多言語アプリ開発会社15選!目的別の解説や開発成功のポイントも

グローバル化が進む現代において、多言語対応アプリの需要は急速に高まっています。しかし、単に翻訳するだけでは十分ではありません。各国の文化や法規制への対応、運用体制の構築など、専門的な知識と経験が必要です。

本記事では、多言語アプリ開発に強みを持つ15社を、それぞれの特色に応じて5つのカテゴリーに分類してご紹介します。
コスト重視から技術力重視まで、あなたのプロジェクトに最適なパートナーを見つけてください。

目次

コスト重視(オフショア/ノーコード等)

予算を抑えながら多言語アプリを開発したい場合におすすめの会社です。オフショア開発(海外での開発)やノーコード(プログラミング不要)ツールを活用することで、コストパフォーマンスに優れたソリューションを提供しています。

  • バイタリフィアジア:ベトナム拠点×多言語チャット導入実績
  • Sun*(サンアスタリスク):大規模開発×コスト最適の実績多数
  • TCOM JAPAN:ベトナム本社×日本窓口の開発体制
  • EPICs株式会社:日本最大級のノーコード開発実績で多言語アプリを高速開発

バイタリフィアジア

バイタリフィアジア
項目内容
会社名バイタリフィアジア
最大の特徴ベトナム拠点×多言語チャット導入実績
どんなケースにおすすめか低コストで訪日/観光向け多言語接客を実装
評価項目スコア
課題解決能力4
費用の安さ5
i18n/L10n実装力3
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応3

バイタリフィアジアは、ベトナムを拠点としたオフショア開発会社で、特に観光業界向けの多言語チャットボット開発に強みを持っています。川場スキー場での多言語対応チャットボット導入事例では、訪日外国人観光客への効果的な接客自動化を実現しました。

同社の最大の魅力は、生成AI技術と多言語対応を組み合わせた問い合わせ自動化システムです。

従来の定型的な回答だけでなく、AIが文脈を理解して自然な多言語対応を行うため、人的コストを大幅に削減できます。
ベトナムでの開発により、日本の人件費と比較して30-50%のコスト削減が期待できる点も大きなメリット。

Web・アプリ横断での一貫した体制構築も特徴的で、ホームページからモバイルアプリまで統一された多言語体験を提供します。
特に予算を抑えながら訪日観光客向けの多言語サービスを充実させたい企業にとって、理想的なパートナーといえるでしょう。

Sun*(サンアスタリスク)

Sun*
項目内容
会社名Sun*
最大の特徴大規模開発×コスト最適の実績多数
どんなケースにおすすめか長期運用を見据えた段階開発
評価項目スコア
課題解決能力4
費用の安さ4
i18n/L10n実装力3
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応3

Sun*は、豊富なモバイル開発実績を基盤として、コスト効率の高い多言語アプリ開発を提供する会社です。

同社の強みは、段階的な開発アプローチによって、初期投資を抑えながら長期的な成長に対応できるシステム構築を実現している点。

特筆すべきは、チーム拡張によるスケーラブルな体制設計です。プロジェクトの規模や予算に応じて開発チームを柔軟に調整できるため、スタートアップから大企業まで幅広いニーズに対応できます。オフショア開発のメリットを活用しつつ、品質管理は日本基準を維持する体制を確立。

モバイルアプリ開発における豊富な経験により、多言語対応で発生しがちな技術的課題への対処法も熟知しています。例えば、文字数が大きく変わる言語間での画面レイアウト調整や、右から左に書く言語への対応など、実装時の細かな配慮も安心して任せられます。

継続的な運用を前提とした設計思想により、将来的な機能追加や対応言語の拡張も容易に行える構造となっています。

TCOM JAPAN

TCOM JAPAN
項目内容
会社名TCOM JAPAN
最大の特徴ベトナム本社×日本窓口の開発体制
どんなケースにおすすめか低予算で検証→量産の二段構え
評価項目スコア
課題解決能力3
費用の安さ5
i18n/L10n実装力3
翻訳運用体制2
配信/ASO/審査対応3

TCOM JAPANは、ベトナム本社と日本オフィスの両拠点体制により、コストパフォーマンスとコミュニケーション品質を両立させた開発会社です。旅行、配信、飲食注文などの多様な業界でアプリ開発実績を積み重ねており、特に初期段階での検証から本格展開まで一貫してサポートする体制が整っています。

同社の最大の特徴は、相談段階から伴走してくれる柔軟性です。

多言語アプリ開発では、どの言語から対応すべきか、どの機能を優先すべきかといった戦略的判断が重要になりますが、豊富な経験を基に適切なアドバイスを提供してくれます。

ハイブリッドアプリとネイティブアプリの両方に対応できるため、プロジェクトの要件や予算に応じて最適な技術選択が可能。初期はハイブリッドで素早くリリースし、ユーザーフィードバックを得てからネイティブに移行するといった戦略的アプローチも実現できます。

ベトナム開発による大幅なコスト削減効果と、日本窓口による円滑なコミュニケーションを両立できる点で、多くの企業にとって魅力的な選択肢となるでしょう。

EPICs株式会社

EPICs株式会社
項目内容
会社名EPICs株式会社
最大の特徴日本最大級のノーコード開発実績で多言語アプリを高速開発
どんなケースにおすすめか最短2週間・低予算での多言語アプリ開発
評価項目スコア
課題解決能力5
費用の安さ5
i18n/L10n実装力3
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応4

EPICs株式会社は、ノーコード開発において日本最大級の実績を持つ開発会社です。
ノーコードとは、プログラミングコードを書かずに視覚的な操作でアプリを開発する手法で、従来の開発手法と比較して大幅な時間短縮とコスト削減を実現できます。最安30万円、最短2週間という圧倒的なスピードで多言語アプリの開発が可能。

同社の最大の強みは、複数のノーコードツールに精通している点です

ノーコード開発では、作りたいアプリの特性に応じて最適なツールを選択することが成功の鍵となりますが、一つのツールしか扱えない会社では選択肢が限られてしまいます。
EPICs株式会社では、プロジェクトの要件に応じてベストなツールを提案できるため、開発期間の短縮と費用の最適化を両立。

また、アプリ開発だけでなくマーケティング支援も提供している点が特徴的です。

多言語アプリは開発して終わりではなく、各国のユーザーに認知してもらい、継続利用してもらうことが重要。同社では、アプリストア最適化やプロモーション戦略まで含めた包括的なサポートにより、開発後の成功確率を高めています。

予算や時間に制約がある中で、まずは多言語アプリの可能性を検証したい企業や、スピード感を重視するスタートアップにとって、非常に魅力的な選択肢といえるでしょう。

業界特化(自治体/公共/防災など)

自治体や公共機関、防災分野など、特定の業界に特化した多言語アプリ開発を得意とする会社です。これらの分野では、高い信頼性と社会的責任が求められるため、豊富な実績と専門知識を持つ会社を選ぶことが重要です。

  • TOPPAN:公共/郵便など”社会実装”の多言語実績
  • アールシーソリューション:15言語の災害情報配信プラットフォーム
  • オン・ザ・ハンモック:地域×多言語コンテンツ制作の親和性

TOPPAN

TOPPAN
項目内容
会社名TOPPAN
最大の特徴公共/郵便など”社会実装”の多言語実績
どんなケースにおすすめか自治体・公共の多言語コミュニケーション
評価項目スコア
課題解決能力5
費用の安さ2
i18n/L10n実装力4
翻訳運用体制4
配信/ASO/審査対応4

TOPPANは、印刷業界のリーディングカンパニーとして培った信頼性と技術力を基盤に、公共分野での多言語ソリューション開発に特化した実績を誇ります。日本郵便の窓口翻訳アプリやつくば市の多言語発信アプリなど、社会インフラに直結する重要なシステムを数多く手がけています。

同社の強みは、単なるアプリ開発にとどまらない包括的なソリューション提供能力です。

多言語翻訳アプリの開発から、翻訳ツールの提供、公共DX(デジタルトランスフォーメーション)全体の設計まで一気通貫でサポート。
特に公共領域では、アクセシビリティ(高齢者や障害者への配慮)や情報セキュリティなど、厳格な要件が求められますが、長年の経験により適切に対応できます。

多言語運用における品質管理体制も充実しており、専門翻訳者による校正システムや用語集の統一管理など、継続的な品質向上を実現。
大規模要件でのプロジェクトマネジメント力も高く評価されており、複数の部署や組織が関わる複雑なプロジェクトでも確実に成果を出すことができます。公共性の高いサービスで多言語対応を検討している組織にとって、最も信頼できるパートナーの一つです。

アールシーソリューション

アールシーソリューション
項目内容
会社名アールシーソリューション
最大の特徴15言語の災害情報配信プラットフォーム
どんなケースにおすすめか防災/自治体の緊急多言語通知
評価項目スコア
課題解決能力4
費用の安さ3
i18n/L10n実装力5
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応4

アールシーソリューションは、防災分野に特化した多言語システム開発のスペシャリストです。
「防災クラウド」として知られる同社のプラットフォームは、15言語での災害情報配信を可能にし、地震、津波、台風など28種類の災害情報を網羅的にカバーしています。

同社の最大の特徴は、緊急時の情報伝達に特化した高速・高精度の多言語変換システムです。

災害発生時には一刻を争う状況となるため、リアルタイムでの正確な多言語配信が求められます。このニーズに応えるため、事前に災害関連用語の翻訳データベースを構築し、瞬時に適切な表現で情報を配信できる仕組みを確立。

API提供による組み込みの容易さも大きな魅力です。

既存の防災システムや自治体のアプリに、多言語機能を簡単に追加できるため、大規模なシステム改修を行うことなく多言語対応を実現できます。

地方公共団体との親和性も高く、自治体特有の予算制約や調達プロセスにも精通しているため、導入までのスムーズな進行が期待できます。在住外国人や観光客の安全確保を重視する自治体にとって、必要不可欠なソリューションといえるでしょう。

オン・ザ・ハンモック

オン・ザ・ハンモック
項目内容
会社名オン・ザ・ハンモック
最大の特徴地域×多言語コンテンツ制作の親和性
どんなケースにおすすめか観光/生活情報の多言語アプリ化
評価項目スコア
課題解決能力3
費用の安さ4
i18n/L10n実装力3
翻訳運用体制2
配信/ASO/審査対応3

オン・ザ・ハンモックは、地域密着型の多言語アプリ開発を得意とする会社です。
三浦市の子育て情報アプリ「5374 for Miura」をはじめ、地域の観光情報や生活情報を多言語で発信するアプリの開発実績を豊富に持っています。

同社の強みは、地場に根ざした要件理解力です。

地域の観光スポットや文化的背景、住民のニーズを深く理解したうえで、外国人にとって本当に必要な情報を適切な形で提供するアプリを開発します。

単純な翻訳ではなく、その地域ならではの魅力を外国人に伝えるためのコンテンツ設計に長けている点が特徴的。

アプリとWebサイトの同時開発も得意分野の一つで、統一されたブランディングとユーザー体験を複数のプラットフォームで提供できます。また、多言語化に必要な外部パートナーとの連携も柔軟に行うため、翻訳会社や地域の観光協会など、プロジェクトに応じて最適なチーム編成が可能。

地方自治体や観光協会など、限られた予算の中で効果的な多言語情報発信を行いたい組織にとって、実用的で親しみやすいソリューションを提供してくれる頼もしい存在です。

翻訳運用まで伴走(TMS/LQA/用語集/API)

翻訳管理システム(TMS)、言語品質保証(LQA)、用語集管理、API連携など、多言語アプリの継続的な運用に必要な機能を包括的に提供する会社です。開発後の翻訳品質維持や効率的な更新作業が重要な案件に適しています。

  • Wovn Technologies:既存アプリを短期で多言語化するSDK
  • みらい翻訳(Mirai Translate):セキュアな高精度翻訳APIのプロ
  • Cross Language:企業向け翻訳API/オンプレまで一気通貫

Wovn Technologies

Wovn Technologies
項目内容
会社名Wovn Technologies
最大の特徴既存アプリを短期で多言語化するSDK
どんなケースにおすすめか開発改修を最小化して多言語対応
評価項目スコア
課題解決能力4
費用の安さ3
i18n/L10n実装力5
翻訳運用体制5
配信/ASO/審査対応3

Wovn Technologiesは、既存のアプリに後付けで多言語機能を追加できる革新的なSDK「WOVN.app」を提供する会社です。
従来の多言語対応では、アプリの大幅な改修が必要でしたが、同社のソリューションを使えば最小限のコード変更で多言語化を実現できます。

同社の最大の強みは、SDK型による導入の早さです。

通常の多言語対応開発では数ヶ月を要する作業が、数週間で完了できるため、スピード感を重視するプロジェクトに最適。また、導入後の翻訳修正作業も直感的な管理画面から簡単に行えるため、技術者でなくても日常的な翻訳メンテナンスが可能です。

通知機能やアプリ内メッセージの多言語対応も包括的にサポートしており、ユーザーとのコミュニケーション全体を一貫して多言語化できる点も魅力的。

豊富な導入事例により蓄積されたノウハウを基に、業界別の最適化提案も受けられます。
翻訳品質の継続的な向上を支援する仕組みも充実しており、ユーザーからのフィードバックを翻訳改善に活かすサイクルが確立されています。既にリリース済みのアプリを効率的に多言語化したい企業にとって、最も実用的なソリューションの一つといえるでしょう。

みらい翻訳(Mirai Translate)

みらい翻訳
項目内容
会社名みらい翻訳
最大の特徴セキュアな高精度翻訳APIのプロ
どんなケースにおすすめかアプリへ翻訳機能を安全に組込
評価項目スコア
課題解決能力3
費用の安さ3
i18n/L10n実装力4
翻訳運用体制4
配信/ASO/審査対応2

みらい翻訳は、セキュリティと翻訳品質を重視した企業向け翻訳APIサービスの専門会社です。
USENのiPad向け翻訳アプリへのAPI提供事例に代表されるように、BtoB分野での信頼性の高い翻訳ソリューションを提供しています。
法人プランでは20言語に対応し、月額25万円からの明確な料金体系で利用可能です。

同社の最大の特徴は、企業の機密情報を扱う際に求められる高度なセキュリティ対応です。

翻訳データの暗号化はもちろん、ログの管理や アクセス制御まで厳格に行われており、金融機関や医療機関などの規制が厳しい業界でも安心して利用できます。

APIによる既存システムへの統合も容易で、開発者にとって使いやすい設計となっています。また、専門用語集の登録や翻訳制御機能により、業界特有の表現や社内用語を適切に翻訳できるため、一貫性のある高品質な翻訳を維持できます。

価格体系が透明で予算計画を立てやすい点も企業にとって重要なメリット。

ID数や翻訳量に制限のないプランにより、利用拡大時のコスト予測がしやすく、長期的な運用計画を安心して立てることができます。
機密性の高いデータを扱うアプリに翻訳機能を組み込みたい企業にとって、最適な選択肢です。

Cross Language

クロスランゲージ
項目内容
会社名クロスランゲージ
最大の特徴企業向け翻訳API/オンプレまで一気通貫
どんなケースにおすすめかセキュリティ要件の厳しい組込翻訳
評価項目スコア
課題解決能力3
費用の安さ3
i18n/L10n実装力4
翻訳運用体制4
配信/ASO/審査対応2

クロスランゲージは、30年以上にわたって翻訳技術の研究開発を続けてきた老舗企業です。

企業向け翻訳APIからオンプレミス翻訳サーバーまで、幅広い導入形態に対応できる柔軟性が最大の強みです。

特にセキュリティ要件が厳格な組織において、外部のクラウドサービスを利用できない場合の有力な選択肢となっています。

同社の特徴は、長年の翻訳技術開発により蓄積された高度な言語処理能力です。

単純な単語の置き換えではなく、文脈を理解した自然な翻訳を実現するため、ユーザーにとって読みやすい多言語コンテンツを提供できます。また、専門分野に特化した翻訳エンジンのカスタマイズも可能で、医療、法務、技術文書など、高い専門性が求められる分野でも正確な翻訳が期待できます。

オンプレミス環境での翻訳サーバー構築により、機密データを外部に送信することなく翻訳処理を行えるため、金融機関や政府機関などの厳格なセキュリティポリシーを持つ組織でも導入可能。アプリ内のテキストだけでなく、データベースに保存された大量のコンテンツの一括翻訳にも対応しており、既存システムとの連携も柔軟に行えます。

セキュリティを最優先に考えながら、高品質な翻訳機能をアプリに組み込みたい企業にとって、信頼できる技術パートナーです。

技術一貫(モバイル×Web×Backend)

モバイルアプリ、Webサイト、バックエンドシステムまで、多言語対応に必要な技術領域を一貫して手がける会社です。複数のプラットフォームで統一された多言語体験を提供したい場合や、技術的な複雑さを一つの会社に任せたい場合に適しています。

  • クリエイテラ(Createra):BtoCの多言語接客アプリ実績
  • イーディーエー(EDA):クロスプラットフォーム×多言語対応
  • フェンリル:UI/UX×多言語化(WOVN連携)

クリエイテラ(Createra)

株式会社クリエイテラ – iPhone/Androidアプリ受託開発
項目内容
会社名クリエイテラ
最大の特徴BtoCの多言語接客アプリ実績
どんなケースにおすすめか店舗/観光向けの多言語UX構築
評価項目スコア
課題解決能力4
費用の安さ3
i18n/L10n実装力4
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応3

クリエイテラは、400本以上のアプリ開発実績を誇る技術力の高い会社で、特に多言語接客アプリの分野で豊富な経験を持っています。
代表的な事例である「さわって通訳」では、タッチ操作だけで多言語コミュニケーションができる直感的なインターフェースを実現し、言語の壁を感じさせない接客体験を提供しています。

同社の強みは、実際の現場で使われることを前提とした実用的なUX設計です。

店舗での接客や観光案内など、リアルな利用シーンを想定した使いやすさを重視しており、操作に慣れていない高齢者や外国人でも迷うことなく利用できるアプリを開発できます。
多言語UIの構築では、文字サイズや画面レイアウトの調整だけでなく、各国の文化的な色彩感覚や操作習慣まで考慮した細やかな配慮が光ります。

iOS・Androidの両プラットフォームでのネイティブ開発経験が豊富なため、各OSの特性を活かした最適化が可能。また、企画段階から運用まで一気通貫でサポートする体制により、技術的な実装だけでなく、ビジネス的な成功を見据えた提案も期待できます。

店舗運営者や観光事業者にとって、多言語対応は売上向上に直結する重要な要素です。クリエイテラは、そうした現場のニーズを深く理解した実践的なソリューションを提供してくれる心強いパートナーといえるでしょう。

イーディーエー(EDA)

イーディーエー
項目内容
会社名イーディーエー
最大の特徴クロスプラットフォーム×多言語対応
どんなケースにおすすめかFlutterで多言語を素早く展開
評価項目スコア
課題解決能力4
費用の安さ3
i18n/L10n実装力4
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応3

イーディーエーは、Flutter(フラッター)を中心としたクロスプラットフォーム開発に強みを持つ会社です。
Flutterとは、一つのコードベースでiOSとAndroidの両方のアプリを同時に開発できる技術で、開発効率と多言語対応の相性が非常に良いことで注目されています。

同社の最大の特徴は、技術選択の幅広さと柔軟性です。

FlutterとGoといったモダンな技術スタックを組み合わせることで、フロントエンドからバックエンドまで一貫した高品質な多言語システムを構築できます。特にFlutterの多言語対応機能を熟知しているため、言語切り替えのスムーズさや、右から左に書く言語への対応など、技術的に難しい部分も確実に実装可能。

リリースから運用まで一気通貫でサポートする体制も整っており、アプリストアへの申請や審査対応も含めて任せることができます。

多言語アプリでは、各国のアプリストアでの説明文や画像の翻訳・最適化も重要な要素となりますが、こうした細かな作業も含めて総合的にサポートしてくれるため安心です。

開発スピードを重視しながらも品質を妥協したくない企業や、将来的に対応プラットフォームを拡張する可能性がある企業にとって、非常に効率的な選択肢。技術トレンドを常にキャッチアップしている姿勢も評価でき、長期的なパートナーシップを築きやすい会社です。

フェンリル

フェンリル
項目内容
会社名フェンリル
最大の特徴UI/UX×多言語化(WOVN連携)
どんなケースにおすすめかデザイン重視の多言語アプリ
評価項目スコア
課題解決能力4
費用の安さ2
i18n/L10n実装力4
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応4

フェンリルは、UI/UXデザインに強いこだわりを持つ開発会社として知られており、美しく使いやすい多言語アプリの開発を得意としています。WOVNとの協業実績も公開されており、デザイン性と多言語対応の技術力を両立させたソリューション提供が可能です。

同社の最大の強みは、ユーザー体験を重視したデザイン思考です。

多言語対応では、単に翻訳するだけでなく、各言語圏のユーザーにとって自然で親しみやすいインターフェースを設計することが重要。
フェンリルは、こうした文化的配慮とデザイン性を高いレベルで融合させることができる数少ない会社の一つです。

企業向けの大規模開発案件での豊富な経験により、複雑な要件にも柔軟に対応できる体制が整っています。特にブランディングを重視する企業や、デザインが競争優位性に直結するBtoCサービスにおいて、その価値を最大限に発揮します。

技術面では、モバイル、デザイン、サーバーサイドまで幅広くカバーしており、一貫したクオリティでプロジェクトを推進可能。

WOVNとの連携により、美しいデザインを損なうことなく効率的な多言語化を実現できる点も大きな魅力です。

デザインクオリティを妥協したくない企業や、ブランドイメージを重視する多言語アプリ開発において、理想的なパートナーとなるでしょう。

海外市場・ASO/配信に強い(海外チーム/現地言語)

海外展開を前提とした多言語アプリ開発において、現地チームや現地言語の知識を活かしたサービスを提供する会社です。アプリストア最適化(ASO)や海外での配信戦略まで含めた包括的なサポートが特徴で、グローバル市場での成功を目指す企業に適しています。

  • APPKEY(アプキー):東南アジア言語を含む多言語支援
  • ピアラ(タイ拠点のシステム開発):タイ現地×多言語オフショア
  • モンスターラボ(Monstarlab):グローバル体制×大規模運用設計

APPKEY(アプキー)

APPKEY
項目内容
会社名APPKEY
最大の特徴東南アジア言語を含む多言語支援
どんなケースにおすすめかASEAN向け展開/検証に強い
評価項目スコア
課題解決能力3
費用の安さ4
i18n/L10n実装力4
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応3

APPKEYは、東南アジア市場への展開を検討している企業にとって貴重な存在です。
英語、インドネシア語、日本語を明記した多言語対応が可能で、特にASEAN(東南アジア諸国連合)地域でのビジネス展開を後押しする専門知識を持っています。

同社の最大の強みは、東南アジア特有の市場環境への深い理解です。

インドネシア語をはじめとする東南アジア言語は、日本企業が海外展開する際に後回しにされがちですが、人口規模や経済成長を考えると非常に重要な市場。APPKEYは、こうした地域の言語的・文化的特性を熟知しており、現地ユーザーに受け入れられるアプリ開発が可能です。

設計段階から運用まで一貫してサポートする体制により、海外展開の初期段階で発生しがちな課題を事前に回避できます。
例えば、インドネシアでは宗教的配慮が重要だったり、タイでは王室に関する表現に注意が必要だったりと、各国固有の事情への対応も安心して任せられます。

コストパフォーマンスも良好で、大規模な投資をする前の市場検証段階での利用にも適しています。
東南アジア市場の可能性を探りたい企業や、将来的なグローバル展開の足がかりを築きたい企業にとって、頼りになるパートナーです。

ピアラ(タイ拠点のシステム開発)

ピアラ
項目内容
会社名ピアラ
最大の特徴タイ現地×多言語オフショア
どんなケースにおすすめかタイ/ASEAN向け多言語案件
評価項目スコア
課題解決能力3
費用の安さ4
i18n/L10n実装力3
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応3

ピアラは、タイに開発拠点を持つオフショア開発会社として、タイ語、英語、日本語などの多言語対応を得意としています。
現地に日本人スタッフが常駐しているため、文化的な違いによるコミュニケーションギャップを最小限に抑えながら、効率的な開発を進めることが可能です。

同社の特徴は、タイ現地での豊富なビジネス経験に基づく実践的なアドバイス。

タイ市場への参入を検討する日本企業にとって、技術面だけでなく市場戦略の面でも価値のある情報を提供してくれます。
自社メディアを通じて現地のビジネス環境や消費者動向についての情報発信も行っており、クライアントの市場理解を深める支援も行っています。

多言語Web開発やシステム開発にも対応しており、アプリだけでなく包括的なデジタルソリューションを提供できる点も魅力。

タイを含むASEAN地域では、スマートフォンの普及率が高く、モバイルファーストの戦略が重要になりますが、現地事情を踏まえた最適な技術選択や機能設計が期待できます。

現地日本人窓口による円滑なプロジェクト推進により、時差やコミュニケーションの課題を解決しながら、コスト効率の良い開発を実現。タイ市場での事業展開を本格的に検討している企業にとって、技術面とビジネス面の両方をサポートしてくれる心強い存在です。

モンスターラボ(Monstarlab)

モンスターラボ
項目内容
会社名モンスターラボ
最大の特徴グローバル体制×大規模運用設計
どんなケースにおすすめか海外市場前提の大規模展開
評価項目スコア
課題解決能力5
費用の安さ2
i18n/L10n実装力4
翻訳運用体制3
配信/ASO/審査対応4

モンスターラボは、世界各地に拠点を持つグローバル規模の開発会社で、大規模な多言語アプリ開発プロジェクトにおいて圧倒的な実績を誇ります。「AppPlatform AI」をはじめとする独自のソリューションにより、複数のアプリを横断した統合運用を可能にし、効率的なグローバル展開を支援しています。

同社の最大の強みは、世界規模での開発体制による24時間開発サイクルの実現です。

時差を活用して継続的な開発を行うことで、大規模なプロジェクトでも短期間でのリリースが可能。また、各地域の拠点に現地スタッフが在籍しているため、地域特有の要件や規制への対応も迅速に行えます。

マルチアプリ統合運用ソリューションは、グローバル企業にとって特に価値の高いサービス。複数の国や地域で展開するアプリを一元管理し、共通の機能やコンテンツを効率的に配信できるため、運用コストの大幅な削減が可能です。

上流工程の戦略策定から運用まで一貫した支援体制により、技術的な実装だけでなく、グローバル市場での成功に必要なビジネス戦略の立案もサポート。大手企業や急成長を目指すスタートアップにとって、世界市場での競争優位性を確立するための強力なパートナーとなるでしょう。

多言語アプリ開発会社選びで失敗を避ける5つのポイント

多言語アプリ開発を成功させるためには、適切な開発会社の選択が不可欠です。技術的な対応力から運用体制まで、チェックすべきポイントを5つに絞ってご紹介します。

国際標準への技術対応力を確認する

開発会社を選ぶ際は、まずICU(国際化コンポーネント)やCLDR(共通ロケールデータリポジトリ)といった国際標準に対応できるかを確認しましょう。
これらは、世界各国の文字や数値、日付の表示ルールを統一するための技術基準です。

対応していない会社では、例えば日本語の「2024年1月1日」がアラビア語圏では「١ يناير ٢٠٢٤」と正しく表示されなかったり、通貨記号の位置が不自然になったりする問題が発生します。事前に過去の対応実績や技術仕様書での確認が重要。

文字方向の表示検証を実機で行う

アラビア語やヘブライ語など、右から左に書く言語(RTL言語)への対応経験があるかも重要なポイントです。
RTL対応では、単に文字を反転させるだけでなく、アイコンの向きやレイアウト全体の調整が必要になります。

実機での検証体制があるかどうかも確認すべき要素。エミュレーター(仮想環境)だけでは発見できない表示問題が実機では見つかることが多く、リリース前の品質確保に直結します。

レイアウト崩れの事前検知体制を持つ

擬似翻訳(文字数を意図的に変えたテスト用の翻訳)を使ったUI検証を行っているかも重要な判断基準。
ドイツ語は英語より約30%長くなることが多く、ボタンからテキストがはみ出したり、画面レイアウトが崩れたりする問題が発生しがちです。

事前にこうした問題を検知する仕組みがあれば、実際の翻訳作業後の手戻りを大幅に減らすことが可能。開発効率とコスト削減の両面でメリットがあります。

翻訳管理システムの運用経験がある

TMS(翻訳管理システム)の運用経験があるかも確認しておきたいポイント。
TMSとは、複数の言語の翻訳作業を効率化するためのシステムで、用語の統一や翻訳者の権限管理などを一元的に行えます。

経験豊富な会社であれば、翻訳者との連携方法や品質管理のワークフローも確立されており、プロジェクト全体の進行がスムーズになります。特に継続的なアップデートが必要なアプリでは、運用面での安心感が重要。

アプリストアの多言語対応まで支援する

アプリの開発だけでなく、各国のアプリストアでの説明文や画像の多言語対応まで支援してくれるかも重要な選択基準です。
優れたアプリでも、ストアページが適切に翻訳されていなければダウンロード数は伸びません。

ASO(アプリストア最適化)の知識を持ち、各国の検索キーワードやユーザー行動を理解している会社を選ぶことで、開発後のマーケティング成功確率を高めることができます。

多言語アプリ開発ならEPICs株式会社

多言語アプリ開発をお考えでしたら、ぜひEPICs株式会社にご相談ください。
当社は日本最大級のノーコード開発実績を活かし、最短2週間・最安30万円から多言語アプリの開発を承っています。

従来の開発手法では数ヶ月を要する多言語アプリも、ノーコード技術により大幅な期間短縮を実現。

複数のノーコードツールを使い分けることで、プロジェクトの要件に最適な技術選択が可能です。

また、開発後のマーケティング支援まで一貫してサポートするため、「作って終わり」ではなく「成功するまで」お客様と伴走いたします。

特に予算や期間に制約がある中で多言語アプリの可能性を検証したい企業様や、スピード感を重視するスタートアップ様にとって、コストパフォーマンスに優れたソリューションをご提供できます。多言語アプリ開発でお悩みの際は、お気軽にお声がけください。

ローカライズ要件の事前整理で開発を成功に導く

多言語アプリ開発を始める前に、ローカライズ要件を明確にしておくことが成功の鍵となります。事前準備を怠ると、開発途中での仕様変更や追加コストが発生するリスクが高まります。

対象言語の優先順位を決める

最初にどの言語から対応するかの優先順位を決めることが重要です。
すべての言語を同時に開発するのではなく、市場規模やビジネス戦略に基づいて段階的に展開することで、リスクを抑えながら効果的な多言語化が可能になります。

一般的には英語から始めて、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、スペイン語といった順序で展開する企業が多い傾向。ただし、自社のターゲット市場に応じて柔軟に調整することが肝心です。

数値・日付の表示形式を統一する

国や地域によって数値や日付の表示方法は大きく異なります。
例えば、日本では「2024/1/1」と書く日付も、アメリカでは「1/1/2024」、ヨーロッパでは「1.1.2024」となることが一般的。

事前にこれらの表示ルールを決めておかないと、ユーザーにとって分かりにくいアプリになってしまいます。
各地域のローカル慣習に合わせた表示設定を開発仕様書に明記しておくことが大切。

決済・税務処理の仕組みを設計する

多言語アプリで決済機能を提供する場合、各国の通貨表示や税務処理への対応が必要になります。
消費税率は国によって異なり、アメリカでは州ごとに税率が変わるなど、複雑な要件への対応が求められます。

法規制も国によって大きく異なるため、事前に専門家への相談を含めた準備を行うことが重要。後から対応しようとすると、システム全体の大幅な改修が必要になる場合があります。

右横書き言語への対応方針を固める

アラビア語やヘブライ語などの右から左に書く言語(RTL言語)に対応する場合、単なる翻訳では済まない技術的課題があります。
画面レイアウト全体の調整や、アイコンの向きの変更など、大規模な修正作業が発生することも。

初期段階でRTL言語への対応予定があるかを明確にし、必要に応じて開発段階から対応しておくことで、後から追加する際のコストを大幅に削減できます。

アプリストア掲載文を最適化する

各国のアプリストアでは、検索キーワードやユーザーの行動パターンが異なります。日本で効果的なキーワードも、英語圏では全く検索されない可能性があります。

ASO(アプリストア最適化)を意識した説明文や画像を各言語で準備することで、ダウンロード数の向上が期待できます。
開発と並行してマーケティング面の準備も進めることが、成功する多言語アプリの条件といえるでしょう。


以上、15社の多言語アプリ開発会社を5つのカテゴリーに分けてご紹介しました。それぞれの会社には独自の強みがあり、プロジェクトの目的や予算、技術要件に応じて最適な選択肢が変わります。
多言語対応は単なる翻訳作業ではなく、グローバル市場での成功を左右する重要な要素です。本記事を参考に、あなたのビジネスに最適なパートナーを見つけて、世界に向けたサービス展開を成功させてください。

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