なら半年かかるところを2〜3ヶ月で仕上げられるケースも珍しくありません。
特に、新規事業の立ち上げや競合他社より先に市場へ出ることが重要な場面では、スピードが大きな武器になります。反対に、納期に余裕があり、じっくり作り込みたい場合はスクラッチ開発も選択肢に入ります。「いつまでにリリースしたいか」を開発会社に明確に伝えることで、ノーコードが適切かどうかの判断材料になります。
作りたいものはノーコードでも開発実績があるか
マッチングサービス・予約システム・業務管理ツール・ECサイトといった定番のサービス類は、ノーコードによる開発実績が豊富にあります。このような領域であれば、開発会社も知見を持っているため、スムーズに進めやすいでしょう。
一方、業界特有の複雑な仕様や、他に類を見ない独自機能が必要なケースでは、ノーコードツールだけでは対応しきれないことがあります。「似たようなサービスはすでに世の中にあるか」「開発会社の実績一覧に近い事例はあるか」という視点で確認してみてください。似た事例が見当たらない場合は、相談時に「このようなものは作れますか?」と直接聞いてみるのが確実です。
同時に使うユーザー数の規模はどれくらいか
ノーコードツールは、利用するプランによってアクセス数やデータ処理量に上限が設けられているものがあります。社内の数十人が使う業務システムや、最初は小規模からスタートするサービスであれば、ノーコードでも十分対応できます。
しかし、リリース直後から数千・数万人規模のユーザーが同時にアクセスすることを想定している場合は注意が必要です。アクセスが集中したときに動作が遅くなったり、プランの上限に達して追加費用が発生したりするリスクがあります。想定するユーザー規模を開発会社に伝えたうえで、そのツールと料金プランで対応できるかどうかを事前に確認しておきましょう。
リリース後の改善や変更を繰り返したいか
「まずリリースして、ユーザーの反応を見ながら少しずつ改善していきたい」という開発スタイルには、ノーコードが非常に向いています。ノーコードツールは画面や機能の変更がしやすく、アジャイル開発(短いサイクルで改善を繰り返す手法)との相性が良い点が特徴です。
一方、「最初に仕様をすべて確定させて、一度で完成形を作り切りたい」という場合は、スクラッチ開発でしっかり設計したほうがトータルのコストを抑えられることもあります。サービスをリリース後にどのように育てていきたいのかというビジョンも、開発手法を選ぶ大切な判断軸のひとつです。
ノーコード開発の窓口はノーコード開発会社の選定をサポートいたします
本記事では、ノーコード開発会社を比較する際の3つのポイントから、主要ツールの特徴、初回相談時の質問例、契約前の注意点、費用相場、自社要件のチェック方法まで幅広く解説してきました。
とはいえ、「ノーコードとスクラッチのどちらが自社に合っているのか判断がつかない」「開発会社ごとに得意分野や費用感が違いすぎて、どこに依頼すればいいかわからない」「一社ずつ問い合わせて比較する時間がない」という方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、「ノーコード開発の窓口」 をぜひご活用ください。
ノーコード開発の窓口は、開発会社が運営するノーコード開発会社の専門マッチングサイトです。複数の開発会社を簡単に比較・検討でき、自社の要件に合った発注先を効率よく見つけられます。
- 複数のノーコード開発会社を一括で比較できる
- コンシェルジュが発注先の選定をサポート
- BubbleやFlutterFlowなど、最適なツールの選定についても相談可能
- 要件定義の段階から無料でサポートを受けられる
「まだ要件が固まっていない」「開発会社に問い合わせる前にまず相談したい」という段階からでも、お気軽にご利用いただけます。
