【2026年版】ローコード開発会社おすすめ10選を目的別に紹介!費用相場と失敗しない選び方

「ローコード開発を外注したいけど、どの会社を選べばいいかわからない…」 「自社の目的に合った開発会社の見つけ方を知りたい」

ローコード開発とは、最小限のプログラミングでアプリやシステムを構築する手法のこと。従来のゼロから作り上げる開発(フルスクラッチ開発)に比べて、短い期間・少ないコストで開発できるのが魅力です。

しかし、ローコード開発に対応する会社は年々増えており、「業務システム向け」「アプリ向け」「既存システムの入れ替え向け」など、得意分野は会社ごとに大きく異なります。目的に合わない会社を選んでしまうと、想定外のコストや作り直しが発生するリスクも。

この記事では、ローコード開発会社のおすすめ10社を「目的別」にわかりやすく紹介し、費用相場や失敗しない選び方まで解説します。

なお、「ノーコード開発の窓口」 では、BubbleやFlutterFlowといったツール選定から要件定義まで、専門のコンシェルジュが無料でサポート。開発会社が運営する専門マッチングサイトだからこそ、複数社の比較・検討もスムーズに進められます。開発会社選びに迷っている方は、ぜひ活用してみてください。


この記事のポイント

Q. ローコード開発の費用相場はどのくらい?

小規模(画面数5〜10程度)なら30万〜200万円、中規模で200万〜500万円、大規模なら500万〜1,500万円以上が目安です。フルスクラッチ開発と比べて、3分の1〜半額程度に抑えられるケースが多いでしょう。

Q. ローコード開発会社はどうやって選べばいい?

自社の開発目的を明確にしたうえで、得意ツール・業界実績・サポート範囲を確認することが重要です。最低3社から同じ条件で相見積もりを取り、金額だけでなく提案内容や担当者との相性も含めて比較しましょう。

Q. ローコード開発の外注で失敗しないためには?

要件定義の段階で認識をしっかりすり合わせること、追加費用のルールを契約前に確認すること、リリース後の保守・運用体制まで事前に取り決めておくことの3点が特に大切です。

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おすすめのローコード開発会社

ここからは、ローコード開発会社のおすすめ10社を目的別に紹介していきます。紹介する会社は以下のとおりです。

業務システムの開発に強い開発会社

  • 株式会社BlueMeme
  • 株式会社NTTデータ イントラマート
  • 情報技術開発株式会社

Webアプリ・SaaSプロダクトの開発に強い会社

  • シースリーレーヴ株式会社
  • 株式会社LIG

モバイルアプリ開発に強い会社

  • 株式会社アイリッジ
  • 株式会社ランデスト
  • EPICs株式会社

既存システムのリプレイスに強い会社

  • 株式会社JFEシステムズ
  • JBCC株式会社

自社の開発目的に近いカテゴリから、ぜひチェックしてみてください。


業務システムの開発に強い開発会社

社内で使う勤怠管理や販売管理、基幹業務に関わるシステムなど、いわゆる「業務システム」をローコードで開発したい場合に頼れる3社を紹介します。

株式会社BlueMeme

株式会社BlueMeme

株式会社BlueMemeは、ローコード開発プラットフォーム「OutSystems」を日本で初めて導入した企業として知られています。ローコード技術とアジャイル(短い期間で開発とフィードバックを繰り返す手法)を掛け合わせた開発スタイルが特徴で、品質を保ちながらスピーディに開発を進められる点が強み。

これまでのローコードサービス提供実績は5,100件以上にのぼり、業務分析や要件定義といった上流工程のコンサルティングから、受託開発、さらにはお客様の社内チームがローコードで開発できるようにする「内製化支援」まで幅広く対応しています。

「OutSystems」はカスタマイズの自由度やセキュリティ性能が高いプラットフォームのため、規模が大きい業務システムや、長期にわたって運用するシステムを検討している企業に向いた選択肢といえるでしょう。

項目内容
会社名株式会社BlueMeme
設立2006年
主な対応ツールOutSystems
得意領域業務システム、基幹連携、内製化支援

株式会社NTTデータ イントラマート

株式会社NTTデータ イントラマート

株式会社NTTデータ イントラマートは、自社開発のローコードプラットフォーム「intra-mart Accel Platform」を提供しているNTTデータグループの企業です。国内企業を中心に9,500社以上の導入実績があり、日本のローコード市場では高いシェアを持っています。

「intra-mart」は、ワークフロー(承認フローなどの業務の流れ)やBPM(業務プロセスの管理・最適化)の機能を中核としており、複数の業務をデジタル化してつなげる「業務プロセスの自動化」が得意分野。ドラッグ&ドロップの直感的な操作で画面や業務の処理を組み立てられるため、社内のIT担当者でも扱いやすい設計になっています。

ワークフローの効率化やDX(デジタルの力で業務やビジネスモデルを変革すること)の推進を本格的に進めたい中〜大規模の組織にとって、心強い選択肢です。

項目内容
会社名株式会社NTTデータ イントラマート
設立2000年
主な対応ツールintra-mart Accel Platform
得意領域ワークフロー、業務プロセス自動化、大規模業務システム

情報技術開発株式会社

情報技術開発株式会社

情報技術開発株式会社(TDI)は、1968年に創業した老舗のソフトウェア開発会社です。「OutSystems」や「Microsoft Power Platform」など、複数のローコード開発ツールを活用した開発支援を手がけています

特にOutSystemsを使った開発では、企画・設計といった上流のコンサルティングから受託開発、さらには社内でのローコード開発を定着させるための内製化支援まで、多角的にサポートしてくれるのがポイント。事業の方向性や課題に応じた柔軟な対応力に定評があります。

50年以上にわたるシステム開発の実績から培われたプロジェクト管理のノウハウも大きな強み。「業務をしっかりと理解したうえで、堅実に開発を進めてくれるパートナーを探している」という企業におすすめの一社です。

項目内容
会社名情報技術開発株式会社(TDI)
設立1968年
主な対応ツールOutSystems、Microsoft Power Platform
得意領域業務システム、上流コンサル、内製化支援

Webアプリ・SaaSプロダクトの開発に強い会社

「新規サービスをスピーディに立ち上げたい」「BtoCのWebアプリを作りたい」といったケースに強い2社を紹介します。

シースリーレーヴ株式会社

シースリーレーヴ株式会社

シースリーレーヴ株式会社は、FlutterFlowやBubbleといったローコード/ノーコードツールを活用し、Webサービス・モバイルアプリの開発や新規事業の立ち上げ支援を手がけている開発会社です。

検証段階(プロトタイプ)から本番運用まで一気通貫で対応できる体制が整っており、ノーコードでは実現が難しいとされる外部サービスとの連携(API連携)や機能拡張にも対応してきた実績があります。

「まずは小さく始めて、ユーザーの反応を見ながら徐々にサービスを成長させたい」という初期フェーズのプロジェクトとの相性がよく、スピード感を重視しつつ将来的な拡張も見据えたバランスのよい開発が可能です。

項目内容
会社名シースリーレーヴ株式会社
主な対応ツールFlutterFlow、Bubble
得意領域Webサービス開発、新規事業支援、MVP開発

株式会社LIG

株式会社LIG

株式会社LIGは、Web制作事業を起点にスタートした開発会社で、UI/UX(見た目の美しさや使いやすさ)に優れたシステム開発・アプリ開発を得意としています。BubbleやFlutterFlowなどのローコード・ノーコードツールを活用しており、50%以上の工数削減を実現した事例も。

フィリピンに自社の海外拠点を持っており、エンジニアリソースが豊富なため、プロジェクトの規模に応じて柔軟かつスピーディな開発体制を構築できるのも大きな特徴です。

受託開発だけでなくアジャイル型の開発にも対応しており、新規事業の立ち上げから既存システムのリニューアルまでワンストップで任せられます。「デザインの質にもこだわりたい」という企業には特におすすめの会社です。

項目内容
会社名株式会社LIG
設立2007年
主な対応ツールBubble、FlutterFlow、Flutter
得意領域UI/UXに強いWebアプリ開発、アジャイル開発

モバイルアプリ開発に強い会社

スマートフォン向けのアプリをローコードで開発したい場合に強みを発揮する3社を紹介します。

株式会社アイリッジ

株式会社アイリッジ

株式会社アイリッジは、スマートフォンアプリの開発とマーケティング支援を専門とする上場企業です。自社開発のアプリ開発プラットフォーム「APPBOX」を提供しており、豊富な機能モジュールを組み合わせることで、スピーディにアプリを構築できます。

ファミペイをはじめとした大手企業の公式アプリ開発実績が多数あり、アプリのリリース後のマーケティング支援(FANSHIPなど)まで一貫して対応できるのが大きな強み。「アプリを作って終わり」ではなく、集客や売上増加といった成果にまでコミットする体制を求める企業に適しています。

LINEミニアプリの開発やOMO(オンラインとオフラインの融合)戦略の支援にも対応しており、小売・流通業界との相性が特によい会社です。

項目内容
会社名株式会社アイリッジ
主な対応ツールAPPBOX(自社プラットフォーム)
得意領域公式アプリ開発、アプリマーケティング、OMO支援

株式会社ランデスト

株式会社ランデスト

株式会社ランデストは、東京都渋谷区に拠点を置くアプリ開発会社で、FlutterFlowを使ったモバイルアプリ開発に特化しています。FlutterFlowの強みを活かし、iOS・Android・Webアプリを同時に開発できるため、複数プラットフォームへの対応でもコストを抑えやすいのが魅力。

地方自治体のアプリ開発実績や、ライブコマースECアプリといった個性的なプロジェクトの経験も豊富です。

比較的小規模なチームならではの小回りの利く対応力が持ち味で、「まずはMVP(必要最低限の機能を持った試作品)を素早く作りたい」というスタートアップや新規事業部門にぴったりの開発パートナーといえるでしょう。

項目内容
会社名株式会社ランデスト
設立2021年
主な対応ツールFlutterFlow
得意領域モバイルアプリ開発、MVP開発、スタートアップ支援

EPICs株式会社

EPICs株式会社

EPICs株式会社は、BubbleやFlutterFlowといったノーコード・ローコードツールを活用したアプリ開発を専門とする会社です。日本最大級のノーコード開発実績を持ち、完了プロジェクトは150件以上。30万円〜という業界でもリーズナブルな価格帯と、最短2週間という短い納期も大きな特徴です。

開発だけでなく、マーケティング支援までサポートしている点もポイント。「アプリを作りたいけど、まだ要件がふわっとしている…」という段階からでも相談でき、要件の整理から一緒に進めてくれます。

コストを抑えつつモバイル対応のアプリを素早く形にしたい企業にとって、検討しやすい選択肢です。

項目内容
会社名EPICs株式会社
主な対応ツールBubble、FlutterFlow
得意領域ノーコード・ローコードアプリ開発、マーケティング支援

既存システムのリプレイスに強い会社

「古くなったシステムを新しい技術で作り替えたい」「メインフレーム(大型コンピュータ)から脱却したい」といった、既存システムの刷新・移行に強みを持つ2社を紹介します。

株式会社JFEシステムズ

株式会社JFEシステムズ

株式会社JFEシステムズは、JFEスチールグループの情報システム会社として約70年の歴史を持つ老舗企業です。ローコード開発では「OutSystems」と、純国産の開発プラットフォーム「楽々Framework」を活用しており、製造業や流通業を中心とした大規模な業務システムの構築で豊富な実績を持っています。

特に強みとなるのが、ERPの周辺システム開発やレガシーシステムの刷新。たとえば、旧システムからOutSystemsへの移行や、ERPのアドオン部分(追加機能)をローコードで効率的に開発するといった、既存環境を活かしながら段階的にモダナイズ(最新化)するアプローチを得意としています。

製造業をはじめとする業務知見の深さと、上流工程から運用・保守まで一貫して対応できる体制が、安心感のある選択肢です。

項目内容
会社名株式会社JFEシステムズ
設立1983年
主な対応ツールOutSystems、楽々Framework
得意領域製造業向けシステム、ERPフロント開発、レガシー刷新

JBCC株式会社

JBCC株式会社

JBCC株式会社は、クラウド・セキュリティ・超高速開発の3つを柱とするITサービス企業です。独自の開発手法「JBアジャイル」とローコード開発ツール「GeneXus」を組み合わせた超高速開発を得意としており、実績プロジェクトは460件を超えています。

「JBアジャイル」の特徴は、従来のウォーターフォール開発(最初に全工程を計画してから順番に進める方式)の計画性と、アジャイル開発の柔軟性を両立している点。5回の反復確認を通じて、実際の画面を見ながら開発を進めるため、「完成品を見たら思っていたものと違った」という手戻りのリスクを最小限に抑えられます。

GeneXusは設計情報からソースコードとデータベースを100%自動生成するツールで、メインフレームからの脱却やオープンシステムへの移行といった、レガシーシステムのリプレイスにも数多くの実績があります。基幹システムの刷新を確実かつスピーディに進めたい企業に向いています。

項目内容
会社名JBCC株式会社
主な対応ツールGeneXus
得意領域基幹システムリプレイス、超高速開発、レガシーマイグレーション

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【規模別】ローコード開発の費用相場一覧

ローコード開発を外注する際、まず気になるのが「どのくらい費用がかかるのか」という点ではないでしょうか。ここでは、開発の規模ごとに費用の目安をまとめました。フルスクラッチ開発(ゼロからすべてプログラミングする方法)との比較も載せていますので、予算を検討する際の参考にしてみてください。

開発規模ローコード開発費用フルスクラッチ開発費用開発期間の目安(ローコード)
小規模(画面数:5〜10程度)30万〜200万円200万〜500万円2週間〜1.5ヶ月
中規模(画面数:10〜30程度)200万〜500万円500万〜1,500万円1.5〜4ヶ月
大規模(画面数:30以上)500万〜1,500万円以上1,500万〜5,000万円以上4ヶ月〜1年

※上記はあくまで目安です。機能の複雑さ、外部システムとの連携数、デザインの作り込み度合いなどによって大きく変動します。

小規模開発(30万〜200万円)

画面数が5〜10程度のシンプルなアプリや社内ツールが該当します。たとえば、問い合わせフォーム付きの業務アプリや、簡易的な予約管理システムなどがこの範囲。ローコードツールのテンプレートをそのまま活かせるケースも多く、費用・期間ともにもっとも抑えやすい規模です。

フルスクラッチ開発の場合は最低でも200万円前後かかることが一般的なため、同じ要件であればローコードのコストメリットがもっとも大きい領域といえるでしょう。

中規模開発(200万〜500万円)

画面数が10〜30程度で、ユーザーの権限管理やデータベース連携、ワークフロー機能などを含むアプリが該当します。顧客向けのWebサービスや、複数部署で利用する業務システムなどが典型的な例。

この規模になると、テンプレートだけでは対応しきれず、カスタマイズが必要な箇所も出てきます。要件定義(「何を作るか」を詳しく決める工程)にしっかり時間をかけることが、追加費用の発生を防ぐうえで重要なポイントです。

大規模開発(500万〜1,500万円以上)

画面数が30を超え、基幹システムとの連携や大量データの処理、複雑な業務ロジックを含むプロジェクトが該当します。ERPの周辺システムや、全社で利用する大規模な業務アプリなどはこの範囲に入ることが多いでしょう。

ローコードを使っても500万円以上の費用がかかるケースがほとんどですが、フルスクラッチであれば数千万円規模になることも珍しくありません。「ローコードで対応できる範囲はローコードで、難しい部分だけ個別にプログラミングする」というハイブリッド型の進め方を取る企業も増えています。

費用を左右する主なポイント

見積もりの金額は、単純に画面数だけで決まるわけではありません。以下のような要素が費用に大きく影響するため、開発会社に相談する際はこれらの情報を整理しておくとスムーズです。

機能の複雑さ: 検索機能やグラフ表示、通知機能、決済機能など、求める機能が増えるほど工数も増加します。

外部システムとの連携数: 既存のデータベースや他社サービスとAPI連携する場合、その接続部分の開発に追加の費用がかかることがあります。

デザインのカスタマイズ度合い: テンプレートをベースにする場合と、オリジナルのUI/UXを一から設計する場合とでは、費用に大きな差が出ます。

運用・保守の範囲: 開発費用だけでなく、リリース後の月額保守費用やアップデート対応の費用も含めたトータルコストで比較することが大切です。

なお、ローコードは「安い」というイメージが先行しがちですが、要件が複雑になるほどフルスクラッチ開発との差は縮まります。大切なのは金額だけで判断せず、「自社の要件に対して、最も費用対効果の高い手法はどれか」という視点で検討すること。迷ったときは、複数の開発会社から見積もりを取り、提案内容と合わせて比較するのがおすすめです。


自社に合ったローコード開発会社の選び方5つのポイント

おすすめの開発会社と費用相場を把握したところで、次に考えたいのが「自社にとって最適な1社をどう選ぶか」という点です。ここでは、開発会社選びで失敗しないために押さえておきたい5つのポイントを解説します。

  • まずは自社の開発目的を明確にしておく
  • 得意なツールや領域を確認する
  • 開発実績・導入事例を確認する
  • 開発体制とサポート範囲を確認する
  • 相見積もりをとり、必ず見積もりの項目を確認する

まずは自社の開発目的を明確にしておく

開発会社を探し始める前に、最も大切なのが「何のために、どんなアプリ・システムを作りたいのか」を自社内で整理しておくことです。

たとえば、「社内の業務を効率化したい」「お客様向けの新サービスを立ち上げたい」「古くなった基幹システムを入れ替えたい」など、目的によって選ぶべき会社のタイプは大きく変わります。目的があいまいなまま相談を始めると、提案の方向性がバラバラになり、比較検討が難しくなってしまうことも。

完璧な要件書を用意する必要はありませんが、少なくとも以下の点は事前に整理しておくとよいでしょう。

誰が使うアプリか: 社内スタッフ向けなのか、エンドユーザー(お客様)向けなのかで、求められるデザインや機能の水準が変わります。

必要な機能のイメージ: ログイン機能、検索機能、通知機能、決済機能など、「最低限必要なもの」と「あれば嬉しいもの」を分けて整理しておくと、見積もりの精度が上がります。

想定しているスケジュール感: 「3ヶ月後にはリリースしたい」のか「半年〜1年かけてじっくり作りたい」のかによって、適切な開発手法や体制が異なります。

得意なツールや領域を確認する

ローコード開発会社と一口にいっても、使用するツールや得意な領域は会社ごとに異なります

たとえば、OutSystemsを得意とする会社は大規模な業務システムに強い傾向がありますし、BubbleやFlutterFlowを中心に扱う会社はWebアプリやモバイルアプリのスピード開発が得意な場合が多いでしょう。ツールによって実現できる機能の幅や拡張性にも差があるため、「自社が作りたいものに、そのツールが合っているか」を確認することが重要です。

また、ツールだけでなく業界知識の有無もチェックしておきたいポイント。製造業向けの業務システムと、小売業向けの顧客アプリでは、求められるノウハウがまったく異なります。自社の業界に近い案件を多く手がけている会社であれば、業務の背景を理解した的確な提案が期待できます。

開発実績・導入事例を確認する

候補となる会社が見つかったら、過去の開発実績や導入事例を必ず確認しましょう。確認すべき観点は、以下のようなものがあります。

自社と同じ業界・同規模での実績があるか: 似た条件での開発経験があれば、要件の認識ズレや想定外のトラブルが起きにくくなります。

具体的な成果が示されているか: 「開発期間を○%短縮」「工数を○%削減」など、数字で効果がわかる事例があると信頼度が高まります。

開発の規模感が近いか: 大企業の基幹システム開発が中心の会社に小規模案件を依頼すると、費用が割高になるケースもあるため注意が必要です。

なお、アプリ開発の実績は守秘義務の関係で非公開になっていることも少なくありません。公式サイトの情報だけで判断せず、問い合わせ時に「自社と近い事例はありますか?」と直接聞いてみるのも有効な方法です。

開発体制とサポート範囲を確認する

ローコード開発であっても、要件定義・設計・開発・テスト・リリース・運用保守という一連の工程は必要です。開発会社がこのうちどこまでを担当してくれるのかは、事前にしっかり確認しておきましょう。

特に確認しておきたいのは以下の点です。

プロジェクトマネージャー(PM)がつくか: 開発の進行管理を専任で担当する人がいるかどうかで、コミュニケーションの質が大きく変わります。

リリース後の保守・運用は対応してもらえるか: アプリやシステムは「作って終わり」ではなく、リリース後の不具合対応やアップデートが不可欠。保守費用が月額でいくらかかるのかも含めて確認しておくと安心です。

内製化支援はあるか: 将来的に自社でメンテナンスや改修を行いたい場合は、技術の引き継ぎ(技術移管)や社内向けの研修に対応してくれる会社を選ぶと、長期的なコスト削減につながります。

相見積もりをとり、必ず見積もりの項目を確認する

ローコード開発は費用を抑えやすいのが魅力ですが、実際の金額は要件や会社によって大きく異なります。最低でも3社程度から見積もりを取り、提案内容を比較することを強くおすすめします。

ただし、ここで注意したいのが**「総額だけを比べない」**ということ。見積もりの内訳を細かくチェックし、具体的にどこまでの作業が含まれているのかを確認することが欠かせません。

たとえば、以下のような項目は見落としやすいポイントです。

要件定義・設計の費用は含まれているか: 開発費用とは別途請求になる場合もあるため、見積もりに含まれているかどうか確認が必要です。

テスト工程の費用はどうなっているか: テスト(動作確認)は品質に直結する重要な工程ですが、見積もりに含まれていないケースもあります。

修正・追加開発時の費用感: リリース後に「この機能も追加したい」となった場合、追加費用がどの程度かかるのか。1回あたりの修正単価や、月額の保守契約に含まれる範囲を事前に把握しておくと、想定外の出費を防げます。

サーバーやインフラの費用: クラウド利用料などが開発費用に含まれているのか、別途月額で発生するのかも要チェックです。

金額だけでなく、担当者とのやりとりのしやすさや、提案内容の具体性も大切な判断材料。開発は数ヶ月にわたるパートナーシップになるため、「この会社となら安心して進められそうか」という感覚も大事にしてください。


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ローコード開発会社への発注でよくある失敗

選び方のポイントを押さえていても、実際の発注の場面では思わぬ落とし穴にはまるケースがあります。ここでは、ローコード開発の外注で特に起こりやすい3つの失敗パターンを紹介します。事前に知っておくだけでも、同じ失敗を避けやすくなるはずです。

  • 開発会社と要件や認識のずれ
  • 追加費用が膨らみすぎてしまう
  • 開発後の保守・運用について確認していない

開発会社と要件や認識のずれ

もっとも多い失敗が、「できあがったものが、想定していたものと違った」というパターンです。

これは、開発前の要件定義(何を・どう作るかを決める工程)の段階で、発注側と開発会社の間に認識のズレが生じていることが原因であるケースがほとんど。たとえば、「ユーザーが使いやすいデザインにしてほしい」という要望ひとつとっても、”使いやすい”の基準は人によってまったく違います。

こうしたズレを防ぐためには、口頭での説明だけに頼らず、ワイヤーフレーム(画面の設計図)や参考サイトの共有など、視覚的な情報を使ってイメージをすり合わせることが効果的です。また、開発の途中で実際の画面を確認できる「プロトタイプ確認」の機会を設けてくれる会社を選ぶと、完成間際での大幅な修正を避けられます。

「なんとなく伝わっているだろう」という思い込みが、のちのち大きな手戻りにつながる――これはローコード開発に限らず、あらゆるシステム開発で共通する教訓です。

追加費用が膨らみすぎてしまう

「当初の見積もりでは200万円だったのに、最終的には倍近くかかってしまった…」。こうした費用の膨張も、よく聞かれる失敗のひとつです。

追加費用が発生する主な原因は、開発の途中で要件が増えること。プロジェクトが進むにつれて「この機能もあったほうがいい」「このデータも連携したい」と要望が膨らんでいくのは自然なことですが、その都度追加費用が発生する契約になっていると、気づいたときには予算をはるかに超えている…ということになりかねません。

この失敗を防ぐためのポイントは大きく2つあります。

ひとつは、開発前に「最低限必要な機能」と「将来的に追加したい機能」を分けて整理しておくこと。まずは必須機能だけで開発を進め、リリース後に段階的に拡張するアプローチをとることで、初期費用のコントロールがしやすくなります。

もうひとつは、見積もり時に追加開発の費用ルールを確認しておくこと。「1画面の追加でいくらかかるのか」「修正の回数に上限はあるのか」「月額保守の範囲内で対応してもらえる作業はどこまでか」――こうした具体的な条件を契約前に把握しておけば、予算オーバーのリスクを大幅に減らせます。

開発後の保守・運用について確認していない

3つ目の失敗は、開発のことばかりに意識が向いてしまい、リリース後の保守・運用の体制を確認し忘れるパターンです。

アプリやシステムは、リリースしてからが本番。不具合への対応、OSアップデートへの追従、セキュリティパッチの適用、ユーザーからの問い合わせ対応など、リリース後にやるべきことは多岐にわたります。

ところが、開発会社によっては「開発のみ対応で、リリース後のサポートは別契約」「保守対応は行っていない」というケースも珍しくありません。こうした状況で開発を進めてしまうと、リリース後に不具合が見つかっても対応してもらえず、別の会社を探すところからやり直しになる可能性も。

発注前の段階で、以下の点を必ず確認しておきましょう。

保守契約の有無と費用: 月額でいくらかかるのか、契約期間は最低何ヶ月からなのかを把握しておくこと。

対応範囲の線引き: 「バグ修正は保守範囲に含まれるが、新規機能の追加は別費用」など、どこまでが保守の範囲に含まれるのかを具体的に確認する必要があります。

緊急時の対応体制: システム障害が起きた場合の連絡手段や対応スピードの目安も、事前に取り決めておくと安心です。

ローコードで開発されたシステムは、フルスクラッチと比べて改修しやすいという利点がある一方、ツール側のアップデートに追従する必要が出てくることもあります。「作ったあとのこと」まで見据えて開発会社を選ぶことが、長期的に安定したシステム運用につながります。


発注前に確認すべきチェックリスト

前章では「よくある失敗」を紹介しましたが、「では具体的に何を確認しておけばいいのか」を一覧にまとめたのが本章のチェックリストです。見積もりの比較段階・契約時・プロジェクト開始後の3つのフェーズに分けて整理していますので、発注前の確認用としてぜひご活用ください。

見積もり・比較段階のチェックリスト

開発会社を比較・選定するフェーズでは、見積もりの「総額」だけでなく、何が含まれていて何が含まれていないのかを細かくチェックすることが重要です。ここでの確認漏れが、のちの追加費用やミスマッチの原因になります。

確認項目よくある失敗
見積もりに含まれる作業範囲(要件定義・テスト・データ移行・マニュアル作成等)が明示されているか「当然含まれている」と思っていた工程が別料金だった
仕様変更・追加開発時の費用算定ルールが明記されているか開発途中の変更で想定外の追加費用が膨らんだ
相見積もりを同じ条件(要件・納期・予算感)で依頼しているか前提が揃わず、金額だけで比較して安い方を選んで失敗した

特に3つ目のポイントは見落としがち。A社には「予算300万円で」、B社には「できるだけ安く」と伝えてしまうと、提案の前提がまったく異なるため正確な比較ができません。同じ要件書・同じ条件で依頼することで、はじめて各社の提案力や費用感を公平に評価できます。

契約・発注段階のチェックリスト

開発会社が決まり、いよいよ契約を結ぶ段階です。このフェーズでは、書面での合意がすべての基本になります。口頭での約束は、あとから「聞いていない」「そういう意味ではなかった」というトラブルの温床。面倒でも、重要な取り決めは必ず契約書や合意書に落とし込みましょう。

確認項目よくある失敗
要件定義のプロセスと成果物が書面で合意されているか口頭ベースで進めた結果、完成物が想定とまったく違った
納品物の定義が明確か(ソースコード・設計書・テスト仕様書・操作マニュアル等)「動くシステム」だけ納品され、保守や引き継ぎに必要な情報がなかった
プラットフォームのライセンス所有者が自社名義になっているか開発会社との契約終了後にシステムを利用できなくなった
知的財産権(著作権)の帰属が契約書に明記されているか開発会社変更時に設計データやカスタムコードを引き渡してもらえなかった
保守・運用の範囲(バグ修正・機能追加・問い合わせ対応)と費用が明確か開発費は安かったが、月額保守費が想定の2倍以上だった
途中解約・トラブル時の精算方法と成果物の引き渡し条件が盛り込まれているかプロジェクト中断後、成果物を受け取れず費用だけ発生した

この中で特に注意したいのが、ライセンスの名義知的財産権の帰属の2点。ローコード開発ではプラットフォーム上にアプリを構築するため、ライセンスが開発会社名義のままだと、契約終了後にシステムが使えなくなるリスクがあります。また、著作権の帰属が契約書に明記されていないと、将来的に開発会社を変更したいときに、設計データやカスタムコードを引き渡してもらえないケースも。いずれも契約前に必ず確認しておきたい項目です。

プロジェクト開始後のチェックリスト

契約を結んで開発がスタートしたあとも、「発注したら任せておけば大丈夫」とはなりません。発注側が適切に関与することで、品質の高い成果物をスケジュールどおりに受け取れる確率が大きく上がります。

確認項目よくある失敗
社内のプロジェクトオーナー(最終意思決定者)を1名決めているか仕様確認のたびにエスカレーションが発生し、開発が大幅に遅延した
週1回の定例ミーティングを設けているか開発会社に任せきりにした結果、問題の発覚が納品直前になった
プロトタイプ・デモ段階で操作確認する機会を設けているか完成後に「使い勝手がイメージと違う」と判明し、大幅な作り直しが発生した
仕様変更を書面(メール・チャット・課題管理ツール)で記録しているか「言った・言わない」のトラブルで開発が止まった
受入テスト(UAT)の期間を十分に確保しているか形だけのテストで済ませ、公開後に重大なバグが発覚した

なかでも見落とされがちなのが、受入テスト(UAT)の期間確保です。UAT(User Acceptance Test)とは、リリース前に発注側が実際にシステムを操作し、要件どおりに動作するかを最終確認するテストのこと。スケジュールが押してくると、この工程が短縮されがちですが、ここを省略するとリリース後に重大な不具合が見つかるリスクが跳ね上がります。最低でも1〜2週間はUAT期間として確保しておくのが理想です。

このチェックリストは、ローコード開発に限らずシステム開発全般で活用できる内容になっています。発注前に一度目を通しておくだけでも、プロジェクトの成功率はぐっと高まるはずです。


アプリ・システムの開発会社選びに迷ったらノーコード開発の窓口へお問い合わせください

本記事では、ローコード開発会社のおすすめ10社を目的別に紹介したうえで、費用相場、失敗しない選び方のポイント、発注前に確認すべきチェックリストまで幅広く解説してきました。

とはいえ、「自社の要件にはローコードとノーコードのどちらが合っているのか判断がつかない」「開発会社ごとに得意分野や費用感が違いすぎて、どこに依頼すればいいかわからない」「一社ずつ問い合わせて比較している時間がない」という方も多いのではないでしょうか。

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