ノーコードツールをタイプ別に徹底比較!選び方や判断ポイントも解説

「アプリを作りたいけど、エンジニアがいない」「開発費用が高すぎて、なかなか踏み出せない」——そんな悩みを抱えている方も多いのではないでしょうか。近年、プログラミングの知識がなくてもアプリやWebサイトを開発できる「ノーコードツール」が注目を集めています。
ノーコードツールを使えば、専門的な技術を持たない担当者でも、自社のアイデアを形にすることが可能です。ただし、ツールによって得意分野や機能が大きく異なるため、目的に合わないツールを選んでしまうと「思っていたものが作れなかった」という失敗にもつながりかねません。
本記事では、ノーコードツールの基礎知識から、タイプ別の比較ポイント、そして自社に合った選び方まで詳しく解説します。
なお、どのツールを選ぶべきか迷っている方には「ノーコード開発の窓口」がおすすめです。開発会社が運営する専門マッチングサイトで、BubbleやFlutterFlowなど最適なツール選定から要件定義まで無料でサポート。複数社の比較も簡単にでき、コンシェルジュが発注先選びをお手伝いします。
Q1. ノーコードツールにはどんな種類がある?
ノーコードツールは大きく4タイプに分類できます。Webアプリ・モバイルアプリ向け(Bubble、FlutterFlow、Adalo)、社内システム向け(Glide、AppSheet、Airtable)、Webサイト・LP制作向け(Webflow、STUDIO、Wix)、EC向け(Shopify、BASE、STORES)です。
Q2. ノーコードツールを選ぶときのポイントは?
判断ポイントは3つあります。①作りたいものが実現できるか、②将来の拡張や運用に対応できるか、③月額料金だけでなく従量課金や決済手数料を含めたトータルコストはいくらか。目先の費用だけでなく中長期視点での検討が重要です。
Q3. ノーコード開発はどんなプロジェクトに向いている?
コストを抑えたい、短期間で開発したいプロジェクトに向いています。専門知識がなくても開発でき、数日〜数週間で完成するケースも。一方、高度な独自機能や大規模システムには不向きなため、要件に応じてローコードやフルスクラッチも検討しましょう。
まず押さえるべきノーコード開発の基礎知識

ノーコードツールの比較に入る前に、まずは基本的な知識を整理しておきましょう。「そもそもノーコード開発とは何か」を理解しておくことで、自社に合ったツール選びがスムーズになります。
この章では、以下の3つのポイントを解説します。
- ノーコード開発とは「コード不要で開発する手法」
- ローコードやフルスクラッチとの違い
- コストを安く短期間で開発したいプロジェクトに向いている
ノーコード開発とは「コード不要で開発する手法」
ノーコード開発とは、プログラミング言語を一切書かずにアプリやWebサイトを作る開発手法のことです。
従来のアプリ開発では、エンジニアがプログラミング言語(JavaやPythonなど)を使ってコードを書く必要がありました。しかしノーコードツールを使えば、あらかじめ用意されたパーツやテンプレートをマウスで配置するだけで開発が完了します。
たとえば、ボタンや入力欄といった部品を画面上にドラッグ&ドロップで並べていくイメージ。PowerPointでスライドを作るような感覚で、アプリの画面や機能を組み立てられます。
プログラミングの専門知識がない営業担当者やマーケティング担当者でも、業務に必要なツールを自分で作れる点が大きな特徴です。
ローコードやフルスクラッチとの違い
アプリ開発の手法には、ノーコード以外にも「ローコード」や「フルスクラッチ」といった方法があります。それぞれの違いを理解しておくと、自社の状況に合った開発手法を選びやすくなるでしょう。
ノーコード開発は、コードを一切書かずに開発する手法です。操作が簡単で、プログラミング未経験者でも取り組めます。一方で、用意されたパーツの範囲内でしか作れないため、複雑な機能や独自性の高いデザインには対応しにくい面も。
ローコード開発は、基本的にはノーコードと同様にパーツを組み合わせて開発しますが、必要に応じて一部のコードを書き足せます。ノーコードより自由度が高く、より複雑なアプリにも対応可能。ただし、コードを書く部分には多少のプログラミング知識が求められます。
フルスクラッチ開発は、ゼロからすべてのコードを書いて開発する従来型の手法です。自由度は最も高く、どんな機能でも実現できます。その反面、開発には高度な技術と長い期間、そして多額の費用がかかるのが一般的。
| 開発手法 | コーディング | 自由度 | 開発期間 | 必要スキル |
|---|---|---|---|---|
| ノーコード | 不要 | 低め | 短い | 不要 |
| ローコード | 一部必要 | 中程度 | やや短い | 基礎レベル |
| フルスクラッチ | すべて必要 | 高い | 長い | 高度な専門知識 |
コストを安く短期間で開発したいプロジェクトに向いている
ノーコード開発が特に力を発揮するのは、「コストを抑えたい」「スピード重視で進めたい」というプロジェクトです。
従来の開発では、要件定義から設計、実装、テストまで多くの工程が必要で、数週間から数ヶ月かかることも珍しくありませんでした。ノーコードなら、これらの工程を大幅に短縮できます。シンプルな業務アプリであれば、数日で完成することも十分可能です。
また、外部の開発会社に依頼する必要がないため、外注費用を大きく削減できます。ツールの利用料金も月額数千円程度から始められるものが多く、初期投資を抑えてスモールスタートしたい企業にはぴったり。
一方で、高度な機能や独自性を求めるプロジェクトには向かないケースもあります。たとえば「他社にはない独自機能を搭載したい」「大規模なシステムを構築したい」といった場合は、ローコードやフルスクラッチを検討した方がよいでしょう。
ノーコード開発は万能ではありませんが、目的と条件が合えば非常に強力な選択肢となります。
【タイプ別】ノーコード開発ツールを紹介

ノーコードツールは数多く存在しますが、すべてが同じ用途に向いているわけではありません。大きく分けると、アプリ開発向け、社内システム向け、Webサイト制作向け、EC構築向けの4タイプに分類できます。
この章では、それぞれのタイプごとに代表的なツールを紹介します。各ツールの特徴や費用感を把握し、目的に合った選択肢を絞り込みましょう。
- アプリ・Webサービスに向いているノーコードツール
- 社内システム向けノーコードツール
- Webサイト・LP制作向けノーコードツール
- EC・オンライン販売向けノーコードツール
アプリ・Webサービスに向いているノーコードツール
本格的なWebアプリやモバイルアプリを開発したい場合に適したツールを紹介します。スタートアップのMVP(最小限の機能を持つ製品)開発や、BtoBサービスの構築などに活用されています。
Bubble
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | Webアプリ、マーケットプレイス、SaaS、社内管理システム |
| 得意なこと | 複雑なロジックやデータベース設計、外部API連携、高度なワークフロー構築 |
| 注意点 | 学習コストが高め、モバイルアプリは別プランが必要、従量課金(WU)に注意 |
| 費用感 | 無料プランあり/Webプランは月額約4,500円〜50,000円、モバイルプランは別途(年払い時) |
Bubbleは、ノーコードツールの中でも特に自由度が高く、複雑なWebアプリケーションを構築できるのが最大の強みです。データベース設計やワークフロー(処理の流れ)を細かく設定でき、マーケットプレイスやSaaS型サービスの開発にも対応できます。
一方で、機能が豊富な分、操作に慣れるまでにはある程度の学習時間が必要です。「Workload Units(WU)」という従量課金の仕組みにより、アクセス数やデータ処理量が増えるとコストが上がる点にも注意が求められます。また、2025年からネイティブモバイルアプリ向けの専用プランが追加され、iOS/Android対応も可能になりました。
FlutterFlow
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | ネイティブモバイルアプリ(iOS/Android)、Webアプリ |
| 得意なこと | 美しいUIデザイン、Firebase連携、ソースコード出力、アプリストア公開 |
| 注意点 | データベースは別途用意が必要、一定の技術理解があると活用しやすい |
| 費用感 | 無料プランあり/有料は月額約5,500円〜21,000円(年払い時) |
FlutterFlowは、Googleが開発したフレームワーク「Flutter」をベースにしたノーコードツールです。1つのプロジェクトでiOS・Android・Webの3つのプラットフォームに対応したアプリを作れる点が大きな魅力といえます。
Firebaseとの連携が標準でサポートされており、ユーザー認証やデータベース、プッシュ通知などの実装がスムーズ。さらに、作成したアプリのソースコードをエクスポートできるため、将来的に自社開発へ移行したい場合にも柔軟に対応できます。2025年のプラン改定により、Free・Basic・Growth・Businessの4プランに整理されました。
Adalo
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | シンプルなモバイルアプリ、MVP開発、プロトタイプ作成 |
| 得意なこと | 直感的な操作性、アプリストアへの直接公開、豊富なコンポーネント |
| 注意点 | 複雑な機能には限界あり、無料プランでは公開不可 |
| 費用感 | 無料プランあり/有料は月額約5,500円〜28,000円(年払い時) |
Adaloは、モバイルアプリの開発に特化したノーコードツールです。ドラッグ&ドロップの直感的な操作でアプリを作成でき、完成したアプリはApp StoreやGoogle Playに直接公開できます。
デザインの自由度が高く、ボタンやリスト表示などのコンポーネントを自由に配置可能。データベース機能も内蔵されているため、外部サービスを用意しなくても基本的なアプリは完結できます。
2025年後半のAdalo 3.0リリースにより、インフラが大幅に刷新されパフォーマンスが向上。AI機能の強化も進んでいます。ただし、高度なカスタマイズや大規模なアプリには向かない場合もあるため、MVPやプロトタイプの検証用途で活用するのがおすすめです。
社内システム向けノーコードツール
業務効率化を目的とした社内ツールや管理システムの構築に適したツールを紹介します。スプレッドシートやデータベースと連携しやすく、非エンジニアでも扱いやすい点が特徴です。
Glide
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | 社内業務アプリ、在庫管理、顧客管理(CRM)、営業支援ツール |
| 得意なこと | Googleスプレッドシートやデータベースからアプリを自動生成、操作が簡単 |
| 注意点 | アプリストア公開は不可(PWA形式)、複雑なロジックには限界あり |
| 費用感 | 無料プランあり/有料は月額約2,800円〜35,000円(年払い時) |
Glideは、スプレッドシートのデータをそのままアプリに変換できるツールです。GoogleスプレッドシートやAirtable、Excelと連携でき、既存のデータを活かしてすぐに業務アプリを立ち上げられます。
学習コストが非常に低く、非エンジニアでも短時間で使い方を習得できるのが強み。実際に90分程度でアプリを作れたという事例もあり、手軽さではトップクラスといえるでしょう。2025年11月からの新プラン体系では、Free・Explorer・Maker・Business・Enterpriseの5つが用意されています。
ただし、作成できるのはPWA(Progressive Web App)形式のアプリに限られ、App StoreやGoogle Playへの公開はできません。社内向けの業務ツールや、限定メンバーで使う管理アプリに向いています。
AppSheet
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | 業務アプリ、データ入力・管理ツール、承認ワークフロー |
| 得意なこと | Googleサービスとの連携、自動化機能(ボット)、オフライン対応 |
| 注意点 | デザインの自由度は低め、ユーザー数に応じた課金体系 |
| 費用感 | プロトタイプは無料/Starter:月額約750円、Core:月額約1,500円(1ユーザーあたり) |
AppSheetは、Googleが提供するノーコードプラットフォームで、Google Workspaceとの親和性が高いのが特徴です。Googleスプレッドシートやドライブのデータをもとに、モバイル対応の業務アプリを素早く構築できます。
承認フローの自動化やメール通知、PDF生成といった機能も備えており、日々の業務を効率化するツールとして活用されています。オフライン環境でも動作する点は、現場作業の多い業種にとって大きなメリット。Google Workspace有料プランにはCoreプランが含まれているケースもあり、すでにGoogleサービスを利用している企業にとってはコストメリットがあります。
ただし、デザインのカスタマイズ性はあまり高くないため、外部向けの見栄えを重視するサービスには不向きです。
Airtable
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | プロジェクト管理、コンテンツ管理、データベース構築 |
| 得意なこと | 柔軟なデータベース設計、多彩なビュー(カンバン、ガントなど)、自動化機能 |
| 注意点 | あくまでデータ管理が主軸、フロントエンド画面は別途構築が必要 |
| 費用感 | 無料プランあり/有料は月額約3,000円〜7,000円(1ユーザーあたり・年払い時) |
Airtableは、スプレッドシートとデータベースの良いところを組み合わせた柔軟なツールです。表形式だけでなく、カンバンボードやカレンダー、ガントチャートなど、データの見せ方を自由に切り替えられるのが特徴といえます。
自動化機能(Automations)を使えば、特定の条件でメール送信やSlack通知を行うワークフローも構築可能。マーケティングチームのコンテンツ管理や、プロジェクトの進捗管理など、幅広い業務で活用されています。
注意点として、Airtableはあくまでデータベース・バックエンドのツールであり、ユーザー向けのアプリ画面(フロントエンド)を作る機能は備えていません。顧客向けアプリを構築する場合は、SoftrやAdaloなど他のツールと組み合わせて使う方法が一般的です。
Webサイト・LP制作向けノーコードツール
コーポレートサイトやランディングページ(LP)の制作に適したツールを紹介します。デザインの自由度が高く、マーケティング目的のページ作成に力を発揮します。
Webflow
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | 企業サイト、ポートフォリオ、メディアサイト、マーケティングLP |
| 得意なこと | 高度なデザイン表現、アニメーション実装、CMS機能、SEO対策 |
| 注意点 | 学習コストが高め、日本語情報が少なめ、費用が複雑 |
| 費用感 | 無料プランあり/有料は月額約2,000円〜6,000円(サイトプラン・年払い時) |
Webflowは、プロのデザイナーも使用する本格的なWebサイト制作ツールです。CSSやHTMLの知識がなくても、視覚的な操作で細かなデザイン調整やアニメーション実装が可能。デザインの自由度ではノーコードツールの中でもトップクラスといえます。
CMS(コンテンツ管理システム)機能を備えており、ブログやニュースの更新も簡単。ホスティングも一体化しているため、公開までの手間が省けるのも魅力です。
ただし、機能が豊富な分、操作に慣れるまでには時間が必要です。また、サイトプランとワークスペースプランが別々に存在し、料金体系がやや複雑な点も理解しておきましょう。
STUDIO
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | コーポレートサイト、LP、ポートフォリオ、ブログ |
| 得意なこと | 日本語対応、直感的な操作性、Figma連携、美しいデザイン表現 |
| 注意点 | ECや会員機能は非対応、HTMLエクスポート不可 |
| 費用感 | 無料プランあり/有料は月額約700円〜4,000円(年払い時) |
STUDIOは、日本発のWebサイト制作ツールで、国内ユーザーにとって使いやすい設計になっています。7,600以上のフォントが利用でき、ピクセル単位での細かなデザイン調整も可能。Figmaで作成したデザインをそのままインポートできる点も、デザイナーから高く評価されています。
CMS機能を搭載しており、ブログ記事やお知らせの更新を非エンジニアでも行えます。チームでの共同編集やコメント機能もあり、制作プロジェクトを効率的に進められるでしょう。
一方で、EC機能や複雑な会員システムには対応していないため、物販サイトや会員制サービスには別のツールを検討する必要があります。また、作成したサイトのHTMLをエクスポートして他のサーバーに移行することはできないため、長期運用の計画も考慮しておきましょう。
Wix
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | 小規模ビジネスサイト、個人サイト、ポートフォリオ、簡易ECサイト |
| 得意なこと | 初心者でも扱いやすい、800以上のテンプレート、AI自動生成機能 |
| 注意点 | デザインの細かい調整には限界あり、大規模サイトには不向き |
| 費用感 | 無料プランあり/有料は月額約1,200円〜4,200円(年払い時) |
Wixは、世界で2億人以上が利用する老舗のWebサイト作成サービスです。800種類以上のテンプレートが用意されており、ドラッグ&ドロップの簡単な操作でサイトを構築できます。
2023年以降に強化されたAIサイトビルダー機能を使えば、いくつかの質問に答えるだけでサイトの雛形が自動生成されるため、初心者でもスタートしやすい環境が整っています。簡易的なEC機能も備えており、小規模なオンラインショップなら対応可能です。
ただし、テンプレートベースで作成するため、細部まで自由にカスタマイズしたい場合にはやや物足りなさを感じる場面も。また、サイトの規模が大きくなると読み込み速度が低下するケースも報告されているため、成長を見据えた大規模サイトには向かない可能性があります。
EC・オンライン販売向けノーコードツール
ネットショップの開設に特化したツールを紹介します。商品管理や決済機能、配送設定などEC運営に必要な機能が揃っており、専門知識がなくてもオンライン販売を始められます。
Shopify
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | 本格的なECサイト、越境EC、D2Cブランド、大規模ストア |
| 得意なこと | 多言語・多通貨対応、8,000以上のアプリ連携、決済手段の豊富さ |
| 注意点 | 月額費用が発生、日本語サポートに一部制限、学習コストあり |
| 費用感 | Basic:月額約5,000円、Standard:月額約14,000円、Premium:月額約60,000円+決済手数料 |
Shopifyは、世界175カ国以上で利用されているECプラットフォームです。多言語・多通貨に対応しており、海外販売(越境EC)を視野に入れたビジネスには特におすすめといえます。
8,000以上のアプリが用意されており、メールマーケティングやレビュー機能、定期購入など、必要な機能を柔軟に追加できるのが強み。日本ではShopify Paymentsに加え、PayPay、コンビニ決済、キャリア決済など多様な決済手段にも対応しています。
ただし、無料プランはなく、Basicプランでも月額約5,000円の費用が発生します。また、管理画面やサポートは英語が基本となる部分もあるため、初めてEC運営に挑戦する方にはやや敷居が高いと感じる場面があるかもしれません。
BASE
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | 個人・小規模ショップ、ハンドメイド販売、副業EC |
| 得意なこと | 初期費用・月額費用0円で開始可能、シンプルな操作、集客支援アプリ |
| 注意点 | 決済手数料がやや高め、機能拡張には有料アプリが必要な場合も |
| 費用感 | スタンダードプラン:月額無料(決済手数料3.6%+40円+サービス利用料3%)/グロースプラン:月額16,580円〜(決済手数料2.9%) |
BASEは、日本国内で230万以上のショップが開設されている人気のECプラットフォームです。最大の特徴は、初期費用・月額費用0円で始められるスタンダードプラン。商品が売れたときだけ手数料が発生する仕組みのため、リスクを抑えてネットショップをスタートできます。
「Pay ID」という独自のショッピングアプリ(累計ID登録者数1,600万人以上)を通じた集客支援があり、新規顧客との接点を作りやすいのも魅力。デザインテンプレートやクーポン機能など、販促に役立つ機能も充実しています。
ただし、スタンダードプランの手数料は合計で約6.6%+40円と、他サービスと比べてやや高め。月商が50万円を超えるようになったら、手数料を抑えられるグロースプランへの移行を検討するとよいでしょう。
STORES
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 向いている開発タイプ | 小規模〜中規模ショップ、実店舗との連携、サービス販売 |
| 得意なこと | シンプルな操作性、手数料が比較的安い、予約・決済機能との連携 |
| 注意点 | 大規模EC向けの機能は限定的、デザイン自由度は中程度 |
| 費用感 | フリープラン:月額無料(決済手数料5%)/ベーシックプラン:月額2,980円(決済手数料3.6%) |
STORESは、シンプルな操作性と手数料の安さが特徴のECプラットフォームです。フリープランでも決済手数料5%と、BASEのスタンダードプラン(約6.6%+40円)と比較すると負担を抑えやすい設計になっています。
48種類の無料テンプレートが用意されており、デザインの知識がなくても見栄えの良いショップを作成可能。さらに、同じSTORESブランドの予約システムや決済サービスと連携できるため、実店舗を持つ事業者や、サービス販売を行いたい方にも適しています。
一方で、Shopifyほどの拡張性やカスタマイズ性はないため、大規模なECサイトや高度なマーケティング施策を行いたい場合には物足りなさを感じるかもしれません。まずは小規模から始めて、売上が伸びてきたら他サービスへの移行も視野に入れておくとよいでしょう。
ノーコードツールを比較一覧表

ここまで紹介してきた12種類のノーコードツールを、一覧表で比較してみましょう。開発タイプごとに整理しているので、自社の目的に合ったツールを探す際の参考にしてください。
アプリ・Webサービス向けノーコードツール比較
| ツール名 | 主な用途・特徴 | 費用感 | 難易度 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| Bubble | Webアプリ・業務アプリ・SaaSなど幅広い開発に対応 | 無料〜月額約50,000円 | やや高い | 本格的なWebサービスを作りたい方、複雑な機能を実装したい方 |
| FlutterFlow | モバイルアプリ/WebアプリをFlutterベースで開発可能 | 無料〜月額約21,000円 | 中程度 | iOS・Android両対応のアプリを作りたい方、ソースコードも手元に残したい方 |
| Adalo | シンプルなモバイルアプリ開発に向いている | 無料〜月額約28,000円 | 低い | 初めてアプリを作る方、MVPを素早く検証したい方 |
社内システム向けノーコードツール比較
| ツール名 | 主な用途・特徴 | 費用感 | 難易度 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| Glide | スプレッドシート連携の業務アプリ作成に強い | 無料〜月額約35,000円 | 低い | 既存のスプレッドシートを活用したい方、素早く業務アプリを立ち上げたい方 |
| AppSheet | Google Workspace連携を前提とした業務アプリ開発 | 無料〜月額約1,500円/人 | 低い | Google Workspaceを利用中の企業、オフラインでも使える業務アプリが必要な方 |
| Airtable | データベースを中心とした業務管理・簡易アプリ | 無料〜月額約7,000円/人 | 低い | プロジェクト管理やコンテンツ管理をしたい方、柔軟なデータベースが必要な方 |
Webサイト・LP制作向けノーコードツール比較
| ツール名 | 主な用途・特徴 | 費用感 | 難易度 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| Webflow | デザイン性の高いWebサイト・LP制作に強い | 無料〜月額約6,000円 | やや高い | デザインにこだわりたい方、アニメーションを実装したい方 |
| STUDIO | 日本語対応・直感的操作でWeb制作が可能 | 無料〜月額約4,000円 | 中程度 | 日本語環境で制作したい方、Figmaと連携してデザインを活かしたい方 |
| Wix | 小規模サイトや簡易LPを短期間で作成可能 | 無料〜月額約4,200円 | 低い | とにかく手軽に始めたい方、AIでサイトを自動生成したい方 |
EC・オンライン販売向けノーコードツール比較
| ツール名 | 主な用途・特徴 | 費用感 | 難易度 | こんな人におすすめ |
|---|---|---|---|---|
| Shopify | 本格的なECサイト構築・拡張に対応 | 月額約5,000円〜+決済手数料 | 中程度 | 本格的にEC事業を展開したい方、海外販売も視野に入れている方 |
| BASE | 初心者向けのネットショップ開設サービス | 月額無料〜+決済手数料 | 低い | 初期費用を抑えて始めたい方、個人でハンドメイド販売をしたい方 |
| STORES | 小規模EC・個人事業向けのオンライン販売 | 月額無料〜+決済手数料 | 低い | 実店舗と連携したい方、予約サービスも一緒に提供したい方 |
比較表から見るツール選びのポイント
上記の比較表を見ると、同じカテゴリ内でも各ツールに特徴の違いがあることがわかります。選ぶ際のポイントを整理すると、以下のようになるでしょう。
学習コストを重視するなら、AdaloやGlide、BASEなど「難易度:低い」のツールがおすすめ。直感的な操作で、初心者でも短期間で使いこなせるようになります。
機能の自由度を重視するなら、BubbleやWebflowなど「難易度:やや高い」のツールが適しています。学習に時間はかかりますが、その分だけ複雑な要件にも対応可能です。
コストを重視するなら、無料プランの充実度や、売上規模に応じた料金体系をチェックしましょう。特にECツールは「売れたときだけ手数料が発生する」仕組みのものが多く、初期リスクを抑えられます。
最終的には、「何を作りたいか」「誰が使うか」「どこまで成長させたいか」という3つの視点で絞り込んでいくのが効果的です。
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ノーコードツールを比較する際の3つの判断ポイント

ノーコードツールは数多く存在し、それぞれに特徴があります。「どれを選べばいいかわからない」と迷ってしまう方も多いのではないでしょうか。
ここでは、ツール選びで失敗しないために押さえておきたい3つの判断ポイントを解説します。
- 開発の目的に対して実現可能なツールか
- 運用や拡張も見据えて使い続けられるか
- 初期費用以外の運用コストはいくらかかるのか
開発の目的に対して実現可能なツールか
最も重要なのは、「作りたいものが本当に作れるかどうか」という点です。
ノーコードツールは便利ですが、万能ではありません。ツールごとに得意な領域と苦手な領域があり、自社の目的と合わないツールを選んでしまうと、途中で「やりたいことができない」という壁にぶつかる可能性があります。
たとえば、以下のようなミスマッチが起こりがちです。
- ECサイトを作りたいのに、Webサイト制作ツール(Wixなど)を選んでしまい、決済機能が不十分だった
- スマートフォンアプリを作りたいのに、Webアプリ専用のツールを選んでしまい、アプリストアに公開できなかった
- 複雑な業務フローを自動化したいのに、シンプルなツールを選んでしまい、機能が足りなかった
こうした失敗を避けるためには、ツールを選ぶ前に「何を作りたいか」を具体的に書き出しておくことが大切です。必要な機能をリストアップし、候補のツールがそれを実現できるかどうかを事前に確認しましょう。
多くのツールには無料プランやトライアル期間が用意されています。本格的に導入する前に、実際に触ってみて「自分のやりたいことができそうか」を検証するのがおすすめです。
運用や拡張も見据えて使い続けられるか
ノーコードツールを選ぶ際には、「今」だけでなく「将来」のことも考えておく必要があります。
事業が成長すれば、ユーザー数が増えたり、新しい機能を追加したくなったりするもの。そのときにツールが対応できなければ、別のツールへの移行(引っ越し)を余儀なくされる可能性があります。
確認しておきたいポイントは以下のとおりです。
拡張性があるか 外部サービスとの連携(API連携)や、プラグイン・アドオンによる機能追加ができるかどうかをチェックしましょう。たとえばBubbleやShopifyは拡張性が高く、事業の成長に合わせて機能を追加しやすい設計になっています。
データの移行は可能か 万が一ツールを乗り換えることになった場合、蓄積したデータを取り出せるかどうかは重要なポイント。FlutterFlowのようにソースコードをエクスポートできるツールなら、将来的に自社開発へ移行する選択肢も残せます。
サポート体制は十分か 運用中にトラブルが発生したとき、頼れるサポートがあるかどうかも確認しておきましょう。日本語でのサポートがあるか、ドキュメントやコミュニティが充実しているかといった点も判断材料になります。
「今は小さく始めたい」という場合でも、将来の拡張性を意識してツールを選んでおくと、後から困ることが少なくなります。
初期費用以外の運用コストはいくらかかるのか
ノーコードツールを検討する際、つい月額料金だけに目が行きがちですが、実際の運用では「隠れたコスト」が発生することも少なくありません。
代表的な追加コストには、以下のようなものがあります。
従量課金(利用量に応じた料金) Bubbleの「Workload Units(WU)」のように、アクセス数やデータ処理量に応じて料金が加算される仕組みを採用しているツールもあります。アプリの利用者が増えると、想定以上のコストがかかるケースがあるため注意が必要です。
決済手数料 ECツール(Shopify、BASE、STORESなど)では、商品が売れるたびに決済手数料が発生します。売上が増えるほど手数料の総額も大きくなるため、料金体系をよく理解しておくことが大切です。
有料プラグイン・アドオン 基本機能は無料でも、便利な追加機能を使おうとすると有料になるケースがあります。必要な機能が標準で含まれているか、追加料金がかかるかを事前に確認しましょう。
外部サービスの利用料 FlutterFlowでFirebaseを使う場合や、Airtableを他のツールと連携させる場合など、ノーコードツール以外のサービス利用料がかかることもあります。
これらを踏まえて、「月商○○円のとき、実際にいくらかかるのか」をシミュレーションしておくと安心です。BASEなどは公式サイトに料金シミュレーターが用意されているので、活用してみるとよいでしょう。
初期費用の安さだけで選ぶと、運用開始後に「思っていたよりお金がかかる」という事態になりかねません。トータルコストを見据えた判断が重要です。
ノーコードツールの比較から選定までの流れ

ここまで、ノーコードツールの種類や判断ポイントを解説してきました。では、実際にどのような手順でツールを選べばよいのでしょうか。
この章では、比較検討から最終決定までの具体的な流れを4つのステップで紹介します。
- STEP1:開発したいものを明確にする
- STEP2:候補となるツールを絞り込む
- STEP3:無料プランで実際に試してみる
- STEP4:コストと将来性を比較して決定する
STEP1:開発したいものを明確にする
最初のステップは、「何を作りたいのか」を具体的に言語化することです。
漠然と「アプリを作りたい」「ネットショップを開きたい」と考えているだけでは、最適なツールを選ぶことはできません。以下のような項目を整理してみましょう。
開発するものの種類 Webアプリなのか、スマートフォンアプリなのか、Webサイトなのか、ECサイトなのか。まずはこの大枠を明確にします。
必要な機能 ユーザー登録、決済、予約、チャット、プッシュ通知など、実装したい機能をリストアップしておきます。「あったらいいな」ではなく「必須」の機能を優先的に洗い出すのがポイント。
想定するユーザー 社内の従業員向けなのか、一般消費者向けなのか。利用者の規模(数十人なのか、数万人なのか)も想定しておくと、ツール選びの精度が上がります。
公開先 Webブラウザで使えればよいのか、App StoreやGoogle Playに公開したいのか。公開先によって選べるツールが変わってきます。
この段階で要件を明確にしておくと、後の比較検討がスムーズに進むでしょう。
STEP2:候補となるツールを絞り込む
要件が整理できたら、本記事で紹介した比較表などを参考に、候補となるツールを3〜5つ程度に絞り込みます。
絞り込みの際は、以下の観点でチェックしてみてください。
開発タイプとの適合性 作りたいものの種類に合ったカテゴリのツールを選びます。たとえばモバイルアプリを作りたいなら、FlutterFlowやAdaloが候補に。ECサイトならShopify、BASE、STORESといった具合です。
必須機能の有無 STEP1でリストアップした必須機能が実装できるかどうかを確認します。公式サイトの機能一覧やヘルプページ、ユーザーの口コミなどが参考になります。
予算との整合性 月額料金や想定される運用コストが、自社の予算内に収まるかどうかも重要な判断基準。無料プランで始められるか、有料プランに移行した場合の費用感も把握しておきましょう。
この段階では「完璧なツール」を探す必要はありません。「良さそうなツール」を複数ピックアップしておき、次のステップで実際に触って比較します。
STEP3:無料プランで実際に試してみる
候補を絞り込んだら、実際にツールを触ってみることが大切です。多くのノーコードツールには無料プランやトライアル期間が用意されているため、コストをかけずに操作感を確認できます。
試用時にチェックしたいポイントは以下のとおり。
操作のしやすさ 直感的に使えるか、学習にどのくらい時間がかかりそうかを体感します。チュートリアルやテンプレートが充実しているツールは、習得がスムーズです。
必要な機能の実装可否 実際に簡単なプロトタイプを作ってみて、想定している機能が実現できるかどうかを検証します。「できると思っていたのに、やってみたらできなかった」という事態を事前に防げます。
ドキュメントやサポートの充実度 わからないことがあったときに、解決策を見つけやすいかどうかも重要。公式ドキュメント、チュートリアル動画、コミュニティフォーラムなどの充実度を確認しておきましょう。
試用期間中に、できれば実際のプロジェクトに近い形でテストしてみることをおすすめします。本番に近い条件で試すほど、導入後のギャップが少なくなります。
STEP4:コストと将来性を比較して決定する
複数のツールを試した後は、最終的な意思決定を行います。このとき、目先のコストだけでなく、中長期的な視点も含めて総合的に判断することが重要です。
トータルコストの試算 月額料金だけでなく、想定される売上や利用量に応じた従量課金、決済手数料、有料オプションなども含めて、1年間のトータルコストを試算してみましょう。
将来の拡張性 事業が成長したときに、ツールが対応できるかどうかも考慮します。「今は十分だけど、将来的に乗り換えが必要になりそう」というツールよりも、長く使い続けられるツールを選んだ方が、トータルでの手間やコストを抑えられます。
チームとの相性 実際にツールを使うメンバーのスキルや好みも考慮に入れましょう。高機能でも使いこなせなければ意味がありません。チーム全体で運用できるかどうかという視点も大切です。
これらを総合的に評価し、最も自社に合ったツールを選定します。迷った場合は、「まず小さく始めて、必要に応じて見直す」というアプローチも有効。ノーコードツールの多くはプラン変更が柔軟にできるため、走りながら最適化していくことも可能です。
ノーコードツール選びに迷ったらノーコード開発の窓口へご相談ください
本記事では、ノーコード開発の基礎知識から、タイプ別のツール比較、選定時の判断ポイント、そして具体的な選び方の流れについて解説してきました。
とはいえ、「ツールは決まったけど、開発は自社でやるべきか外注すべきかわからない」「複数のツールを比較検討する時間がない」「そもそも自社の要件に合うツールがどれなのか判断できない」という方も多いのではないでしょうか。
そのような場合は、「ノーコード開発の窓口」をご活用ください。
ノーコード開発の窓口は、開発会社が運営するノーコード開発会社の専門マッチングサイトです。複数の開発会社を簡単に比較・検討でき、自社の要件に合った発注先を効率よく見つけられます。
- 複数のノーコード開発会社を一括で比較できる
- コンシェルジュが発注先の選定をサポート
- BubbleやFlutterFlowなど、最適なツールの選定についても相談可能
- 要件定義の段階から無料でサポートを受けられる
「どのツールが自社の目的に合っているかわからない」「要件がまだ固まっていない」といった段階でも、お気軽にご相談いただけます。
