港区でおすすめのアプリ開発会社8選!【分かりやすく解説】

港区には、大規模な実績を持つ企業からスタートアップ支援に強い会社まで、多様なアプリ開発会社が集まっています。しかし「どこに依頼すれば良いのか分からない」「費用感や得意分野が見えにくい」といった悩みを抱える企業も少なくありません。
本記事では、港区に拠点を置くアプリ開発会社を厳選して10社ご紹介します。「MVP開発を素早く進めたい」「UI/UXにこだわりたい」「大規模システムの実績がある会社を探している」など、5つの選定軸ごとに分類。それぞれの会社の強みや評価、おすすめのケースを分かりやすく解説していきます。
MVP/短納期に強い会社
スピード重視でアプリを立ち上げたい、まずは小さく始めて徐々に機能を追加したい。そんなニーズに応える5社をご紹介します。
- からくり株式会社
- 株式会社GeNEE
- 株式会社ヤプリ
- 株式会社ランチェスター
- EPICs株式会社
からくり株式会社

| 項目 | 内容 |
| 会社名 | からくり株式会社 |
| 最大の特徴 | Flutter/ネイティブ両輪の開発体制 |
| どんなケースにおすすめか | MVP→継続改善を見据えた開発 |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 4 |
| 費用妥当性 | 4 |
| 品質/安全性 | 4 |
| 体制/継続性 | 4 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
からくりは、社員の9割がエンジニアという技術者集団です。港区芝に自社拠点を構え、iOS・Android・Flutterの開発に対応。
特にFlutterとネイティブ開発の両方に精通しているため、まずはFlutterで素早くMVP(最小限の機能を持った製品)を作り、その後ネイティブで本格的に作り直すといった柔軟な進め方が可能になります。
UI/UX改善の現場力も高く評価されており、「まずは小さく始めて、ユーザーの反応を見ながら改善したい」というスタートアップ企業に最適。エンジニアが多いからこそ、技術的な相談にも的確に応えてくれるのが強みです。
スモールスタートから堅実に拡張していきたいプロジェクトに向いています。
株式会社GeNEE

| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社GeNEE |
| 最大の特徴 | DX/MVPの伴走力 |
| どんなケースにおすすめか | 不確実性の高い新規事業の立ち上げ |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 4 |
| 費用妥当性 | 4 |
| 品質/安全性 | 4 |
| 体制/継続性 | 4 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
GeNEEは、六本木アークヒルズに拠点を置くDXコンサルティング会社。スマホアプリやシステム開発に加えて、AIや脆弱性診断まで一気通貫で対応できる体制が特徴です。
特に新規事業の立ち上げにおいて、要件が固まっていない段階から伴走してくれる点が高く評価されています。
MVP開発のスピード設計に強みがあり、「こんな機能が必要かもしれない」という曖昧な段階でも、一緒に要件を整理しながら進められる柔軟性があります。拠点網も広く、体制面での安心感も大きい。
新規事業で「まだ何が正解か分からない」という不確実性の高いフェーズにある企業にとって、心強いパートナーになるでしょう。
株式会社ヤプリ

| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社ヤプリ |
| 最大の特徴 | アプリSaaS×運用力 |
| どんなケースにおすすめか | 小売/ブランドの公式アプリ運用 |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 4 |
| 費用妥当性 | 4 |
| 品質/安全性 | 4 |
| 体制/継続性 | 5 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
ヤプリは、ノーコードでアプリを構築できるプラットフォーム「Yappli」を提供している企業。六本木に大規模な体制を構えており、「作るより運用」を重視した思想が特徴的です。
小売店舗やブランドの公式アプリを素早く立ち上げ、運用フェーズに注力したい企業に最適。
従来のゼロからの開発と異なり、プラットフォームを活用することで開発期間を大幅に短縮できます。
また、運用やマーケティング支援まで含めたサポート体制があるため、「アプリを作った後どう運用すればいいか分からない」という企業でも安心。
エンタープライズ企業での導入事例も豊富で、信頼性の高さも魅力です。
株式会社ランチェスター

| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社ランチェスター |
| 最大の特徴 | 小売CRMに強いMGRe |
| どんなケースにおすすめか | OMO/会員施策の推進 |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 4 |
| 費用妥当性 | 4 |
| 品質/安全性 | 4 |
| 体制/継続性 | 4 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
ランチェスターは、アプリプラットフォーム「MGRe(メグリ)」を提供している企業です。
南青山に拠点を置き、小売業界に特化したCRM(顧客関係管理)と運用ノウハウを持っているのが最大の強み。
MUJI passportをはじめとした小売大手での実績があり、業界内での信頼は厚いものがあります。
会員証機能、プッシュ通知、購買データ連携など、小売業に必要な機能がパッケージ化されているため、短期間での立ち上げが可能。OMO(オンラインとオフラインの融合)戦略を推進したい企業や、会員施策を強化したい小売企業にとって、業界知見を活かした提案が期待できます。プラットフォームの拡張性も高く、成長に合わせた機能追加もスムーズです。
EPICs株式会社

手前味噌で恐縮ですが、弊社EPICs株式会社についてもご紹介させてください。
| 項目 | 内容 |
| 会社名 | EPICs株式会社 |
| 最大の特徴 | ノーコード開発による高速・低コスト実現 |
| どんなケースにおすすめか | 予算を抑えて素早くMVPを作りたい |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 5 |
| 費用妥当性 | 5 |
| 品質/安全性 | 3 |
| 体制/継続性 | 5 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
EPICs株式会社は、ノーコード開発において日本最大級の実績を持つ開発会社です。ノーコードとは、プログラミングコードを書かずにアプリを作れる開発手法のこと。この手法により、最短2週間、最安30万円からのアプリ開発を実現しています。
ノーコード開発で重要なのは「どのツールを選ぶか」という点。EPICs株式会社は、Bubble、Adaloをはじめ複数のノーコードツールに対応しているため、作りたいアプリの特性に合わせて最適なツールを選定できます。
これにより、開発期間の短縮と費用の削減を両立。
さらに、開発だけでなくマーケティング支援にも対応しているのが特徴です。
「アプリを作ったけれど、どう広めればいいか分からない」という悩みにも応えられる体制が整っています。
スタートアップ企業や新規事業で、まずは予算を抑えて素早く市場に出したいというケースに最適。
ユーザーの反応を見ながら改善していく、アジャイルな開発スタイルを求める企業におすすめです。
UI/UXリサーチを重視する会社
ユーザー体験を徹底的に検証したい、デザインで差別化したい。そんな要望に応える2社をご紹介します。
- 株式会社PIVOT
- bravesoft
株式会社PIVOT

| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社PIVOT |
| 最大の特徴 | UXリサーチの厚み |
| どんなケースにおすすめか | 新規事業/PMF探索 |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 5 |
| 費用妥当性 | 3 |
| 品質/安全性 | 4 |
| 体制/継続性 | 4 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
PIVOTは、UXリサーチから戦略立案、UI設計、アプリ・システム開発まで一気通貫で対応できる企業です。港区に拠点を置き、25年超の歴史と2000例規模の実績を誇ります。
最大の特徴は「UX起点でミスらない要件定義」ができること。
新規事業やPMF(プロダクト・マーケット・フィット)探索の段階では、「本当にユーザーが求めているものは何か」を検証することが重要。PIVOTは上流のUXリサーチに多くのリソースを割き、ユーザーインタビューや行動観察を通じて本質的なニーズを掘り起こします。
UI改善の成功事例も多数公開しており、実績に裏打ちされた提案力が魅力です。
費用感は高めですが、「作ってから失敗する」リスクを最小化したい企業、特に新規サービスで確実にユーザーに受け入れられるものを作りたい場合には、投資する価値があるでしょう
bravesoft

| 項目 | 内容 |
| 会社名 | bravesoft |
| 最大の特徴 | 大規模B2Cの量産実績 |
| どんなケースにおすすめか | イベント/メディアの大規模運用 |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 5 |
| 費用妥当性 | 3 |
| 品質/安全性 | 5 |
| 体制/継続性 | 5 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
bravesoftは、港区に拠点を置き、500件を超える豊富な開発事例を持つ企業。31アイスの「31Club」、Locipo、Japan Mobility Show公式アプリなど、大規模なB2Cアプリを数多く手がけています。
大型イベントやメディアアプリで求められる「当たり前品質」を量産できる力が最大の特徴です。
UI/UXの面では、大規模なユーザー数を想定した設計ノウハウが蓄積されているのが強み。
イベントアプリの横展開ノウハウがあり、「多くの人が一度に使っても快適」「直感的に操作できる」といったユーザー体験を実現。企画から運用まで一気通貫で対応できるため、デザインと実装の整合性も高いレベルで保たれます。
費用感は高めですが、大規模イベントやメディア運営で「絶対に失敗できない」というケースには最適。
スケールと安定運用が最優先のプロジェクトに向いています。
大規模・エンタープライズ実績のある会社
大企業向けの開発経験が豊富で、セキュリティや安定性を重視する2社をご紹介します。
- 株式会社アイリッジ
- 株式会社ONE COMPATH
株式会社アイリッジ

| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社アイリッジ |
| 最大の特徴 | APPBOX×CRM運用の強さ |
| どんなケースにおすすめか | 既存/新規アプリの運用最適化 |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 5 |
| 費用妥当性 | 4 |
| 品質/安全性 | 5 |
| 体制/継続性 | 5 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
アイリッジは、東証グロース上場企業で、港区に本社を構えています。アプリ基盤「APPBOX」を提供しており、ENEOS公式アプリやコスモ石油など、大手企業での導入実績が豊富。
「作って終わり」ではなく、運用やCRM(顧客関係管理)まで含めた総合的な支援が特徴です。
APPBOXは高速でアプリを立ち上げられるだけでなく、拡張性も高いのが魅力。エンタープライズ企業が求めるセキュリティ基準やコンプライアンス要件にも対応しており、金融や流通といった厳しい基準が求められる業界でも安心して利用できます。
日本生命アプリなど、大手企業での導入事例が多数公開されており、信頼性は抜群。
既存アプリの高度運用や、内製化を前提とした拡張が必要な企業にとって、強力なパートナーになるでしょう。
事例やプロダクトの情報量も多く、導入前の検討もしやすい環境が整っています。
株式会社ONE COMPATH

| 項目 | 内容 |
| 会社名 | 株式会社ONE COMPATH |
| 最大の特徴 | 位置情報×流通の強さ |
| どんなケースにおすすめか | 店舗集客アプリ |
| 評価項目 | スコア(5段階) |
| 課題解決力 | 4 |
| 費用妥当性 | 3 |
| 品質/安全性 | 4 |
| 体制/継続性 | 4 |
| 進行透明性 | 4 |
紹介文
ONE COMPATHは、港区芝浦に拠点を置き、Shufoo!やMapionといった大規模自社プロダクトを運営している企業。
位置情報と流通の文脈に強みがあり、店舗集客とアプリを統合した企画に特化しているのが特徴です。
自社で大規模サービスを運営している知見があるため、エンタープライズレベルのインフラ設計やセキュリティ対策のノウハウが豊富。特にO2O(オンライン・トゥ・オフライン)や流通案件との親和性が高く、「オンラインで情報を見て、実店舗に来店してもらう」といった導線設計が得意です。
位置情報を活用したプッシュ通知や、店舗周辺でのクーポン配信など、リアル店舗を持つ企業にとって有効な機能を実装できます。
大規模な会員基盤を持つ小売業や、全国展開している店舗チェーンなど、エンタープライズ規模の店舗集客アプリを検討している企業におすすめです。
港区のアプリ開発会社で失敗しないための選び方

アプリ開発は大きな投資です。適切な会社を選ばなければ、予算オーバーや納期遅延、期待と違う成果物といったトラブルに見舞われることも。ここでは、失敗を避けるための5つのポイントをご紹介します。
- 解決したい課題を数値で明確にする
- 同じ規模の開発実績を確認する
- 見積もりの工数内訳を精査する
- 契約形態を事前に決めておく
- 定期的な進捗確認の場を設ける
解決したい課題を数値で明確にする
アプリ開発を依頼する前に、「何を解決したいのか」を数値で定義しましょう。
たとえば「会員数を増やしたい」ではなく「3ヶ月で会員登録数を現在の1,000人から3,000人に増やす」といった具体的なKPI(重要業績評価指標)を設定することが重要です。
数値目標が明確であれば、開発会社も「そのためにはこの機能が必要」「この導線設計が効果的」といった具体的な提案ができます。逆に目標が曖昧なままだと、開発会社は何を優先すべきか判断できず、結果として「きれいなアプリはできたけれど、成果が出ない」という事態に。
課題を数値化することで、開発後の効果測定もしやすくなります。
投資対効果を明確に判断できる状態を作ることが、失敗を避ける第一歩です。
同じ規模の開発実績を確認する
開発会社を選ぶ際は、必ず「同じくらいの規模」の実績があるかを確認してください。
ユーザー数100人のアプリと10万人のアプリでは、必要な技術やインフラ設計がまったく異なります。
たとえば、スタートアップで小規模なMVPを作りたいのに、大規模エンタープライズ案件ばかりの会社に依頼すると、過剰な仕様になって費用が膨らむ可能性があります。逆に、数万人が使う本格的なアプリを作りたいのに、小規模案件しか経験のない会社では、負荷対策やセキュリティ面で不安が残るでしょう。
実績を確認する際は、具体的な数字(ユーザー数、取引額、同時接続数など)を聞くのがポイント。
事例紹介ページに掲載されているアプリが、自社の想定と近い規模かどうかをチェックしましょう。
見積もりの工数内訳を精査する
見積書を受け取ったら、必ず工数の内訳を確認してください。
「アプリ開発一式:500万円」といった大雑把な見積もりでは、何にどれだけの時間がかかるのか分かりません。
「要件定義:40時間」「デザイン:80時間」「開発:200時間」「テスト:60時間」といった具体的な内訳があれば、妥当性を判断できます。また、開発中に仕様変更が発生した際も、「この変更には追加で何時間必要か」を把握しやすくなります。
工数の根拠が曖昧な会社は、プロジェクト管理が甘い可能性があります。逆に、詳細な内訳を出してくれる会社は、過去の経験から精度の高い見積もりができる証拠。
後々のトラブルを避けるためにも、工数根拠はしっかり確認しましょう。
契約形態を事前に決めておく
アプリ開発の契約には、大きく分けて「請負契約」と「準委任契約」の2種類があります。それぞれメリット・デメリットがあるため、プロジェクトの性質に合わせて選ぶことが重要です。
請負契約は、成果物の完成を約束する契約。納期と仕様が明確に決まっているプロジェクトに向いています。
一方、準委任契約は、開発作業そのものを委託する契約。要件が流動的な新規事業など、途中で仕様変更が発生しやすいケースに適しています。
契約形態によって、著作権の帰属や費用の支払いタイミング、仕様変更時の対応なども変わってきます。開発開始前に「どちらの契約が適切か」を開発会社と相談し、契約書の内容をしっかり確認しておきましょう。
定期的な進捗確認の場を設ける
アプリ開発は数ヶ月にわたるプロジェクトです。「完成まで待っていたら、想像と全然違うものができていた」という失敗を避けるため、週次で進捗確認の場を設けましょう。
週次ミーティングでは、「今週完成した機能のデモ」「来週の作業予定」「課題や懸念事項」を共有します。開発の方向性がずれていないか、早期に確認できるのがメリット。問題が発生しても、早い段階で軌道修正できます。
また、定期的なコミュニケーションによって、開発会社との信頼関係も深まります。
「この会社はちゃんと報告してくれる」「困ったときにすぐ相談できる」という安心感は、プロジェクトを成功に導く大きな要素です。
港区のアプリ開発ならEPICs株式会社

港区でアプリ開発会社をお探しなら、ノーコード開発に特化したEPICs株式会社にご相談ください。
ノーコード開発とは、プログラミングコードを書かずにアプリを作る手法のこと。
この技術により、最短2週間、最安30万円からという圧倒的なスピードとコストでアプリ開発を実現しています。「まずは小さく始めて、ユーザーの反応を見ながら改善したい」というスタートアップ企業や新規事業に最適です。
EPICs株式会社の強みは、複数のノーコードツールに対応している点。
BubbleやAdaloなど、それぞれ得意分野が異なるツールから、作りたいアプリに最適なものを選定できます。これにより、開発期間の短縮と費用削減を両立。
さらに、開発だけでなくマーケティング支援にも対応しているため、「アプリを作った後、どう広めるか」という課題にも一緒に取り組めます。
開発から運用まで、ワンストップでサポートする体制が整っています。
予算を抑えつつ、素早く市場に出してユーザーの声を集めたい。そんなニーズをお持ちの企業様は、ぜひ一度ご相談ください。
アプリ開発の費用を安く抑える5つの方法

アプリ開発には大きな予算が必要というイメージがありますが、工夫次第でコストを大幅に削減できます。ここでは、費用を抑えながらも質の高いアプリを作るための5つの方法をご紹介します。
- 開発を段階に分けて発注する
- MVP(最小限の機能)に絞る
- 既存のツールやサービスを活用する
- 仕様変更のルールを事前に決める
- 複数の会社から見積もりを取る
開発を段階に分けて発注する
最初から完璧なアプリを目指すのではなく、開発を段階に分けて発注する方法が効果的です。
第一段階では必要最低限の機能だけを実装し、ユーザーの反応を見てから第二段階の開発を検討するという進め方になります。
この方法のメリットは、「作ってみたら使われなかった」という無駄を避けられること。また、実際のユーザーフィードバックを元に機能を追加していくため、本当に必要な機能だけに投資できます。
段階発注では、各フェーズごとに契約を結ぶため、予算管理もしやすくなります。
第一段階の成果を見てから次の投資判断ができるので、リスクを最小限に抑えながら開発を進められるでしょう。
MVP(最小限の機能)に絞る
MVP(Minimum Viable Product)とは、最小限の機能で市場に出せる製品のこと。あれもこれもと機能を詰め込むのではなく、「これだけあればユーザーに価値を提供できる」という核となる機能だけに絞ります。
機能を絞ることで、開発期間も費用も大幅に削減できます。
たとえば、ECアプリなら「商品閲覧」「カート」「決済」だけをMVPとし、レビュー機能やポイントシステムは後回しにする判断もあり得ます。
MVPで市場に出すことで、早期にユーザーの反応を得られるのも大きなメリット。本当に必要な機能が何かを、実際の利用データから判断できます。結果として、無駄な機能開発に予算を使わずに済むのです。
既存のツールやサービスを活用する
すべてをゼロから開発するのではなく、既存のSaaS(クラウド型サービス)やプラットフォームを活用することで、開発コストを大幅に削減できます。
たとえば、決済機能ならStripeやPAY.JP、プッシュ通知ならFirebase、チャット機能ならSendBirdといった専門サービスを組み込む方法があります。これらのサービスは、すでに多くの企業で使われている実績があり、セキュリティや安定性も保証されています。
既存サービスを使うことで、開発工数が減るだけでなく、運用面でも楽になります。アップデートやセキュリティ対策をサービス提供側が行ってくれるため、メンテナンスコストも抑えられるでしょう。
仕様変更のルールを事前に決める
開発途中での仕様変更は、追加費用が発生する大きな原因。「ここをもう少し変えたい」という要望が積み重なると、当初の見積もりから大幅に予算オーバーすることがあります。
仕様変更を完全に防ぐのは難しいですが、「どこまでが契約範囲か」「変更が発生した場合の追加費用の計算方法」を事前に明確にしておくことが重要です。
たとえば、「画面デザインの微調整は3回まで無料、それ以降は1回あたり5万円」といった具合に決めておきます。
また、仕様を確定させるフェーズを設けることも効果的。要件定義の段階でしっかり詰めて、開発開始後は原則として仕様変更しないというルールにすれば、予算を守りやすくなります。
複数の会社から見積もりを取る
費用を抑えるための基本は、複数の開発会社から見積もりを取って比較すること。
同じ要件でも、会社によって見積もり金額が2倍以上違うケースも珍しくありません。
ただし、相見積もりを取る際は注意が必要です。各社に同じ条件で見積もりを依頼しないと、正確な比較ができません。「機能一覧」「対応OS」「納期」「保守範囲」などの前提条件を統一した資料(RFP:提案依頼書)を用意して、全社に配布しましょう。
また、単純に安い会社を選ぶのではなく、「なぜこの価格なのか」という根拠も確認することが大切。極端に安い見積もりは、品質や納期に問題がある可能性もあるため、工数の内訳や実績をしっかりチェックしてから判断してください。