兵庫県のおすすめアプリ開発会社10選！特徴を解説

兵庫県には、神戸を中心に優秀なアプリ開発会社が数多く存在しています。行政連携に強い会社から、AI・ゲーミフィケーションを得意とする会社、医療系アプリに特化した会社まで、それぞれ異なる強みを持つ開発パートナーが揃っている状況です。

本記事では、兵庫県内でアプリ開発を検討している企業や自治体の方向けに、特色ある10社を厳選してご紹介。各社の得意分野や費用感、実績などを詳しく解説していきます。

行政・公共機関との連携実績が豊富な会社

行政や警察などの公共機関向けアプリ開発で実績を積んだ会社をご紹介します。

• 株式会社ドーン
• 株式会社ナノコネクト

株式会社ドーン

項目	内容
会社名	株式会社ドーン
最大の特徴	自治体・公共×GISの実績が突出（80万DL到達の事例記載あり）
どんなケースにおすすめか	防災/防犯・行政連携の住民向けアプリ

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	5
技術・実装力	5
進行・品質管理	5
セキュリティ・法令順守	5
費用の安さ	3

株式会社ドーンは、神戸に拠点を置く行政・公共分野のアプリ開発に特化した会社です。

最大の強みは、警視庁の防犯アプリ「Digi Police」や東京都・高知県・台東区などの防災アプリといった、大規模な公共機関向けプロジェクトの連続実績にあります。

特に注目すべきは、80万ダウンロードを達成した事例があることで、これは単なる開発技術だけでなく、住民に実際に使われるアプリを作る企画力と運用ノウハウを持っていることを示しています。

GIS（地理情報システム）と通知機能、地図描画に関する豊富な技術蓄積があり、位置情報を活用した防災・防犯アプリの開発では他社を圧倒する実力を誇ります。

行政案件特有のセキュリティ要件や法令順守についても万全の体制を整えており、公共機関が求める高い品質基準を満たすアプリ開発が可能。
費用面では一般的な民間向けアプリよりも高めの設定となりますが、公共性の高いプロジェクトにおいては、その価値に見合った成果を提供してくれる信頼できるパートナーです。

株式会社ナノコネクト

項目	内容
会社名	株式会社ナノコネクト
最大の特徴	ゲーミフィケーション×AIの実装力（多領域×自社パッケージ）
どんなケースにおすすめか	継続利用を促す仕掛けが要るB2C/B2B2C

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	4
技術・実装力	5
進行・品質管理	4
セキュリティ・法令順守	4
費用の安さ	3

株式会社ナノコネクトは、神戸を拠点とする革新的なアプリ開発会社です。

最大の特徴は、ゲーミフィケーション（ゲーム要素の活用）とAI技術を組み合わせた独自のアプローチで、ユーザーの継続利用を促すアプリ開発を得意としています。

代表的な開発事例として、「ジャンカラ会員サービス」公式アプリやバリアフリーマップ「WheeLog!」があり、いずれもユーザーの能動的な参加を促す工夫が随所に散りばめられています。

同社の強みは、単なる機能開発にとどまらず、ゲーム理論を応用してユーザーの行動心理に働きかける設計ができること。

自社パッケージとして「Skywalker」や「LinKa」といったAI・ゲーミフィケーション製品群を保有しており、これらを活用することで開発期間の短縮とコスト効率化を実現しています。

大手企業から公共機関まで幅広い事例実績を持ち、特にB2CやB2B2Cサービスでユーザーエンゲージメントの向上が課題となっているプロジェクトには最適な選択肢といえるでしょう。

一気通貫型の開発・運用支援に強い会社

企画から開発、運用まで一貫したサポートを提供する会社をご紹介します。

• 株式会社神戸デジタル・ラボ（KDL）
• 株式会社ジェニオ

株式会社神戸デジタル・ラボ（KDL）

項目	内容
会社名	株式会社神戸デジタル・ラボ（KDL）
最大の特徴	一気通貫（企画〜運用）と強いセキュリティ
どんなケースにおすすめか	長期運用・拡張や実証→本番移行

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	5
技術・実装力	5
進行・品質管理	5
セキュリティ・法令順守	5
費用の安さ	3

株式会社神戸デジタル・ラボ（KDL）は、神戸を代表する総合IT企業として、企画段階からアプリの長期運用まで一貫したサービスを提供しています。

同社の最大の強みは、PoC（概念実証）から本格運用への移行を円滑に進められる豊富な経験と、高度なセキュリティ対策への対応力です。

代表的な開発事例には、神戸回遊促進アプリ「Be Kobe Fun!」や電熱布クロスヒート温度調整アプリがあり、観光分野からIoT分野まで幅広い領域でその技術力を発揮。特に「Be Kobe Fun!」では、観光データの活用や地域連携など、複雑な要件を統合したアプリ開発を成功させています。

費用面では550万円からという明確な価格帯を公開しており、高品質な開発と運用サポートを考慮すると適正な水準といえるでしょう。
実証実験段階から本格運用まで長期的な伴走支援を行うため、将来的な機能拡張や規模拡大を見込んだプロジェクトには特におすすめ。産業、観光、IoTなど多分野での実績公開も豊富で、どのような業界のプロジェクトでも安心して依頼できる信頼性の高いパートナーです。

株式会社ジェニオ

項目	内容
会社名	株式会社ジェニオ
最大の特徴	直請け・完全受託の小回りと継続支援
どんなケースにおすすめか	中小〜自治体案件で現場伴走

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	4
技術・実装力	4
進行・品質管理	4
セキュリティ・法令順守	4
費用の安さ	4

株式会社ジェニオは、神戸に拠点を置く受託開発専門の会社で、直請け案件を中心とした柔軟性の高いサービス提供が特徴です。

同社の最大の強みは、クライアントとの距離が近い直請け体制により、開発途中での仕様変更や要件のブレに柔軟に対応できることにあります。

開発実績としては、子育て支援アプリや読み聞かせ支援アプリ、ハザードマップアプリなど、地域密着型や社会貢献性の高いプロジェクトを数多く手がけています。これらの事例からも分かるように、ユーザーに身近で実用性の高いアプリ開発を得意としており、特に自治体や中小企業のニーズに応える実力を持っています。

技術面では、モバイルアプリからサーバーサイドまで一貫した開発体制を構築。公開実績のカテゴリも幅広く、様々な業界や用途のアプリ開発に対応可能です。

費用面でのバランスも良く、大手企業に比べて柔軟な価格設定が期待できるのも魅力の一つ。

プロジェクトの規模や予算に制約がある中小企業や自治体にとって、現場に寄り添った開発支援を受けられる貴重な選択肢といえるでしょう。

短期立ち上げ・低コスト重視の会社

スピーディーな開発と費用効率を重視するプロジェクトに適した会社をご紹介します。

• 株式会社カスタメディア
• 株式会社クラスターシステムズ
• EPICs株式会社

株式会社カスタメディア

項目	内容
会社名	株式会社カスタメディア
最大の特徴	補助金/制度情報の発信＋低コスト立上げ
どんなケースにおすすめか	短期立上げ＋公的支援活用

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	4
技術・実装力	4
進行・品質管理	4
セキュリティ・法令順守	4
費用の安さ	4

株式会社カスタメディアは、神戸本社を構えるコミュニティ・マッチング基盤に特化した開発会社です。

最大の特徴は、月額2万円からという低価格でのパッケージ提供と、補助金や各種制度の活用支援を積極的に行っていることにあります。

同社の開発実績には、神戸ロケ地マップやドレスきせかえアプリなど、地域性や特定のターゲットに特化したアプリが多数含まれています。
特に注目すべきは700サイト以上という豊富な開発実績で、これは同社のパッケージ型開発アプローチが多くのクライアントに支持されていることを示しています。

コミュニティサイトやマッチングサイトの構築を得意としており、既存のパッケージを活用することで開発期間の短縮とコスト削減を実現。

神戸本社のほか大阪・東京にも拠点を持ち、関西圏を中心とした機動性の高いサービス提供が可能です。

特に印象的なのは、補助金や制度に関する情報発信を活発に行っている点で、クライアントの事業立ち上げを資金面からもサポートしてくれる貴重な存在。

予算に制約がある新規事業や小規模プロジェクトにとって、技術面だけでなく事業面でも心強いパートナーといえるでしょう。

株式会社クラスターシステムズ

項目	内容
会社名	株式会社クラスターシステムズ
最大の特徴	自治体領域の実績が広範＋J-LIS導入支援
どんなケースにおすすめか	行政標準・条例順守や公的要件が厳格な案件

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	5
技術・実装力	5
進行・品質管理	4
セキュリティ・法令順守	5
費用の安さ	4

株式会社クラスターシステムズは、神戸・明石に事務所を構える自治体システム開発のスペシャリストです。

同社の最大の強みは、自治体業務から教育、施設系まで幅広い行政領域での豊富な実績と、J-LIS（地方公共団体情報システム機構）関連システムの導入支援に対応していることにあります。

代表的な開発事例として、特別定額給付金システムやマイナンバーカード交付予約システムなど、全国規模で注目された重要なプロジェクトを手がけてきました。これらの事例は、同社が国の政策に直結する大規模システムの開発・運用能力を持っていることを証明しています。

特に注目すべきは、J-LIS被災者支援システムや避難行動要支援者システムなど、災害対応や住民の安全に関わる重要なシステムの導入支援を行っていること。

これらのシステムは高度な専門知識と経験が必要で、同社の技術力と行政業務への深い理解があってこそ実現できる領域です。

EPICs株式会社

手前味噌で恐縮ですが、弊社EPICs株式会社についてもご紹介させていただきます。

項目	内容
会社名	EPICs株式会社
最大の特徴	ノーコード開発による超高速・低コスト実現
どんなケースにおすすめか	最短期間・最小コストでの新規アプリ立ち上げ

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	5
技術・実装力	4
進行・品質管理	4
セキュリティ・法令順守	3
費用の安さ	5

EPICs株式会社は、ノーコード開発において日本最大級の実績を持つ開発会社です。ノーコードとは、プログラミングコードを書かずにアプリやシステムを作る開発手法のことで、従来の開発と比較して大幅な時間短縮とコスト削減を実現できます。

同社の最大の強みは、最安30万円、最短2週間という圧倒的なスピードと低コストでアプリ開発を提供できることです。

これは複数のノーコードツールに対応しているため、クライアントが作りたいアプリに最も適したツールを選択できることで実現されています。
適切なツール選択により、開発期間を最小限に抑え、費用も大幅に削減することが可能。

さらに注目すべきは、アプリ開発だけでなくマーケティング支援まで一貫して対応している点です。

せっかく良いアプリを作っても、ユーザーに知ってもらえなければ意味がありません。同社では開発後の集客戦略や運用サポートまで含めた総合的な支援を提供しており、アプリの成功確率を高めるための仕組みが整っています。

特にスタートアップ企業や新規事業の立ち上げ、MVP（最小限の機能を持った製品）の開発には理想的なパートナーといえるでしょう。
従来の開発手法では数百万円、数ヶ月かかるプロジェクトを、ノーコードの力で大幅に効率化できる貴重な選択肢です。

高速検証・AI活用に優れた会社

PoC（概念実証）からの高速開発とAI技術の活用を得意とする会社をご紹介します。

• 株式会社Digeon
• 株式会社CiNK

株式会社Digeon

項目	内容
会社名	株式会社Digeon
最大の特徴	PoC→本実装を速める”積み木開発”
どんなケースにおすすめか	AI/LLM含む高速検証と内製化

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	5
技術・実装力	5
進行・品質管理	4
セキュリティ・法令順守	4
費用の安さ	4

株式会社Digeonは、神戸を拠点とするAI・LLM（大規模言語モデル）に特化した開発会社です。

同社の最大の強みは、”積み木開発”と呼ばれる独自の手法により、PoC（概念実証）から本格実装までのスピードを大幅に短縮できることにあります。

代表的な開発事例として、AI類似図面検索システムでは製造業の効率化を50%向上させ、2.5万人規模のeラーニング刷新プロジェクトではコスト削減を実現するなど、具体的な成果を上げています。これらの事例は、同社が単なる技術提供にとどまらず、クライアントのビジネス課題を的確に解決する提案力を持っていることを示しています。

特に注目すべきは、100以上のシステム実績を公開している透明性の高さと、研究開発段階から実装段階への橋渡しを得意としていること。

AI技術を活用したい企業にとって、技術的な実現可能性の検証から実際のシステム構築まで、一貫したサポートを受けられる貴重な存在です。

広告効果予測など外部公開事例も豊富で、最新のAI技術トレンドを踏まえた提案が期待できます。内製化支援にも力を入れており、将来的にクライアント側でシステムを運用・改善していきたい企業にとって理想的なパートナーといえるでしょう。

株式会社CiNK

項目	内容
会社名	株式会社CiNK
最大の特徴	小回りの効く試作〜運用保守
どんなケースにおすすめか	短期PoC→段階拡張

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	4
技術・実装力	4
進行・品質管理	4
セキュリティ・法令順守	4
費用の安さ	4

株式会社CiNKは、加東市と神戸市に拠点を構える地域密着型の開発会社です。

同社の最大の特徴は、小規模なプロトタイプ開発から本格運用まで、段階的な拡張に対応できる柔軟性の高いサービス提供にあります。

代表的な開発事例として、位置情報サービス「IZUKO」やQR・スマホを活用した在庫管理システムがあり、いずれも実用性の高い業務改善ソリューションとなっています。特に位置情報や業務系システムの開発では具体的な成功事例を持ち、クライアントの現場ニーズに即した提案力を発揮。

同社の強みは、試作段階から運用保守まで一貫したサポート体制を構築していることで、プロジェクトの初期段階では小さく始めて、効果を確認しながら段階的に機能拡張していくアプローチが可能です。

これは特に新しい取り組みや実証実験段階のプロジェクトにとって理想的な開発パートナーといえます。

兵庫県内に拠点を持つ地域密着企業として、気軽に相談しやすい環境も魅力の一つ。大規模なシステム開発ではなく、まずは小さな成功から積み重ねていきたい企業や、地元の信頼できるパートナーを求めている企業にとって最適な選択肢でしょう。

医療・専門分野に特化した会社

医療・ヘルスケアやAndroid開発など、特定の専門領域に強みを持つ会社をご紹介します。

• アイ・エイ・ジェイ株式会社（IAJ）
• 神戸電気工業株式会社

アイ・エイ・ジェイ株式会社（IAJ）

項目	内容
会社名	アイ・エイ・ジェイ株式会社（IAJ）
最大の特徴	医療×連携要件に強い（デバイス/クラウド連携）
どんなケースにおすすめか	医療/ヘルスケア・規制配慮案件

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	4
技術・実装力	5
進行・品質管理	4
セキュリティ・法令順守	5
費用の安さ	4

アイ・エイ・ジェイ株式会社（IAJ）は、神戸に拠点を置く医療・ヘルスケア分野に特化したアプリ開発会社です。

同社の最大の強みは、医療機関との連携要件や各種ウェアラブルデバイスとの連携技術に精通していることで、複雑な医療システムの要求に対応できる高度な技術力を持っています。

代表的な開発事例である「HOSPILINK」では、医療連携システムとしてFitbit、Apple Watch、Google Fitなど主要なヘルスケアデバイスとの連携を実現。医師監修による専門性の高い開発プロセスを経ており、医療現場で実際に使われる品質基準を満たしたアプリを提供しています。

もう一つの特徴的な事例として「銭湯行くよ」というアプリがあり、これは地域情報とスタンプ機能を組み合わせた生活者向けアプリです。
この事例からも分かるように、同社は医療分野だけでなく、地域コミュニティや生活支援の分野でも実績を積んでいます。

医療分野特有の厳格なセキュリティ要件や法令順守への対応力は特に優秀で、個人情報保護やデータの安全性確保について万全の体制を構築。

ヘルスケアアプリや医療機関向けシステムの開発を検討している企業にとって、専門性と信頼性を兼ね備えた理想的なパートナーといえるでしょう。

神戸電気工業株式会社

項目	内容
会社名	神戸電気工業株式会社
最大の特徴	Android専門性と豊富な小規模実装
どんなケースにおすすめか	Android特化・軽量案件

評価項目	評価（5段階）
課題解決能力	3
技術・実装力	4
進行・品質管理	3
セキュリティ・法令順守	3
費用の安さ	4

神戸電気工業株式会社は、西宮に拠点を構えるAndroid開発に特化した技術会社です。

同社の最大の特徴は、Android プラットフォームに集中した専門性の高いサービス提供と、豊富な小規模アプリの実装実績にあります。

同社は多数のAndroidアプリをギャラリー形式で公開しており、その実装の幅広さと技術的な蓄積の深さを確認できます。長年にわたってAndroid開発に取り組んできた経験により、プラットフォーム固有の特性や最適化手法について深い知見を保有。

特に小粒で軽量なアプリケーションの開発を得意としており、大規模な企業向けシステムよりも、特定の機能に特化したシンプルなアプリや、試験的・実証的なプロジェクトに適しています。
費用面でも比較的リーズナブルな価格設定が期待でき、予算に制約があるプロジェクトには魅力的な選択肢です。

兵庫県内のローカル企業として、気軽に相談できる距離感も同社の大きなメリット。
Android アプリに特化した開発パートナーを探している企業や、まずは Android 版から始めたいスタートアップ企業にとって、専門性とコストバランスを両立できる貴重な存在といえるでしょう。

兵庫のアプリ開発会社を選ぶ際の重要ポイント

アプリ開発の成功には、適切な開発パートナーの選定が欠かせません。兵庫県内の多くの選択肢から最適な会社を見つけるために、以下5つの重要ポイントを押さえておきましょう。

達成目標の数値化

アプリ開発を依頼する前に、何を達成したいのかを具体的な数値で表現することが重要です。
「売上向上」ではなく「月間売上を20%向上させる」、「業務効率化」ではなく「作業時間を30%短縮する」といった明確な目標設定を行いましょう。

数値化された目標があることで、開発会社も適切な提案ができ、プロジェクト完了後の成果測定も可能になります。
曖昧な目標のままプロジェクトを開始すると、完成したアプリが期待した効果を生まないリスクが高まってしまいます。

開発範囲の明確化

アプリ開発では「どこまでを開発会社に依頼するか」を事前に明確にしておくことが必須です。
アプリの企画段階から運用保守まで、開発プロセスは多岐にわたります。

企画・設計、開発・実装、テスト・品質管理、リリース作業、運用・保守のうち、どの範囲を依頼するかによって費用も大きく変わります。特に運用保守については、月額費用が発生することが多いため、契約前に必ず確認しておきましょう。

プロジェクトマネージャーの経験値確認

アプリ開発の成功は、担当するプロジェクトマネージャー（PM）の経験と能力に大きく左右されます。
類似プロジェクトの経験、チーム管理能力、コミュニケーション力などを事前に確認することが重要です。

可能であれば、担当予定のPMと直接面談を行い、過去の実績や進行管理の方法について質問してみましょう。経験豊富なPMがプロジェクトを担当することで、スケジュール遅延や品質問題のリスクを大幅に軽減できます。

アプリ開発費用を抑える実践的な方法

アプリ開発の予算を効率的に活用するためには、戦略的なアプローチが重要です。兵庫県内の企業が利用できる費用削減手法と公的支援制度について詳しく解説します。

小規模実証から始める手法

アプリ開発では、最初から完璧な製品を目指すのではなく、PoC（概念実証）と呼ばれる小規模な実証実験から始めることが費用削減の鍵となります。核となる機能だけを実装した最小限のバージョンを作り、ユーザーの反応を確認してから本格開発に進むアプローチです。

この手法により、方向性の修正や不要な機能の削除を早期に行うことができ、結果的に大幅な開発費用の削減につながります。
特に新しいビジネスモデルや未知の市場を対象とするアプリでは、この段階的なアプローチが非常に有効。

既存サービス活用による効率化

ゼロからすべてを開発するのではなく、既製のSaaS（クラウドサービス）を優先検討することで開発コストを大幅に削減できます。
決済機能、ユーザー認証、データ分析など、多くの機能で高品質な既製サービスが提供されています。

これらのサービスを組み合わせることで、開発期間を短縮し、保守運用の負担も軽減。特に非競争領域の機能については、既製サービスの活用が費用対効果の観点から推奨されます。

段階的機能追加による予算分散

すべての機能を一度にリリースするのではなく、重要度の高い機能から段階的に追加していくことで、初期投資を抑制できます。
MVP（最小限の機能を持った製品）として最低限の機能でスタートし、ユーザーフィードバックを得ながら機能拡張を行うアプローチです。

この方法により、予算を複数年度に分散させることができ、各段階での効果測定も可能。投資対効果を確認しながら開発を進められるため、無駄な機能への投資を避けることができます。

公的補助金制度の活用

兵庫県内の企業は、IT導入補助金や神戸市のDX推進補助金など、複数の公的支援制度を活用できます。
IT導入補助金では、ソフトウェアの導入費用の一部が補助され、神戸市のDX補助金では地域企業のデジタル化を支援しています。

これらの補助金を活用する際は、対象要件の詳細確認と交付時期の逆算が重要。申請から交付まで数ヶ月を要することが多いため、プロジェクト開始前に十分な準備期間を設けることが必要です。