予約システムはBubbleで開発すべき?費用や実装できる機能・他手法との違いを解説!

美容院やホテル、飲食店、クリニック——業種を問わず、予約システムの導入を検討する企業は年々増えています。しかし、いざ開発しようとすると「費用が数千万円かかると言われた」「開発期間が半年以上と聞いて諦めた」という声も少なくありません。

そこで注目されているのが、プログラミング不要でWebアプリを構築できるノーコードツール「Bubble(バブル)」です。Bubbleなら、従来のシステム開発と比べてコストを大幅に抑えながら、本格的な予約システムを短期間で開発できる可能性があります。

本記事では、Bubbleで予約システムを開発する方法や費用相場、実装可能な機能、さらに他の開発手法との違いまで、初めての方にもわかりやすく解説していきます。

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この記事のポイント

Q. Bubbleで予約システムの開発費用はどれくらい?

規模によって異なりますが、小規模なら約100万〜200万円、中規模で200万〜400万円、大規模で400万〜500万円以上が目安。フルスクラッチ開発と比べて費用を大幅に抑えられます。

Q. Bubbleで本格的な予約システムは作れる?

カレンダー予約、決済、自動通知、顧客管理、外部サービス連携など主要機能は一通り実装可能です。ただし大量同時アクセスやネイティブアプリ対応など、一部対応が難しい領域もあります。

Q. Bubble開発を成功させるには何が大事?

最も重要なのは要件定義です。予約タイプや必要機能を事前に明確にし、最初はコア機能に絞ってリリース。運用しながら段階的に改善していくアプローチが成功の鍵になります。

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【結論】ノーコードツールBubbleで本格的な予約システムは開発可能

結論からお伝えすると、Bubbleを使って本格的な予約システムを開発することは十分に可能です。

Bubbleとは、プログラミングの知識がなくてもWebアプリケーションを構築できるノーコード開発プラットフォームのこと。画面上でパーツをドラッグ&ドロップして配置し、データベースや処理の流れを視覚的に設定するだけで、Webサービスを形にできるツールです。

実際に、Bubbleを活用して開発された予約システムの事例は数多く存在します。美容院やホテル、レストラン、イベント会場、会議室など、さまざまな業種の予約システムがBubbleで構築・運用されている実績があります。

たとえばホテルの予約システムでは、部屋の検索・料金計算・決済・予約履歴の管理・クーポン適用といった複雑な機能まで、Bubbleだけで実装された事例も。「ノーコード=簡易的なもの」というイメージを覆すほどの開発力を備えているのが、Bubbleの大きな特徴です。

ただし、どんなプロジェクトにもBubbleが最適というわけではありません。たとえば、同時に数万人がアクセスするような大規模サービスや、極めて高度なリアルタイム処理が求められるケースでは、従来型のスクラッチ開発のほうが適している場合もあります。規模や要件に応じて向き不向きがあるため、「自社の予約システムにBubbleがフィットするかどうか」を見極めることが重要です。

この記事では、費用・機能・他の開発手法との比較を通じて、その判断材料を詳しくお伝えしていきます。


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Bubbleで開発できる予約システムの種類

「予約システム」とひと口に言っても、業種やサービス内容によってその仕組みは大きく異なります。Bubbleでは、さまざまなタイプの予約システムに対応可能です。

ここでは、代表的な5つの予約タイプについて、それぞれの特徴や対象となる業種を紹介していきます。

予約タイプ概要対象業種の例
時間枠予約型時間帯を指定して予約美容サロン・クリニック・フィットネスなど
日付予約型日付単位で予約宿泊施設・レンタルスペースなど
イベント予約型定員制イベントへの申込セミナー・ワークショップ・説明会など
指名予約型担当者を選択して予約コンサル・カウンセリング・パーソナルトレーニングなど
複合型上記を組み合わせたカスタム予約独自業務フローを持つ企業・新規サービスなど

それぞれ詳しく見ていきましょう。

  • 時間枠予約型
  • 日付予約型
  • イベント予約型
  • 指名予約型
  • 複合型

時間枠予約型

時間枠予約型は、「○月○日の14:00〜15:00」のように、特定の時間帯を指定して予約するタイプです。美容サロンやクリニック、フィットネスジムなど、施術やレッスンの時間が決まっているサービスに向いています。

Bubbleでは、カレンダープラグイン(「Full Calendar」など)を活用することで、空き時間をカレンダー上に表示し、ユーザーがそこから予約枠を選ぶ仕組みを構築できます。予約が入った枠は自動的に選択不可になるよう設定することも可能なため、ダブルブッキング(二重予約)の防止にも対応可能。営業時間や休憩時間を反映した予約枠の自動生成といった細かな制御も、Bubbleのワークフロー機能を使えば実現できます。

日付予約型

日付予約型は、「○月○日〜○月○日」のように日付単位で予約を受け付けるタイプです。ホテルや旅館などの宿泊施設、レンタルスペース、貸し会議室といった「日をまたいで利用するサービス」によく採用されています。

Bubbleでは、チェックイン日とチェックアウト日をそれぞれ選択できるフォームを作成し、その期間に空きがあるかどうかをデータベースで自動チェックする仕組みを構築できます。平日料金・休日料金・シーズン料金など、日によって単価が変動する料金計算にも対応可能です。ただし、料金ルールが複雑になるほど設定の難易度は上がるため、要件を事前にしっかり整理しておくことが大切です。

イベント予約型

イベント予約型は、セミナーやワークショップ、会社説明会など、定員が決まっているイベントへの参加申込を管理するタイプ。日時が固定されており、「空きがあれば申し込める」というシンプルな構造が特徴です。

Bubbleでは、イベント情報の登録・編集機能を管理者側に用意し、ユーザー側にはイベント一覧と申込フォームを表示するページを作成します。定員に達した時点で自動的に申込を締め切るロジックや、キャンセル待ち機能の実装も、Bubbleのワークフロー設定で対応できます。参加確認メールの自動送信も、SendGridなどのメール配信サービスと連携すれば手軽に実現可能です。

指名予約型

指名予約型は、「この担当者にお願いしたい」というように、特定のスタッフや専門家を選んで予約するタイプです。コンサルティングやカウンセリング、パーソナルトレーニングなど、担当者のスキルや相性が重要なサービスで多く採用されています。

Bubbleで構築する場合、スタッフごとにプロフィールページやスケジュールを管理し、ユーザーが担当者を選択してから空き時間を確認・予約するという流れを実装します。担当者ごとに異なるサービスメニューや料金設定を持たせることもできるため、柔軟な運用に対応しやすい点がメリットです。

複合型

複合型は、ここまで紹介した予約タイプを組み合わせて構築するカスタム仕様の予約システムです。たとえば「担当者を指名したうえで、時間枠を選んで予約する」「イベント予約と日付予約を一つのシステムで管理する」といった、独自の業務フローに合わせた設計が求められるケースに該当します。

Bubbleはデータベース構造やワークフローを自由に設計できるため、こうした複合的な要件にも柔軟に対応できます。ただし、組み合わせる要素が増えるほど設計の難易度は高くなり、開発コストや期間にも影響が出てきます。複合型を検討する場合は、Bubbleでの開発実績が豊富な開発会社に相談するのがおすすめです。


Bubbleが予約システム開発に向いている理由

予約システムを開発する手段はBubble以外にもいくつかありますが、その中でもBubbleが選ばれるのには明確な理由があります。

ここでは、Bubbleが予約システム開発に特に適しているポイントを3つに分けて解説します。

  • フルスクラッチ開発と比べてコストと期間を大幅に抑えられる
  • 必要な機能をプラグインで拡張できる
  • リリース後の改修や機能追加に柔軟に対応できる

フルスクラッチ開発と比べてコストと期間を大幅に抑えられる

Bubbleを選ぶ最大のメリットは、開発にかかるコストと期間を大幅に圧縮できる点です。

従来のフルスクラッチ開発(プログラミング言語を使ってゼロからシステムを構築する方法)で予約システムを作ると、エンジニアを複数名アサインして数ヶ月かけて開発するのが一般的。費用は2,000万〜4,000万円、場合によってはそれ以上になることも珍しくありません。

一方、Bubbleを使ったノーコード開発であれば、同等の機能を持つ予約システムを150万〜500万円程度で構築できるケースが多く、開発期間も数週間〜2ヶ月ほどに短縮できる可能性があります。コーディング(プログラムを書く作業)が不要な分、設計からリリースまでのスピードが格段に速いのが特徴です。

特に、スタートアップや中小企業、新規事業の立ち上げフェーズなど、限られた予算の中でまずサービスを形にしたいという場面では、Bubbleのコストパフォーマンスは大きな武器になるでしょう。

必要な機能をプラグインで拡張できる

予約システムには、カレンダー表示・メール通知・決済・ユーザー認証など、さまざまな機能が求められます。これらをすべてゼロから作るとなると大きな手間がかかりますが、Bubbleではプラグイン(追加機能パーツ)を活用することで効率よく実装可能です。

たとえば、カレンダー表示には「Full Calendar」、メール送信にはSendGrid、決済機能にはStripeといった外部サービスとの連携プラグインがあらかじめ用意されています。これらをインストールして設定するだけで、高度な機能を短期間で組み込めるのがBubbleの大きな強みです。

さらに、Bubbleのプラグインマーケットには数千種類のプラグインが公開されており、自社の要件に合ったものを選んで組み合わせることで、オリジナルの予約システムに仕上げることができます。外部のAPI(異なるサービス同士をつなぐ仕組み)と連携する機能も備えているため、プラグインにない機能でも柔軟に対応しやすい環境が整っています

リリース後の改修や機能追加に柔軟に対応できる

予約システムは、一度リリースしたら終わりというものではありません。実際に運用を始めてみると、「キャンセルポリシーを変更したい」「新しい予約メニューを追加したい」「管理画面の項目を見直したい」といった改善要望が次々と出てくるのが一般的です。

フルスクラッチ開発の場合、こうした改修のたびにエンジニアへ依頼し、コードの修正・テスト・デプロイ(本番環境への反映)を行う必要があり、時間もコストもかさみがち。一方でBubbleなら、管理画面から視覚的に設定を変更できるため、ちょっとした修正であればスピーディーに対応できます。

また、新しい機能を追加する際も、既存のデータベース構造やワークフローに要素を付け足していく形で開発を進められるため、大がかりな作り直しが発生しにくいのも利点です。サービスの成長に合わせて段階的に機能を拡張していく——そんなアジャイル(小さく素早く改善を繰り返す)スタイルの開発に、Bubbleは非常にフィットします


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Bubbleで実装できる予約システムの主要機能一覧

Bubbleで予約システムを開発するにあたって、「具体的にどんな機能が実装できるのか」「逆に何が難しいのか」を把握しておくことは欠かせません。

ここでは、Bubbleで実装できる機能と、対応が難しい領域の両面を整理して紹介します。

  • Bubbleで実装できる機能
  • Bubbleでは実装が難しい機能

Bubbleで実装できる機能

Bubbleでは、予約システムに求められる主要な機能の多くをカバーできます。標準機能とプラグイン・外部サービスの組み合わせによって、かなり本格的なシステムを構築することが可能です。

以下の表に、機能カテゴリごとの実装内容と活用できるプラグイン・連携先をまとめました。

機能カテゴリ実装できる主な機能活用プラグイン・連携先の例
予約受付・カレンダーUIカレンダー表示、時間枠選択、空き状況のリアルタイム反映、予約フォーム構築Full Calendar 等
予約管理・ダッシュボード予約一覧表示、ステータス管理、確認・変更・キャンセル操作、顧客情報管理、予約履歴の蓄積Bubble標準機能
自動通知・リマインド予約確定メール、リマインドメール・SMS、変更・キャンセル通知、管理者への新規予約通知SendGrid・Twilio 等
決済・オンライン支払いクレジットカード事前決済、キャンセル時の返金処理、決済履歴管理Stripe 連携
外部サービス連携Googleカレンダー同期、LINE・Slack通知、Zapier経由の自動連携、既存システムとのデータ連携API Connector・Zapier
その他会員登録・ログイン、レスポンシブ対応(スマホ表示)、多言語対応、クーポン発行Bubble標準機能+各種プラグイン

注目すべきは、予約の受付から管理、通知、決済、外部サービスとの連携まで、予約システムに必要な機能をひと通り網羅できる点です。

たとえば、カレンダー上で空き状況を表示し、ユーザーが時間枠を選んで予約、確定と同時に確認メールが自動送信され、Stripe経由で事前決済も完了する——こうした一連の流れを、Bubbleひとつで実現できます。さらに、GoogleカレンダーやLINEとの連携を加えれば、ユーザーにとっても管理者にとっても使い勝手の良いシステムに仕上がるでしょう。

管理者向けのダッシュボードも、Bubbleの標準機能だけで構築可能。予約の一覧表示やステータスの変更、顧客情報の管理、過去の予約履歴の確認といった日常的な運用業務を、ブラウザ上で完結させられます。

Bubbleでは実装が難しい機能

一方で、Bubbleにも得意・不得意があります。以下のような要件を含むプロジェクトでは、Bubble単体での対応が難しいケースがあるため、事前に把握しておくことが重要です。

要件・ケース難しい理由代替手段・対応策
大量同時アクセス(数千件/秒レベル)Bubbleのサーバー処理性能に上限がある大規模サービスはフルスクラッチ開発を検討
ネイティブアプリ(iOS/Android)での提供BubbleはWebアプリ特化でネイティブアプリの直接開発には非対応FlutterFlowなどネイティブ対応ツールとの併用
高度なリアルタイム排他制御ミリ秒単位の座席取り合い処理などはBubbleの処理構造上難しいチケット販売系など高負荷処理はスクラッチ推奨
オフライン環境での動作BubbleはWebベースのためインターネット接続が前提ネイティブアプリまたはPWA対応の検討
複雑な既存基幹システムとの深い連携APIが公開されていない基幹システムとの統合は制約がある中間APIの開発やiPaaS活用を検討

たとえば、人気チケットの発売開始直後のように数千〜数万人が同時にアクセスするケースでは、Bubbleのサーバー性能では処理が追いつかない恐れがあります。また、iPhoneやAndroidのネイティブアプリとして予約システムを提供したい場合、BubbleはWebアプリ専用のツールであるため、FlutterFlowなど別のツールとの併用を検討する必要があるでしょう。

このほか、インターネット接続がない環境での利用や、社内の基幹システム(APIが公開されていないもの)との深い連携が求められる場面でも、Bubble単体では対応が難しくなります。

こうした制約を踏まえたうえで、自社の予約システムに必要な要件がBubbleの対応範囲に収まるかどうかを見極めることが、開発手法を選ぶうえでの大切な判断ポイントです。


Bubbleで予約システムを開発する流れ

ここからは、Bubbleで予約システムを開発する際の具体的な進め方を、5つのステップに分けて解説します。全体像を把握しておくことで、開発会社への依頼時にもスムーズにコミュニケーションが取れるようになるでしょう。

ステップやることポイント
① 要件定義予約タイプ・必要機能・利用フローの整理最重要工程。ここが曖昧だと手戻りの原因に
② 画面設計ユーザー側・管理者側の画面構成を設計ワイヤーフレームで事前に可視化すると効率的
③ データベース設計予約・ユーザー・時間枠などのデータ構造を設計データの関連性設計が使い勝手を左右する
④ UI構築・ワークフロー設定Bubble上で画面とロジックを実装プラグイン・外部連携もこの段階で設定
⑤ テスト・公開動作確認 → 本番環境へデプロイダブルブッキング防止・決済処理は重点的に確認

それぞれのステップを詳しく見ていきましょう。

  • ① 要件定義
  • ② 画面設計
  • ③ データベース設計
  • ④ UI構築・ワークフロー設定
  • ⑤ テスト・公開

① 要件定義

5つのステップの中で最も重要なのが、この要件定義です。「どんな予約タイプにするか」「必要な機能は何か」「ユーザーはどのような手順で予約を完了するか」といった内容を、開発に着手する前にしっかり整理します。

具体的には、以下のような項目を明確にしていく作業です。

  • 予約の種類(時間枠型・日付型・イベント型など)
  • 必要な機能(決済、通知、キャンセル処理、管理画面など)
  • 利用者の流れ(予約の申込から完了までの操作手順)
  • 管理者側の運用フロー(予約の確認・承認・変更の手順)

要件定義が曖昧なまま開発を進めてしまうと、途中で「やっぱりこの機能も必要だった」「想定していた動きと違う」といった手戻りが発生し、コストも期間も膨らんでしまいます。逆に言えば、この工程を丁寧に行うだけで、開発全体の効率と品質が大きく変わるということ。開発会社に依頼する場合でも、要件定義の段階から一緒に進められるパートナーを選ぶのがおすすめです。

② 画面設計

要件が固まったら、次はユーザー側と管理者側それぞれの画面構成を設計します。「どのページに何を表示するか」「ボタンを押したら何が起きるか」といった画面の全体像を、ワイヤーフレーム(画面の設計図のようなもの)として可視化する工程です。

予約システムの場合、ユーザー側には予約カレンダーや予約フォーム、予約履歴ページなどが必要になります。管理者側には、予約の一覧・詳細画面、ステータスの変更画面、顧客情報の管理画面などが求められるでしょう。

この段階で画面のイメージを具体化しておくと、後のBubble上での構築作業がスムーズに進みます。FigmaやAdobe XDなどのデザインツールを使って作成するケースが多いですが、手書きのスケッチでもまずは全体像を把握できれば十分です。

③ データベース設計

画面設計と並行して、またはその直後に行うのがデータベース設計。予約システムで扱うデータの構造を定義する工程です。

たとえば、予約システムでは以下のようなデータを管理する必要があります。

  • 予約データ(予約日時、ステータス、担当者、金額など)
  • ユーザーデータ(氏名、メールアドレス、電話番号など)
  • 時間枠・サービスデータ(予約可能な時間帯、メニュー、料金設定など)

Bubbleでは、こうしたデータをデータタイプ(データの種類ごとのまとまり)として定義し、各データタイプ同士の関連性を設定していきます。この設計が適切でないと、「予約一覧を表示するのに時間がかかる」「データの整合性が取れなくなる」といった問題が後から発生しがち。地味ながらもシステムの使い勝手と安定性を大きく左右する、非常に大切なステップです。

④ UI構築・ワークフロー設定

設計が整ったら、いよいよBubbleのエディタ上で実際のシステムを組み立てていきます。画面設計に沿ってUI(ユーザーが操作する画面)を構築し、ワークフロー(「このボタンを押したらこの処理を実行する」という動作の流れ)を設定する工程です。

予約フォームの送信ボタンを押したときにデータベースへ予約情報を保存する処理、確認メールを自動送信する処理、カレンダー上の空き状況をリアルタイムで更新する処理など、予約システムの動きをひとつずつ組み込んでいきます。

プラグインの導入や外部サービスとの連携もこの段階で設定。Full Calendarでカレンダー表示を実装したり、Stripeで決済機能を組み込んだり、SendGridで通知メールの配信を設定したりと、要件に応じて必要なパーツを追加していきます

⑤ テスト・公開

開発が一通り完了したら、本番公開の前に入念なテストを実施します。予約システムでは特に以下のポイントを重点的に確認することが重要です。

  • ダブルブッキング(二重予約)が発生しないか
  • 決済処理が正常に完了するか、エラー時に適切に処理されるか
  • 予約の変更・キャンセル時にデータや通知が正しく更新されるか
  • スマートフォンからの操作に問題がないか

テストをクリアしたら、Bubbleの機能を使って本番環境へデプロイ(公開)します。Bubbleでは開発環境と本番環境が分かれているため、公開前の最終チェックを安全に行える仕組みが整っている点も安心材料のひとつ。

なお、公開後も利用者からのフィードバックをもとに改善を重ねていくことが、使いやすい予約システムを育てるうえで欠かせないプロセスです。


【規模別】Bubble予約システムの開発費用の目安

「Bubbleで予約システムを作ると、実際どれくらいの費用がかかるのか」——これは多くの方が気になるポイントでしょう。

ここでは、システムの規模別に開発費用の目安を紹介し、あわせてBubble自体の料金プランや月々の運用コストについても解説します。なお、以下の金額はあくまで目安であり、要件の複雑さや開発会社の料金体系によって変動する点はご了承ください。

  • 小規模:約100万〜200万円
  • 中規模:約200万〜400万円
  • 大規模:約400万〜500万円以上
  • Bubbleの料金プランと運用コスト

小規模:約100万〜200万円

単店舗の美容サロンや個人経営のクリニックなど、シンプルな予約機能があれば十分というケースが該当します。

主な実装内容は、カレンダーによる予約受付、予約確定時の自動メール通知、そして基本的な管理画面の3つ。ユーザーが日時を選んで予約し、管理者がその内容を確認・変更できるという、予約システムの土台となる機能を一通り備えた構成です。

開発費用の目安は約100万〜200万円、開発期間は2週間〜1ヶ月程度が一般的。フルスクラッチ開発なら同じ機能でも数百万円以上かかることを考えると、Bubbleのコスト優位性がよくわかるでしょう。

まずは最小限の機能でリリースし、運用しながら改善していく「スモールスタート」の進め方にも適した規模感です。

中規模:約200万〜400万円

小規模の機能に加えて、オンライン決済や顧客管理、管理者向けダッシュボードなどを搭載するケースが中規模に該当します。

具体的には、Stripeを使ったクレジットカード決済、予約ごとの売上管理、顧客情報の蓄積と検索、予約状況をグラフや一覧で把握できるダッシュボードなどが実装対象。複数メニューの料金設定やキャンセルポリシーの自動適用といった、業務ロジックがやや複雑になる機能も含まれてきます。

開発費用の目安は約200万〜400万円、開発期間は1〜2ヶ月ほど。「予約を受けるだけでなく、業務全体をシステムで効率化したい」という段階のビジネスに適しています。

大規模:約400万〜500万円以上

多店舗展開している企業や、複雑な業務フローを持つサービスで求められるのが大規模な予約システムです。

中規模の機能に加え、店舗ごとの予約管理・スタッフ管理、GoogleカレンダーやLINEなど外部サービスとの連携、権限管理(管理者・店長・スタッフで操作できる範囲を分ける仕組み)、高度なカスタマイズなどが実装対象に。シーズン料金や複数クーポンの併用といった複雑な料金計算が絡むと、さらに開発のボリュームが増えていきます。

開発費用の目安は約400万〜500万円以上、開発期間は2〜4ヶ月程度。それでも、同等の機能をフルスクラッチで開発した場合と比較すれば、コストは数分の一に抑えられるケースがほとんどです。

Bubbleの料金プランと運用コスト

予約システムの開発費用とは別に、Bubbleの利用料(月額プラン)と外部サービスの利用料が毎月のランニングコストとしてかかります。

Bubbleの主なWebアプリ向けプランは以下の通りです(年払い時の月額料金)。

プラン月額料金(年払い時)主な特徴
Free無料学習・プロトタイプ用。本番公開やカスタムドメインは不可
Starter月額29ドル〜カスタムドメイン利用可。小規模な本番運用向け
Growth月額119ドル〜二要素認証に対応、エディター2名まで。成長フェーズ向け
Team月額349ドル〜エディター5名まで、サブアプリ対応。チーム開発向け
Enterprise要問合せ専用サーバー、SLA付きサポートなど。大規模運用向け

予約システムを本番環境で運用するには、最低でもStarterプラン以上が必要です。決済連携やユーザー認証をしっかり実装するならGrowthプラン、複数人で管理・開発するならTeamプランが目安になるでしょう。

加えて、外部サービスの利用料も考慮が必要です。たとえば、決済機能のStripeは決済額に対して数%の手数料が発生し、メール配信サービスのSendGridは月間の送信量に応じた従量課金となります。Googleカレンダー連携やSMS通知(Twilioなど)を導入する場合も、それぞれのサービス利用料がかかります。

トータルの月額運用コストとしては、Bubbleのプラン料金に加えて外部サービス分を合わせると、小規模なシステムで月額5,000〜15,000円程度、中〜大規模では月額20,000〜50,000円以上が一つの目安。フルスクラッチ開発後のサーバー維持費や保守費用と比べれば、ランニングコストも大幅に抑えられる点はBubbleの見逃せないメリットです


結局どれが最適?開発手法別に比較

予約システムを構築する方法は、Bubble以外にもいくつかの選択肢があります。「結局、自社にはどの方法が合っているのか」を判断するには、それぞれの手法を横並びで比較してみるのが近道です。

ここでは、Bubbleと代表的な3つの開発手法を比較していきます。

  • Bubble × 既製SaaSの比較
  • Bubble × フルスクラッチ開発の比較
  • Bubble × 他のノーコードツールの比較

Bubble × 既製SaaSの比較

RESERVAやSTORES予約など、すでに完成された予約サービス(既製SaaS)を利用する方法との比較です。

比較項目既製SaaS(RESERVA・STORES予約等)Bubble開発
カスタマイズ性限定的(提供される機能の範囲内)高い(独自要件に柔軟対応)
導入スピード即日〜数日で利用開始可能2週間〜数ヶ月の開発期間が必要
初期費用無料〜低額で開始可能開発費用が発生(規模による)
月額コスト機能追加ごとに上位プランが必要になりやすいBubbleプラン料金+外部サービス費用
デザインの自由度テンプレート内での調整に限定完全自由にUI設計が可能
外部連携提供されている連携先に限定API Connectorで幅広く連携可能

既製SaaSの最大のメリットは、とにかく導入が早いこと。アカウントを作成してすぐに予約受付を始められるため、「今すぐ予約機能が欲しい」「まずは試してみたい」という場面には最適です。初期費用もほぼかからないケースが多く、手軽さは圧倒的でしょう。

一方で、業務フローに合わせた細かいカスタマイズや、ブランドイメージに沿ったデザインの作り込みには限界があります。機能を増やそうとするたびに上位プランへのアップグレードが必要になり、長期的に見ると月額コストが膨らんでいくケースも珍しくありません。

Bubbleを選ぶべきなのは、「自社独自の予約フローを実現したい」「デザインにこだわりたい」「将来的に機能を自由に拡張していきたい」といった要件がある場合。逆に、汎用的な予約機能で十分であれば、既製SaaSのほうがコストも時間も節約できます

Bubble × フルスクラッチ開発の比較

プログラミング言語を使ってゼロからシステムを構築する、フルスクラッチ開発との比較です。

比較項目フルスクラッチ開発Bubble開発
開発の自由度制限なし(何でも実装可能)高いがBubbleの仕様内での対応
開発費用数百万〜数千万円数十万〜数百万円
開発期間3ヶ月〜1年以上2週間〜数ヶ月
保守・改修エンジニアの確保が必要ノーコードで迅速に対応可能
スケーラビリティ高い(設計次第)中規模までは十分対応可能
エンジニア依存度高い(開発・運用ともに必須)低い(非エンジニアでも管理可能)

フルスクラッチ開発の強みは、技術的な制約がほぼないこと。どんなに複雑な要件でも、エンジニアの力があれば実現できます。大量アクセスへの対応やミリ秒単位のリアルタイム処理など、Bubbleでは難しい領域もカバー可能です。

ただし、その自由度の代償として、開発費用は桁違いに高くなります。エンジニアを複数名体制で数ヶ月間アサインする必要があり、2,000万〜4,000万円規模のプロジェクトも珍しくありません。リリース後の保守・改修にも継続的にエンジニアを確保しなければならず、運用フェーズのコストも見過ごせないポイントです。

Bubbleは、フルスクラッチほどの自由度はないものの、中規模程度の予約システムであれば十分に対応可能。開発費用はフルスクラッチの10分の1程度に抑えられることもあり、スタートアップや中小企業、新規事業の立ち上げフェーズにおいては、コストパフォーマンスで大きく優位に立ちます。

Bubble × 他のノーコードツールの比較

最後に、Bubble以外の主要なノーコードツールとの比較です。FlutterFlowとAdaloを取り上げます。

比較項目BubbleFlutterFlowAdalo
開発対象Webアプリモバイルアプリ(iOS / Android)モバイルアプリ
カスタマイズ性非常に高い高い中程度
データベース内蔵DB+外部連携Firebase(外部)内蔵DB
予約システム適性◎(Webベースの予約に最適)○(ネイティブアプリ向け)△(複雑な予約ロジックに制約あり)
学習コストやや高い中程度低い
日本語情報の充実度多い増加中少ない

Bubbleが得意とするのは、Webブラウザで動作する予約システムの構築です。データベースやワークフローの自由度が高く、複雑な予約ロジックや料金計算にも対応しやすいのが特徴。日本語の情報やコミュニティも比較的充実しているため、学習や情報収集のハードルが低い点も見逃せません。

FlutterFlowは、iPhoneやAndroidのネイティブアプリ(端末にインストールして使うアプリ)を開発したい場合に適したツール。「予約システムをスマホアプリとして提供したい」というニーズがあるなら、FlutterFlowを選ぶか、BubbleとFlutterFlowを併用する方法が考えられます。

Adaloは手軽にモバイルアプリを作れる一方で、複雑な予約ロジックの実装には制約があるため、シンプルな予約機能に限定されるケースが多くなるでしょう。

まとめると、Webベースの予約システムを柔軟にカスタマイズして構築するなら、ノーコードツールの中ではBubbleが最も適した選択肢。モバイルアプリとしての提供が必須であればFlutterFlowとの組み合わせを検討し、ごく簡易な予約機能で十分であればAdaloや既製SaaSも視野に入れる——という判断基準で選ぶのがおすすめです。


Bubbleで開発された予約システムの事例紹介

ここまでBubbleの機能や費用について解説してきましたが、「実際にどんな予約システムが作られているのか」を知ることで、よりイメージが具体的になるはずです。

ここでは、Bubbleで開発・運用されている2つの予約システム事例を紹介します。

  • 別荘サブスクの宿泊予約システム(SANU 2nd Home)
  • レジデンシャルホテルの予約システム(Abode)

別荘サブスクの宿泊予約システム(SANU 2nd Home)

サービス名: SANU 2nd Home(https://www.sa-nu.com/予約タイプ: 日付予約型

SANU 2nd Homeは、月額制で自然豊かなエリアにある「もう一つの家」を利用できるサブスクリプション型の宿泊サービスです。都市部に暮らしながら、週末や休暇に自然の中で過ごすライフスタイルを提案しており、複数の拠点を展開しています。

このサービスの予約システムがBubbleで開発されており、2021年にリリース。会員登録、宿泊予約、予約の変更・キャンセル、チェックイン・チェックアウトの管理など、宿泊サービスに必要な一連の機能を備えています。

注目すべきは、サービスの成長とともにBubble製のシステムがしっかりとスケールしている点。SANU 2nd Homeは累計で約50億円の資金調達にも成功しており、ノーコードで構築したシステムでも十分にビジネスの基盤として機能することを証明した好例といえるでしょう。

レジデンシャルホテルの予約システム(Abode)

サービス名: Abode(https://waclass.jp/abode/予約タイプ: 日付予約型

Abodeは、WACLASS株式会社が運営する「住まうように旅する」をコンセプトにしたレジデンシャルホテルの予約システムです。通常のホテルとは異なり、暮らすように滞在できる長期滞在向けの宿泊体験を提供しています。

こちらの予約システムもBubbleで開発されており、客室の検索、宿泊日の選択、予約の受付、決済処理といった予約に必要な基本機能をカバー。ユーザーがWebサイト上でスムーズに予約を完了できる導線が整えられています。

この事例からわかるのは、ホテル・宿泊業界のような「デザイン性」と「信頼性」の両方が求められる領域でも、Bubbleで十分に実用的なシステムを構築できるということ。独自のブランド体験に合わせたUI設計ができるBubbleの自由度の高さが、こうした事例を可能にしています。


Bubble予約システムの開発を成功させるために押さえるべきポイント

Bubbleは優れたツールですが、ツールの選定だけで開発が成功するわけではありません。プロジェクトの進め方や意思決定の質が、完成するシステムのクオリティを大きく左右します。

ここでは、Bubbleで予約システムを開発する際に押さえておきたい4つのポイントを解説します。

  • 要件を曖昧にしたまま開発に進めない
  • 最初から全機能を入れ込もうとしない
  • セキュリティ・個人情報の取り扱いに注意する
  • 運用・保守体制を事前に想定しておく

要件を曖昧にしたまま開発に進めない

開発の流れを紹介した章でも触れましたが、最も多い失敗パターンが「要件が固まらないまま開発を始めてしまう」ケースです。

「とりあえず予約できるようにしたい」「なんとなくこんな感じで」という状態で開発に着手すると、途中で仕様の矛盾が発覚したり、想定していなかった機能が必要になったりと、手戻りが頻発します。その結果、当初の見積もりから費用が大幅に膨らみ、納期も遅れるという悪循環に。

こうした事態を避けるために、開発前の段階で以下の点を明確にしておきましょう。

  • どの予約タイプを採用するか(時間枠型・日付型・イベント型など)
  • ユーザーと管理者それぞれの操作フローはどうなるか
  • 決済・通知・キャンセルなど、必須の機能は何か
  • 将来的に追加したい機能はあるか

自社だけで整理が難しい場合は、要件定義の段階から一緒に伴走してくれる開発会社に依頼するのが確実です。

最初から全機能を入れ込もうとしない

予約システムの開発で陥りがちなもうひとつの落とし穴が、初回リリースに機能を盛り込みすぎてしまうこと。「クーポン機能も欲しい」「管理画面のダッシュボードも充実させたい」「LINE連携も入れたい」——気持ちはわかりますが、最初からすべてを詰め込もうとすると、開発期間は長引き、コストも跳ね上がります。

さらに、実際にユーザーに使ってもらう前に作り込んだ機能が、リリース後に「実はあまり使われなかった」と判明するケースも少なくありません。これは大きな無駄につながります。

おすすめのアプローチは、まず予約の受付・管理・通知といったコア機能だけでリリースし、ユーザーの反応や運用上の課題を踏まえて段階的に機能を追加していく方法。いわゆるMVP(Minimum Viable Product=必要最小限の機能を持った製品)の考え方です。

Bubbleはリリース後の改修や機能追加がしやすいツールだからこそ、この段階的な開発スタイルとの相性が抜群。「何を最初に作り、何を後回しにするか」の見極めが、プロジェクト成功の鍵を握ります。

セキュリティ・個人情報の取り扱いに注意する

予約システムでは、ユーザーの氏名・メールアドレス・電話番号・クレジットカード情報など、多くの個人情報を扱います。セキュリティ対策が不十分な状態でリリースしてしまうと、情報漏えいや不正アクセスといった深刻なトラブルにつながるリスクがあるため、十分な注意が必要です。

Bubbleにはユーザー認証やアクセス制御の仕組みが標準で備わっていますが、開発者側でも適切な設定を行う必要があります。具体的には、以下のような対策を確認しておきましょう。

  • データベースのプライバシー設定(どのデータを誰が閲覧・編集できるかの制御)
  • ページや機能へのアクセス権限の設定
  • 決済情報の取り扱い(Stripeなど外部決済サービスへの委託で、自社サーバーにカード情報を保持しない設計)
  • SSL(通信の暗号化)が有効になっているかの確認

特にクレジットカード情報の管理は、Stripeのような外部決済サービスに処理を任せることで、自社側のリスクを最小限に抑えるのが一般的な方法です。セキュリティに不安がある場合は、この分野に知見のある開発会社に相談するのが安心でしょう。

運用・保守体制を事前に想定しておく

予約システムは「作って終わり」ではなく、公開後の運用・保守こそが本番。実際にサービスを運営していくと、予約ルールの変更、新メニューの追加、外部サービスのアップデートへの対応など、さまざまな改修や調整が継続的に発生します。

そのため、開発段階から「リリース後は誰がシステムを管理するのか」「修正が必要になったときの対応体制はどうするか」を決めておくことが大切です。

Bubbleはノーコードツールである分、ちょっとした修正や設定変更であれば非エンジニアでも対応可能。ただし、複雑なワークフローの変更やデータベース構造の見直しなどは、Bubbleに精通した人材が対応するほうが安全です。

運用・保守の体制としては、大きく分けて以下の3つのパターンが考えられます。

  • 自社内にBubbleを扱えるメンバーを育成する
  • 開発を依頼した会社に保守契約も含めて依頼する
  • 必要なときだけスポットで外部に改修を依頼する

どのパターンが最適かは、社内のリソースや予算、システムの複雑さによって変わってきます。いずれにしても、「公開後の運用をどうするか」を開発前の段階で考えておくことが、長期的に安定したサービス運営の土台になります。


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